this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【修学旅行】サイコロコロコロ、神戸と京都へ行こう! の旅
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
つぎへ >>
●最終日 神戸市 その3
中華街を出る頃には、時刻は午後1時を回っていた。
道中でのちょっとした観光を楽しみながら、街中のデパートや店を巡ってお土産の品をあれこれと選ぶ、そんな頃合いである。
「しかし神戸と京都じゃ、売ってる土産が全然違うよな」
豪は武道の隣を歩きながら、肩を揺すって陽気に笑った。
最後の1日は土産品をじっくり選びたい、そんなクラスメイトが多いことに気づいた豪は、土産品、特に菓子を中心にリサーチを行ったうえで、案内役を買って出たのだ。
「武道は土産物とか、もう決めたのか?」
「まだ。神戸ってハイカラなお菓子とか売ってそうなイメージあるけど」
「やっぱ海外から文化が入ってきたせいだろうなぁ」
「豪くん、何かお勧めある?」
周りでもそれとなく、二人の会話を聞いているクラスメートがいるようだ。
武道の言葉に、豪は待ってましたという表情で頷いた。
「お菓子だったら、白猫堂の特製チーズケーキかな。俺も後輩に買ってくつもりだ」
「チーズケーキ?」
「ああ、ただのケーキとは違うんだぜ」
白猫堂のチーズケーキは、海外産のチーズを贅沢に使ったものばかりだ。
サイズは手のひらに乗るくらいで、オーブンに入れて焼いて食べる。
濃いクリーム色のチーズがスポンジの上でトロッと溶けて、それは美味い……
という内容を豪が解説していると、ちょうど件のケーキを買えるエリアが見えてきた。
「この辺りは有名なスイーツが揃ってるらしいから、他にも見てみるといいかもな」
そんな豪は、ケーキの他にゴーフルも買って帰るつもりだった。
(缶のデザインがイカスよな。関東のゴーフルとはまた違った味があるし……)
部活の皆の喜ぶ顔が浮かぶようだと豪は思った。
ほどなくして、買い物ができるエリアに到着した。
列を組んで街の中をのんびりと歩きながら、神戸の物産をあれこれと選ぶ。
買う品を決めている者も、成り行きに任せる者も、みんな嬉しく悩んでいるようだ。
「ああ……そのストラップ、素敵ですね……2つください」
陰を感じるオーラを全身にまといながら、牡丹は買い物に興じていた。
食事は必要最低限、観光名所も殆ど回っていなかったので、幸いお金には余裕がある。
先ほどから牡丹が買っているのは、いずれもペアの品だった。記念品、食べ物、ストラップ……すべて2組のものばかり。
「いいですねえ……これだけあれば、彼とずっと過ごせます……」
牡丹が買っていたのは、同棲中の恋人への贈り物だった。
京料理に神戸牛と、サイコロでは当たりに恵まれた牡丹だったが、味の方は殆ど覚えていない。
豪華な食事も彼女にとっては、恋人と一緒に過ごすことで、初めて美味しく感じられるのだから。
(今日が修学旅行の最終日なんですね……彼のいない4日が、こんなにも長いなんて……)
早く寝子島に帰りたい。
そして彼と心行くまでずっとイチャイチャしたい。
「ああ……早く彼に会いたいです……」
心ここにあらずといった表情をうかべ、牡丹はふらつく足取りで一行の後ろをついていった。
「まあ、たまには賑やかなのも良いよね。お土産は何にしようかな……おや?」
蘇芳が足を止めたのは、デパートのコーナーを散策している時だった。
きらびやかな照明に照らされた色とりどりのスイーツは、どれもまばゆい光に包まれている。
舌だけでなく、目で味わうことを意識して作られた菓子の数々は、眺めているだけで涎がこみ上げそうだ。
「多分あの子は甘いのが好きだから……よし、これにしよう」
ガラスケースの中から蘇芳が選んだのは、オールドファッションのパウンドケーキだった。
生地に埋め込まれたフルーツの欠片は宝石のように美しい。プレゼントを受け取った相手の顔を思い浮かべ、蘇芳は天使のような笑顔を浮かべた。
(ふふ……多分あの子は甘いものが好きだから、ピッタリだ)
一方その隣では、ロベルトが何を買うかしきりに頭を抱えていた。
「どれも美味しそうで決められないなー。何にしよう?」
「はい、これ。持って帰って2人で食べてよ」
「いいの? ありがとう!」
蘇芳からパウンドケーキの包みを受け取り笑顔になったのも束の間、ロベルトは再び頭を抱え始めた。
「後輩にもお菓子を買って行こうかな。家用はどれにしようか……悩むなぁ」
いっぽう蘇芳の目線は、お土産コーナーのストラップへと移っていた。目を引いた不細工なキャラの小物に、思わず頬を綻ばせる。
「俺は……家族と……ふふ、あのキャラのストラップも買っていこうかな」
無邪気な笑顔を浮かべながら、蘇芳の土産選びはまだまだ続くのだった。
