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やってみよう、絵本作りボランティア
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【初日。絵本作りを始めよう】
――月曜日の放課後。
ボランティアに参加する生徒たちが、美術室に集まりだした。
「えっと初めまして、先輩。私、一年の
詠坂 紫蓮
です。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね。紫蓮さん」
詠坂 紫蓮
と
アリア・E・ドラクロワ
は、互いにぺこりとお辞儀をした。
学年の異なる二人だが、初対面でもどこか惹かれ合うものを感じる。
「ええと、私が絵を担当して、紫蓮さんにはお話を担当してもらうということでいいのよね?」
「はい。あの、私、お話を考えるのは好きなんですけど、絵には自信がなくて……」
「二人で協力すれば、素敵な絵本が作れそうね。わくわくするわ」
「はい! 先輩と一緒に絵本が作れたら、嬉しいです」
紫蓮がぱっと明るい笑顔を向ける。
「……小さい頃に読んだ絵本って、大きくなっても忘れないものよね」
「本当にそうですね。私もそう思います」
「私もね、母がよく読み聞かせてくれたの……」
懐かしそうに、アリアが目を細める。
「そういうのって、記憶に残りますよね」
「ええ。それだけ子どもたちに与える影響も大きいのだと思うの。責任重大ね」
手は抜けないというアリアに、紫蓮はうなずいた。
「私が考えたのは、一ページごとに色が増えていくお話で……、最後には虹が出来るんです」
「七色の虹ね、色が綺麗なのは素敵だと思うわ。あとは、わかりやすいテーマがあるといいわね、『友達』とか」
「はい。……あ、そっか、色の友達!」
紫蓮が顔を輝かせる。
「主人公と、七色の友達がそろうお話にすればいいんだ!」
「友達が増えるごとに、色も増えていく……。親しみやすくて、いいと思うわ」
「ふふ、やっぱり一人より二人の方がいい話になりそうですね。先輩と一緒に作ることができてよかった!」
二人は作業のペース配分について相談した。
「十四ページの予定で、毎日一つずつ色を増やしていきませんか?」
「あら、素敵。賛成よ。今日から毎日、少しずつ、ね」
「楽しみです!」
「あれぇ~、二人で作る人もいるんだねぇ」
美術室をうろうろしていた
千鳥 雅人
が、アリアと紫蓮に話しかけた。
二人のコンセプトを訊いた雅人が、「おおぉ~」と、声をもらす。
「俺もわくわくしてもらえるような絵本が作れるといいなぁ!」
雅人も幼い頃、父親が新しい絵本を買ってくるたびに胸をときめかせたものだ。
絵は得意とはいえないが、こばと幼稚園の園児たちにも同じようなときめきを味わってもらえたら嬉しいと思う。
「絵本って楽しいよね~、俺も、楽しい絵本を目指すんだぁ!」
「お互いに、素敵な絵本ができるといいわね」
「沙穂ちゃんセンセー、真央ちゃんどーしてもミシンが使いたいのだ!」
「ミシン? それなら、使用許可をとってこないといけないわね」
若林 沙穂
にそう言われて、
後木 真央
は元気いっぱいの声を残して、美術室を飛び出した。
「絢子ちゃんセンセーの許可、もらってくるのだーっ」
「あっ、こら、走っちゃだめよ!」
真央は、すぐに家庭科担当教諭の
白沢 絢子
の元から戻ってきて、沙穂にこう伝えた。
「やったなのだ、沙穂ちゃんセンセー! 許可がもらえたのだーっ」
