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人鬼大合戦 あやかし大戦争・あらため
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■闇、闇、闇よ
人間とは脆弱なものだが、人類とは強靱なものだ。
歴史を重ねて進化し、時として逸脱した天才を生むことがある。
絢や佳奈や樹といった例外的天才もそうして生まれたものたちだが、そんな中において――。
「俺が時代を終わらせる。鬼を語るは、絵巻物のなかだけでいい」
扇子をぱちんと閉じた
八神 修
。
若干二十歳にして都の陰陽師に名を連ね、星読みと戦占術に長けた『ただの人間』である。
しかしただの人間こそが、恐らく人類を強靱たらしめるのだろう。
「青山氏には予定通り内部崩壊を起こさせてもらった。予定通りに中央突破は成った。然れば、目指すは本陣のみ」
馬に鞭をうち、鬼の軍勢をかきわける修。
彼の弟子にあたる術士たちが式神術を用いて戦い、厚い板を穿つがごとく敵の防御陣地を突破していく。
「総員、これより手練れの住処だ。丸薬を飲み護符をはれ。術具の展開を忘れるな」
応という無数のかけ声が修の背中を押した。
馬のスピードをあげる。
目を細め、まだ見ぬさきを見据えた。
「なぜ戦を渇望した、鬼たちよ。共栄の道もあったろうに」
小さな呟きは、風にきえてゆく。
修の陰陽師軍団が鬼の防衛陣地を突破したことには、修の軍師としての才能ばかりによるものではない。
彼に協力する才あふれる術士たちの力も当然影響していた。
その中でもひときわに華やかだったのが、四代目
椿 美咲紀
である。
両手に生花を握り、舞うように戦場を駆け抜ける。千早を身につけ香をまき、流れ出る癒しの術によって傷ついた仲間たちを治癒していた。
「椿家の一族は旧来より癒しの術に長けていた。妖との大戦を終え人類どうしで争うようになってもなお、その才を絶やすこと無く繋いできたようだな……」
戦場にたつひとりの老人がそんな風に語った。
長い髭に派手な道着。直立不動にもかかわらず一切の隙がないその姿はまさに生ける伝説。その名も――
尾鎌 蛇那伊
。
「師範、それはあなた様が生き抜いたというあの……」
「うむ」
長い髭をそっと撫で、懐かしむように目を細める。
蛇那伊の目に映る美咲紀は、まさに百余年前の祖先にそっくりだった。
否。踏んだ土から花が咲き、靡く髪が花弁を散らし、空気を甘く開かせるその様は初代の美咲紀以上といっていいだろう。
「花をついで品種を強くしてゆくように、代を重ねるごとに技を磨くか」
とか言っていると、美咲紀が舞いながら歌い始めた。
歌にあわせて花が無数に開き、鬼たちにツタや草がからみついていく。
「花よ草よ根をはる大樹よ、私の声を聞くのです。萌え広がりうめつくせ。悪辣なるを阻みたもう。私は戦場に咲く可憐な花!」
「ああいう所も初代ゆずりか」
うーむとあごひげを撫でる蛇那伊。
「しかし、このままでは出番もないかもしれんな」
蛇那伊が襲いかかる鬼を手刀ひとつで薙ぎ払っている……と。
どこからだろうか。手応えが奇妙に変わり始めてきた。
手刀が重い。否、鬼たちのかたさが増しているのだ。
ぶちぶちとツタを引きちぎって突進してくる鬼たちに、美咲紀がひいと声を上げた。
「なんだか急に敵が強くなったのです! シューくん!?」
「わからない。計算は充分なはずだけれど……ハッ、まさか!」
書物をひらき、ばらばらとページをめくる。
そして蛇那伊の顔を見た。
目があい、頷く蛇那伊。
「そうだ、敵は三合鬼。ならば『奴』がいる」
修の開いたページには、ひとりの美しい鬼が描かれていた。
仮面に戦鎧、刀を大地に刺したその様こそ――。
「戦場に帰ったか、
哀坂 子夜
」
哀坂 子夜
は山の妖たちを治める三合鬼の一角である。
しかし政治にはまるで関心を示さず、亨や咲の下につくことを望んでいた。
「国の事は、私はよく解らない、ね。でも、それが命令なら、従うよ」
ゆらりゆらりと煙る戦場をあるく子夜。
修たちの策略で包囲を突破した人類軍を、今度は子夜の強化鬼軍が押し返していた。
傷つけば傷つくほど味方が強化されるという子夜の妖術が、三合鬼が二枚目に用意していた策だったのだ。
空を飛ぶ妖たちが子夜のもとへと舞い戻り、カラスの声で報告をもってくる。
こくりと頷き、子夜は行く先を決めた。
