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人鬼大合戦 あやかし大戦争・あらため
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■灰よ芥よひび割れた土よ
鬼。
人類と相容れぬ存在。
長き不可侵を破り、どちらが始めたかも分からぬ泥沼の戦争が始まった。
山が燃え、都が燃え、まるであふれ出る麦酒の如く、橋にかかるは戦の火。
七峯 亨
、
哀坂 子夜
、
矢萩 咲
。
「こいつぁ国の盗り合いだが、俺らの国は更地から作らせる。踏み均してこい、人を、家を、城を。弓引く者共の総てを、文字通り。たかが死ぬだけと言えぬ程に。塚へ納める首一つ無く。選ばせてこい、僕になるか、土になるか」
たった三人、されど三人。強大なる鬼の軍勢の将が今宵――『あの日』につかなかった決着をつけようとしていた。
息を吸い、妖力を漲らせる亨。
「一切破壊、人為滅却!」
棍棒を逆手にもって振り上げた亨が、自らの力をふくれあがらせる。
「来たる悉くを破壊しろ! 汝らは地獄の象徴なり! 今宵――人鬼大合戦!」
大地が鳴るほどの突き。
周囲の鬼という鬼たちがみるみる巨大化し、大地に突きたった巨大な棍棒を引き抜いていく。
その様はもはや、この世の終わりに見えた。
この世の終わりを画に描いたなら、きっとこんな風だろう。
山を下りてくる巨人の群れと、炎をあげる川沿いの家々。
兵士たちはしりもちをついておびえ、這って逃げる者まであった。
頭数では圧倒していた筈の人類軍は、巨大化した鬼の棍棒によって最前線をひと薙ぎにされてしまったのだ。
恐ろしいのは人類軍の総大将。時の帝に天下太平を任された将軍の『それでもゆけ』の命令である。
「将軍はおかしいぞ。どうかしてる」
「数年前はこんなことなかったのに」
「お抱えの女が何か吹き込んでるって噂だ。あの人もおしまいかもしれん」
前線から逃げおおせた兵士たちが口々に語る。士気もえらく下がったものだ。
そんな彼らとすれ違うようにして、
伊藤 佳奈
と
新田 樹
はずんずんと進んでいった。彼女たちは……。
武器を捨て逃げ惑う人々。
かきわけるように進む少女、伊藤佳奈。
伊藤家は代々伝わる剣士の家だ。
政治には関わらず、ただただ合戦にのみ介在しつづけた伊藤家。
戦では負け知らず。強敵のいる戦場に現われ敵将を必ず落とすさまからついたあだ名は『伝家の宝刀』。
その末女佳奈は、一族の血を凝縮したかのように戦人だった。
「このひりつくような感覚。いるんだね、ここに」
腰にさげた刀をぎゅっと握り、佳奈は目を輝かせた。
見上げれば巨人。
逃げ遅れた兵士をつまみ上げては放り投げ、時にはへし折る地獄のような風景。
佳奈が一瞬だけ瞑目すると、鬼は棍棒を振り上げた。
風圧。
爆発のごとき打撃。
吹き飛ぶ地面とボロ屋敷。
宙を舞う丸太の上に、佳奈は瞑目のまま立っていた。
「弱いね」
開眼と抜刀と、そして切断はほぼ同時だった。
巨大な鬼の首が切り落とされ、沼と化した土面にどしゃりと沈む。
圧倒的な有様に、後続の鬼も、逃げ惑っていた兵も、そして佳奈に挑戦する権利をかけて合戦に追従していた猛者たちも動きを止めた。
「あんたたち、あたしの前に立ちたいなら実力を見せな。妖の首をとって、とって、並べるんだよ!」
これが、人類軍の盛り返しの始まりであった。
「ようやく、ウチの出番どすな」
新田 樹
は京で名の知れた虫使いである。
佳奈とは対照的に人類の合戦には関わらず、政治の裏側や妖問題で活躍していた専門家だ。
屍の上を歩く、着物姿の美女。大きなキセルを手に、しゃなりしゃなりと進んでいく。
彼女の周りには無数の虫が舞い、蛍の光がくるくると螺旋を描いて彼女を彩っていた。
樹の戦いはまるで悪い冗談だ。
人間より小さな虫が空にわっと広がったかと思うと、人が見上げるほどの巨人の耳や鼻から入り込み瞬く間に殺してしまう。
「アンタにはこれなんてどおやろか」
キセルを翳すと、奇妙な虫が広がり鬼たちに群がっていく。
虫えげつなさも特徴の一つだ。
たとえば霧虫の群れを使ってあっというまに煙幕をはったかと思えば、刃虫の群れを使って瞬く間に鬼の棍棒を切断してしまう。
鬼が囲もうとすれば、操虫を脳に送り込み寄生させ、毒虫で刺して巨体を地に沈めてしまう。
自分に有利なフィールドをどこにでも構築し、敵を手のひらの上で転がすかのように倒してしまうのだ。
そんな彼女の耳に、不思議な報告が舞い込んできた。
鬼の一団が突如として謀反を起こしたというのだ。
巨大化した鬼たちは人類軍を一気に押しこみ、その軍勢を両腕で抱え込むかのように包囲を進めていた。
謀反が起きたのはその中央部。包囲における最重要な部隊が突然敵に寝返り、周囲の鬼たちを攻撃しはじめたというのだ。
はじめは樹による操作が疑われたが、彼女はその独自性から軍の端に位置していた。影響が届く距離ではないとされたのだ。
「なら、なぜだ? この期に及んで寝返る奴がいる筈は無い」
亨は椅子に腰掛け顔をしかめた。
人類軍との決戦に先駆け、不穏分子は全て咲が『ある方法』であぶり出し子夜や亨による徹底した粛正を行なったはずだ。