「あら、よかったわね。でも、絵本作りでミシンを使うの?」
今回、絵本づくりのサポートにあたる沙穂が、不思議そうに首を傾げる。
「めいっぱい使うのだ。なんたって真央ちゃん、布の絵本を作るから!!」
「ああ、なるほど。そういえばあるわね、小さい子向けの、布の絵本」
「絵本は頑丈が1番なのだ。一緒に遊べるような絵本、作りたいのだー!」
やる気に満ちている真央は、準備も万全だ。
絵本制作に使用する、フェルトや糸の用意も既にできている。
「真央ちゃん、これでね、猫のアップリケをたくさん作るのだ!」
「楽しい絵本ができそうね」
「うん、真央ちゃん、がんばる!」
「……猫が出てくる絵本を作るん?」
画用紙を前にうなっていた
霧谷 朧
が、興味をひかれて、真央に訊ねた。
「うーんとね、真央ちゃん、猫と遊べるような絵本がいいのだ」
「俺も、猫が出てくる絵本を作るぞ。冒険物だ」
八神 修
が会話に加わる。
修も真央と同じように、フェルトや布、それに段ボールまで用意している。
「修ちゃんも布の絵本を作るのだ?」
「まあ、そうなるか。フェルトや布で段ボールを覆って、舐めても大丈夫な絵本を作る」
布のほうが触感でも楽しめるだろうという考えだ。
「なるほどーぉ……」
皆、ビジョンが明確なんだなと、内容が決められずにいる朧は感心した。
「霧谷先輩は、どんな絵本を作るんですか」
「んー、せっかくなら面白いものを、とは思ってるんだけどね、肝心の内容が決まらないんよ」
「そうですね、子どもの興味をひきそうな題材にするとか……」
修がそう口にすると、真央がすかさず手をあげた。
「子どもは猫が好き! 真央ちゃんも猫が好きなの!」
「猫……ねぇ。まあ、動物なら描けるさね」
「動物、いいんじゃないですか」
「猫、猫、ニャオー!!」
どんな動物を登場させるかとか、遊び心を加えたいとか、いくつか意見を交換したのち、朧は決めた。
「よし、俺は森を舞台に、動物たちの運動会の絵本を作るさね」
「動物さん、とっても素敵なのだーっ」
「んんー……、幼稚園の子にあげる絵本ってなると、難しいよねぇ」
画用紙の束を前にして、
高尾 日菜
はうなっていた。
と、そこへクラスメイトの
夢宮 瑠奈
が現れた。
「あ、瑠奈ちゃんー! ねえ、瑠奈ちゃんはどんな絵本を作るの?」
「ええと、あたしはね、かわいいだけじゃなくて、子どもたちへのメッセージもちゃんと込められているような絵本がいいかなって思ってるの」
「わ。素敵だね! ……ねえ、瑠奈ちゃん。よかったら一緒に作らない?」
「日菜ちゃんと? 楽しそうだねぇ、もちろんいいよ!」
「よかったぁ。私、お絵かきは大好きなんだけど、お話に困っちゃってて……」
日菜と瑠奈は話し合って、ストーリーを瑠奈が、イラストを日菜が担当することに決めた。
「幼稚園の女の子が憧れるようなお話にしたいね」
日菜の言葉に、瑠奈がぱっと顔を上げる。
「憧れるといえば、アイドルかなぁ。あと魔法! インスピレーションがわいてきたかも」
「お話はもう考えてきたんだよねぇー」
真辺 伸幸
が、
逆巻 天野
に語る。
「こんな感じなのー。あとは、あまくん次第だねぇ」
伸幸に差し出された、あらすじの記されているらしい紙に目を通して、天野はめまいがした。
「……この電波な文章を、僕に推敲しろと? これ、本当に物語になるのかい」
伸幸の独自の世界が表現されている紙だ。
(これ、どうしたらいいんだろう……、まるで意味がわからない箇所だらけなんだけど!)
