this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島と教室と、制服と私
<< もどる
1
2
3
4
5
…
20
つぎへ >>
生徒が各々の友人とペアを組み、席を離れて練習しだす。六花は征一郎の肩をポンと叩き、ペアを組もうと声をかけた。征一郎は黙っていたが、無言は肯定というもので。そのまま二人で練習を始める。
「なぁ、歌うのって久しぶりだな。小学校の合唱コンクール以来じゃないか?」
六花はこう征一郎に語り掛けながら、彼と二人で歌える喜びに微笑んだ。無邪気で、実に幸福そうなその笑みに征一郎は照れ、視線を逸らす。
「……そんなに自分と歌えるのがうれしいか?」
「ああ! こら、なんで目をそらすんだ」
「そらしてねぇ」
「俺は、征一郎君と、一緒に歌いたいです……だめか?」
じっと紅い瞳で見つめられて、征一郎はふうと吐息を零した。
「自分とペア組みたいってやつはお前くらいだろ」
そう言って、征一郎は改めて楽譜を確認する。メロディをなぞると、詞の方を見た。先程流し読みはしたが、今度はじっくりと読んでみる。
「俺たちに合う曲なんじゃないか?」
六花は儚げに笑った。征一郎はその笑みに視線を逸らす。
「歌詞を見る限り、特にお前に送りたい曲だな」
「特に俺に?」
六花は征一郎の言葉にピクリと眉を動かした。そんなことは、痛いほどわかっていた。言い返せないことを悔しく思いながら、六花は征一郎の問いかけに返事する。
「りっ……篠宮はどっちのパートを歌う? 自分は低音だからハモりを担当してもいいが」
「じゃあ、それで」
六花の反応に、征一郎はテキパキと続けた。
「合唱部だったんなら猶更、主旋律はお前が歌え」
「元だぞ? まあ、無理なく歌えるとは思う」
六花も調子を取り戻して笑う。音楽室には、練習する生徒の歌声が響いていた。
「ひとまず聴いていてくれ」
六花はそう言うと、すっと息を吸い、ゆっくりと、朗らかに歌い上げる。征一郎はその歌が、雪色をしているように感じた。溢れる色は、彼が歌い終わると消える。
「よし、次は合わせるぞ」
六花は征一郎を促して、今度は二人で歌い出す。六花の歌声と征一郎の歌声が絡み合い、六花一人の音色とは違った色を生み出した。
「征一郎ならここのこの歌詞のところ、どんな風に歌う?」
一度歌い終えると、歌詞の一部分を示し、六花は彼の答えを待つ。征一郎は少し黙り込むが、やがて考えをまとめたのか、口を開いた。
「歌の通りなら明るい明日(みらい)が来るように信じる、だな」
「そっか……俺もそう思う」
だが、そう言って征一郎は付け加える。
「自分なら願うのではなく自ら望む未来を掴み取るが」
「……お前らしいな」
六花はその言葉に納得しながら頷いた。そんなやり取りを最後に、再び練習が始まる。儚く消え入りそうな印象と、凛とした椿の花のような印象を同時に与える六花の声は、そのまま色として征一郎の目に見えた。この色は神魂の産物ではない。征一郎自身の持つとある先天的な体質によるものだ。
現に、周りの生徒たちは六花の歌声に感心こそすれ、何らかの異常や不思議を見たような顔は何一つしていなかった。俗に言う、共感覚といわれるその体質が、征一郎の目に美しい色を見せていた。
「よし、そろそろテストするぞ」
教師が合図して、生徒の声がぴたりと止む。何人かの生徒が二人の前、テストを受けた。前の生徒が終わると、教師が二人の名前を読ぶ。二人は楽譜を持って前に出た。
「……で」
チャイムが鳴って、生徒が音楽室からざあっと出て行く。人波に流されながら、六花と征一郎は自分のクラスへと歩いて行った。
「で、何だ」
六花の教室の前、征一郎は六花を訝しげに見る。
「どうだ、歌ってみて」
この問いに、征一郎はハッと鼻で笑うと、堂々とした様子でこう返した。
「自分は演奏側が性に合ってる」
「残念だな」
六花も口ぶり程残念がらずに軽く返して、笑った。そして征一郎がぼそりと何か言ったのを聞き、
「何か言った?」
と顔を覗き込むも、かわされる。
「何だよ」
「気のせいだろ」
「いや、言った」
この攻防は、暫しの間続いた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島と教室と、制服と私
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月18日
参加申し込みの期限
2018年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!