「お土産は何がいいかなぁ。おやつ系は友達と後輩に、だなぁ」
通りの土産物店をざっと見回しながら、陽太がつぶやいた。
今まで食べたことのない洋菓子が、高級そうなデザインの缶や箱に詰められて、ショーウィンドゥの向こう側に陳列している。煎餅やスナックであれば、見た目で味もおおよそ判別がつくが、チョコだのクッキーだのは全く分からない。
「置物か雑貨系は親と祖父母、可愛いふわふわ系は弟へ、かなぁ」
土産の品物を吟味しながら、陽太は弟の顔を思い浮かべ、くすりと笑った。贈った品を大切そうに抱きかかえ、それでいて眉を吊り上げてあれこれと言ってくる弟の姿を想像してしまったからだ。
そういう素直でないところが、また可愛いと陽太は思う。
「ま、なんだかんだ言って可愛いもの好きだからコレは外せないわー」
こうして陽太は、おおよその土産物を買い終えた。
しかし、財布にはまだかなりの余裕がある。というのも、一番肝心な買い物が残っているからだ。
「さて、肝心の品はどうしましょうかねぃ……っと」
陽太は途方にくれたように溜息をついた。何しろ、女の子への贈り物など皆目分からない。
「うーん、綺麗なかんざし根付とか髪飾りとか、そーいうのが見つかるといいなぁ……」
とはいえ、悩んでいても始まらない。記憶を辿ってみると、京都では呉服店で髪飾りを売っていた気がする。
「かんざし、何がいいかねぇ……花か、玉か……」
こうして陽太はデパートの呉服屋へと足を運んでいった。
「よし、これがいい!」
永遠は笑みを湛えた目で、店のハンガーに吊るされたTシャツを手に取った。
そのシャツには、ニャンダムに似せた『ワンダム』の絵がデカデカとプリントされている。
寡黙で凛々しい顔つき。上背があって筋肉質という、スポーツマンを絵に描いたような彼が選んでいるのは、いわゆるパロディTシャツという物だった。
「他にも何か……おお、これもいいな……」
次に永遠が服の山からつかみ上げたのは、またしても着る者を選ぶTシャツ。
服の前に堂々と『背後はまかせた』、裏側に『こちらはまかせてる』とプリントされたシャツだった。これを着て表をあるくのは、かなりの勇気が必要に違いない。
この時奇遇にも、同じ店で似たようなTシャツを選ぶクラスメートがもう一人いた。正也だ。
「あ……このシャツ買っちゃおうかな……」
正也が選んだのは、『侍』と毛筆でプリントされたシャツだった。
部活の後輩への土産物は、割り勘の個包装で確保済み。親への土産はパスだ。
(まあ、いいよな。どうせ母さんいらないって言うし)
いっぽうの永遠もすっかり夢中になって、Tシャツ選びに没頭している。
「やっぱりこういうのがいいんだよな。もっとないかな……」
すでに家族や部活の後輩には、クッキーやストラップを選んで買ってあった。
ここから先は、永遠のための時間。自分用の品ならば、実用性より珍しさを重視したい。
「おお、これもいいな! このシャツも……」
脇に抱えた買い物かごに、永遠はお気に入りのシャツを次々と放り込んでいった。
どんな時も、楽しいひと時はあっという間に過ぎてしまう。
4日目の自由行動が終わり、寝子高の生徒たちは集合場所に戻ってきた。
これから彼らはバスと新幹線に乗って、再びいつもの日常へと帰ってゆく。
「先生!」
まゆが竜司に呼び止められたのは、ちょうどクラスの点呼を終えた時だった。
「どうしたの、竜司君?」
まゆと竜司の視線が、まっすぐ合った。
普段とはどこか違う笑顔を浮かべて、竜司はそっと、小さな包みをまゆに差し出した。
「まゆ先生! 修学旅行の引率お疲れ様です! ……これ、俺からのお土産です」
それは、ニャルキーの「御抹茶プリン味」「神戸プリン味」。
京都と神戸でしか手に入らない、ご当地味のプリンだった。
「本当に最高の思い出になりました、ありがとうございます、まゆ先生」
「竜司君……」
まゆはしばらくの間、何も言わずに佇んでいた。
まゆの胸に去来した想いが何だったのか、その答えは彼女しか知らない。
たった一つだけ明らかなこと、それは――。
「ありがとう」
まゆが感謝の言葉とともに、プレゼントを受け取ったことだ。
修学旅行の最後の最後、こうして竜司にとって最高の思い出がひとつ増えた。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【修学旅行】サイコロコロコロ、神戸と京都へ行こう! の旅
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
坂本ピエロギ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月02日
参加申し込みの期限
2018年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!