内に抱くイメージをそのままぶつけたのだろう。
(……カオスだなあ)
天を仰いで、眉間にはシワを寄せながらも、天野は赤ペンを手に取った。
「よし。やれる限りやってみよう」
「おー、さすがはあまくん、たのもしいねぇ。あまくんを誘ってよかったよー」
頭の中でぐるぐるしている物語を、天野ならば形にしてくれると思っていたのだと、伸幸はのんきな様子で語った。
「ぬーん、その調子なんだねぇ-。あまくん、がんばれー」
無責任な発言に、天野が伸幸の頭を小突く。
「何言ってるの。一緒にやるんだよ。ほら、まずは主題から見つけていこう」
白柳 さえ
は最初に、思いついた内容をノートに箇条書きで書き出していった。
「えーっと、それから……、どうしようかなぁ」
さえもこばと幼稚園の出身だ。
自分もお世話になった園の子どもたちに、喜んでもらえるような絵本が作りたかった。
「うん。やっぱり舞台は、遊園地がいいなぁ。大きな観覧車があるの」
メルヘンなものが好きなさえが作る絵本は、かわいくて少し不思議な雰囲気のストーリーになりそうだった。
「主人公はクマさんにしよう。男の子で、名前はロン」
さっとペンをはしらせて、マスコットのような二足歩行のクマの絵を描く。
「うさぎさんも出したいなぁ」
クマの隣にうさぎを描いたさえは、うさぎの脇に『命名:ピョコ』と書き記した。
遊園地に遊びにきたクマのロンが、途中で両親とはぐれ、いつの間にか見覚えのない場所に迷い込むというストーリーだ。
「そこで、うさぎのピョコと出会うんだよねぇ。で、一緒に楽しく遊ぶの」
ところが、気づいたらピョコの姿はなく、ロンも知らないうちに元の遊園地に立っていて――。
「両親と無事に合流できたら……、うん、観覧車に乗ってから帰ろうっていうところで、終わりにしよう」
ロンの不思議で素敵な体験のお話だ。
「よーし、がんばろう!」
「小鳥さん、一緒に絵本を作りませんか……?」
御巫 時子
は、窓辺でさえずる小鳥に誘いをかけた。
「こばと幼稚園の子どもたちに、絵本をプレゼントするんだそうです……」
沙穂に声をかけられたとき、真っ先に頭に浮かんだのは、
先日一緒にお菓子作りをした
園児たちの元気な笑顔だった。
「鳥のお姫様と王子様の絵本を作るつもりなんです……。小鳥さん、モデルになってもらえませんか……?」
小鳥が『たのしい?』と返事をするのが、時子のろっこん『鳥の囀り』によって伝わってくる。
「子どもたちに喜んでもらえたら、きっと楽しい気持ちになると思いますよ……」
時子は、捕らわれた鳥のお姫様が城を自力で脱出したところで、助けに来た鳥の王子様と出会うという話を考えていた。
「今は、勇敢なお姫様が多いですからね……」
『そうだね!』と、小鳥がさえずる。『つよいの、いいこと!』
「私、人よりも鳥さんのほうが描きやすいですから……」
ストーリーはシンプルでも、工夫を凝らして楽しく遊べる絵本にしようと時子は決めた。
「わくわくするような……、飛び出す絵本も素敵ですよね……」
時子の肩に飛び移った小鳥が、チュンチュンとかわいらしい声を鳴らした。
(……絵本、か)
ヨハン・プレストン
は、机に向かって考えを巡らせていた。
(昔から、人が人へと様々な物事を伝えるのに用いる手段だったな……)
園児へ贈る絵本だと聞き、ヨハンは自分の幼いころはどうだっただろうかと、過去をかえりみた。
子どもをとりまく環境は様々だ。
海外から転入してきたヨハンの生い立ちは、寝子島の園児たちには想像もつかないだろう。
無口なヨハンは、美術室に入ってきてから、一言も発してはいなかった。
静かに机に向かって、自分が伝えられるようなストーリーはどのようなものだろうかと考えていた。
やがて考えのまとまったヨハンは、黙したまま手を動かし始めた。
鰐淵 碧緒
の前には、クレヨンが並べられていた。
(絵本、なつかしいなあ。小さい頃によく読んだものだよ)
いろいろな本を読むきっかけになったのは、幼いころの経験だった。
(良い本との出会いは、人に影響を及ぼすからね)
碧緒がクレヨンを選んだのには理由がある。
(うん、このクレヨンは伸びが良い)
紙に滑らせたクレヨンの描き心地に、碧緒は満足した。
一見無造作に、碧緒はクレヨンであちこちを塗りつぶしていく。
(この調子で一日に一枚程度のペースを保っていれば、問題なく完成するね)
傍目からだと何を作っているのかわからないだろうが、碧緒の頭の中には明確なビジョンがあった。
後は、ゆっくりとそれを形にしていくだけである。
「作業現場はここだな? よーっし、俺も頑張るぞ-!」
美術室のドアを開けて、入ってくるなり、
風雲児 轟
は意気込みを声に出した。
迷いのない足取りで、あいている席につく。
「絵本といえば、やっぱりアレだよな。じいちゃんが前に話してたアレな」
その昔、祖父から聞いた印象深い話を、絵本にしてみようと轟は決めた。
「すげぇいい話だったもんな!」
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担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月13日
参加申し込みの期限
2013年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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