「息を潜めていたと? この段階まで、俺たちの目を欺いて……」
クク、と喉を鳴らした。
それができるのは、かの大戦で見た、あの……。
「奴が、帰ってきたというわけか」
すこし昔話をしよう。
青山 絢
という高名な術士がいた。
特技は変身。特定の人物の容姿と能力をコピーする彼女は、平安の帝より命をうけ当時はまだ結束の緩かった妖軍のスパイとなっていた。
そんな中で勃発した大戦のおり、黒幕である人物を発見。自らの能力を駆使して近づき、暗殺に成功した。
それ以来は歴史から姿を消し、一説には死亡したとさえ言われていた。
だがその実は……。
「私はどうも、こういう役回りになる運命みたいね」
鬼そのものにしか見えない姿で、絢はぼそりと呟いた。
周囲にいる鬼たちはそれを承知の上で、彼女を守るように他の鬼たちとぶつかり合っている。
妖からの報復や人類軍による口止めをさけるように、自らの死亡まで偽装して社会から遠ざかっていた絢。彼女はしかし、ある陰陽師に発見されることで再び合戦の場へ戻されることとなった。
だが悪いことばかりではない。
隠れ住む間に身につけた術や陰陽師によって与えられた力をかけあわせ、彼女は自らの指揮下にある兵すらもコピー能力の内におさめることができりょうになったのだ。
彼女は今、『特に強力な一団』の容姿と能力をまるごとコピーし、彼らを口封じに潰した上でこの合戦に紛れ込んだのだ。
周囲の信頼をそのまま引き継ぎ、ここぞとばかりに裏切る。
その効果は推して知るべしだ。
「戦いのカンもだいぶ戻ってきたわ。戻ってきたせいで……危ない気配もわかっちゃうんだけど」
面倒ごとが増えてしまった。そんな顔で振り返る。
味方の鬼たちがことごとく粉砕されていく様が目に入った。
こんなことができる者は限られている。
七峯 亨
。鬼の大将が、動き出したのだ。
信用していた味方による突然の裏切り。それによって鬼側の包囲網が突破され、流れ込んできた人類軍を子夜の部隊が相手取るという事態が生まれてしまった。
「楽しませてくれる。祭はこうじゃねえとな!」
巨大化した亨が敵の顔面を殴りつけ、豪快に吹き飛ばす。
敵が囲むように展開してみせたなら亨はすぐさま自らを縮小。
跳ね回る魔弾となって敵のことごとくを貫通していった。
まさに一騎当千。亨ひとりの戦力によって、絢たちの部隊は半壊してしまった。
だが、強者と強者はひきあうもの。
「そこな妖、三合鬼の大将とお見受けする」
だん、と踏んだ地面の音が周囲を沈黙させた。
「あたしの名は伊藤佳奈。一手御指南仕りたく」
「……ほう」
佳奈の抜いた剣の光。目の光。体中からわき上がる闘気ともいうべきなにか。
亨は一合すら交わすことなく、佳奈の実力を察知した。
「雑魚どもはすっこんでな。こいつは俺がやる」
棍棒を握り、通常サイズへと戻る亨。
ちろりと上唇を舐め、諸肌に脱いだ着物を風に靡かせた。
そこへ飛び込む巨大なガイコツの妖。亨の力を受ける前から巨大だったそいつは、がらがらと全身を鳴らして吠えた。
「ええい大将、そいつに味方を殺されたんでい。俺様にやらせな!」
「おおっと、アンタの相手はウチが」
ずどんと地面を割って現われる巨大なムカデ。
鎧虫とよばれるそいつの上に直立し、大きなキセルをふかす女。そんな女はこの世に一人居れば十分だ。新田樹がいれば、十分だ。
樹は鎧虫を妖に襲いかからせ、豪快な取っ組み合いに発展させる。
「そちらはそちらで楽しんでおくれやす」
「お言葉に甘えて」
周囲の鬼たちは絢が、強力な妖は樹が、そして最も強力な鬼――亨は佳奈が相手取ることとなった。
風より早い佳奈の剣を、しかし亨は自慢の腕力と縮小能力によってしのいでいく。
「はは! あたしとまともにやりあうとはね! ここへ来て正解だったよ! じゃあ、こいつはどう!?」
佳奈の剣がまばゆく光る。
光ったと思った瞬間には、既に斬撃は終わっていた。
しゃらんという音を置き去りにして刀を納めた佳奈は、歌うように呟いた。
「神速斬り」
切断された亨の腕。
へし折られた佳奈の腕。
「俺と互角、とはな」
「本当に……来て正解だったよ」
二人はぎらりと笑い、そして再びぶつかり合った。
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3人まで
シナリオジャンル
バトル
神話・伝説
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10人
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10人
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シナリオガイド公開日
2017年12月22日
参加申し込みの期限
2017年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月29日 11時00分
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