「前の、生き残りがいる、ね。なら、知っている、筈。対策を、するはずだ、ね」
ゆうらり、と身体を大きく傾けると。
子夜は。
その場から。
かき消えた。
人類の強靱さは知恵の蓄積にある。
「鬼の強化は所詮一時的なものだ。術者が離れればそれ以上の強化は成されない。逃がさず潰すんだ! 退路は作るな!」
修は自らも術を練りながら、自軍に鋭く指示を飛ばし続けた。
「鉄砲隊、撃てぇ!」
扇子をばっと開いて翳せば、正面から突撃してきた強化鬼たちを左右に伏せていた鉄砲隊が集中砲火。三段打ちの法によって激しい連射をあびせ、たちまちのうちに倒してしまう。
これはまずいと引き返す鬼たちには、美咲紀が足をからめて機動力を削ぎ、兵たちを回り込ませる。
鬼とぶつかった兵たちは傷を負って下がるが、美咲紀の治癒によってすぐに最前列に戻ってしまう。
自動で鬼をすりつぶす機械が迫ってくるようで、鬼たちは人類に恐怖した。
だがそこへ現われたのが……戦鎧に仮面の鬼。
「現われたか、子夜よ」
ここは任されたとばかりに身構え、前に立つ蛇那伊。
「覚えているか。かつて貴様らを屠ったこの技を」
手刀を立てて見せる。
ただそれだけで、並のものたちは恐怖に震え上がったことだろう。
蛇那伊の放つ気迫。所作ひとつひとつに現われる達人の技術。そしてなにより、鬼の鎧すら貫くであろう、いびつともとれるその手だ。
それでも突撃してきた命知らずの鬼をたったの一瞬で切り捨て、刺し殺し、転がしてく。
「百年の研鑽、受けるがいい」
ずんずんと進む蛇那伊。
ずんずんと来たる子夜。
刀の間合いよりも更に内側へ素早く滑り込み、蛇那伊は必殺の手刀を――。
「ぐっ!?」
攻撃をキャンセルし、咄嗟に飛び退いた。
「蛇那伊さん!?」
美咲紀が慌てて駆け寄る。なぜなら、蛇那伊の背にばっさりと刀の傷がはしっていたからだ。
「敵の攻撃は完全に避けたはず。なのになぜ背中を……」
美咲紀が蛇那伊を抱え、引きずって退こうとする。それに対して子夜は刀を横一文字に空振りさせた。
すると、ずばんと美咲紀に斬撃がはしる。
「いたっ……!」
肩を押さえてうずくまる美咲紀。
修は一連の様子を見て顔を険しくした。
「真空の刃を飛ばしている? いや違う。対面した相手の背中を斬れる技なんてない。一体奴は……何をしているんだ……?」
人類側の兵が次々を破れていく。
子夜という強敵を前に、あらゆる策が破壊されていくのだ。
「師範! 師範!」
頬を叩かれ、目を覚ます蛇那伊。
「いかん、気を失っていたか……」
首を振って起き上がると、目に入ったのはまさに地獄。
殆どの兵が倒された、死屍累々の光景だ。
その中心に立つは仮面の鬼。血にまみれた地面に刀を刺し、こちらを見ている。
美咲紀や修も善戦していたようだが、子夜の放つ正体不明の攻撃にいまだ翻弄されていた。
「なんなんですかあいつは。無敵の鬼なのですか!」
「そんな筈は無い。何かあるはずだ。何か……ハッ」
修は頭を巡らせ、そして一つの仮説を立てた。
「美咲紀、蛇那伊さん。少し付き合ってほしい」
ゆっくりと立ち上がる蛇那伊。
肩を押さえて頷く美咲紀。
子夜が刀を抜き、構える。
「行くぞ!」
蛇那伊は正面から、修は側面から、美咲紀は背後から直接の同時攻撃を仕掛けた。
――と見せかけて。蛇那伊は急に跳躍。子夜の頭上を飛び越えたかと思うと、美咲紀の背後めがけて手刀を叩き込んだ。
「そこだ!」
ずばん、となにもない空間から音がした……ように思えた。
次の瞬間には、美咲紀の背後に忍び寄っていた子夜が、腕をばっさりと切り裂かれた状態で現われたのだ。彼女の刀はへし折れ、地面に半分さきが転がっていた。
にやりと笑う修。
「やはり……影武者。見えない斬撃なんてない。本体は気配を完全に消し、死角から攻撃していたんだ」
「……やる、ね」
子夜は折れた刀を地面に突き刺すと、ずるりと引き抜いた。
そこに握られたのは、それまでの刀ではない。
子夜のもつ最も純粋な力の象徴。童子切だ。
「ここから、は」
「達人の勝負、だ」
手刀を構え、蛇那伊は燃えるように笑った。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月22日
参加申し込みの期限
2017年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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