時は平安、雅の時代。
太平都は明けぬ夜、人世は動乱のさなか。
土地をひらき増え行く外来の民を招くべきだと主張する帝(みかど)の声と。
古来より守りし土地を渡してなるものかと武器をとる妖(あやかし)の声。
退魔師、妖術師、陰陽師。
天狗に鬼に妖怪変化。
人知れぬ闇にぶつかり合い、倒れ倒れて屍の山。
もはや消せぬ戦の火。
かくして、帝と妖の長はひとつの文を交わした。
今宵、赤月の下。
弁天橋にて決戦を申し立てん。
「山の連中が総出でやるって言ってるんだ。ボクが出ないとダメでしょう。さて、さっさと人間を蹴散らすかな」
「人の業が招いたこととはいえ、俺たちも家族や友人が手にかけられている。どちらかが潰えるまで終わらないというなら、俺が終わらせるまでだ」
「さあて、一夜限りの見世物だ。精々楽しく暴れさせてくれよ!」
武器を取り先陣をゆくもの。立ちはだかり迎え撃つもの。それらを見て笑うもの。
全てが、赤い月の下。
今宵――あやかし大戦争。
ごきげんよう。平安みやびに妖譚。漆と鉄の香りにむせる、伝記バトルのはじまりです。
こちらは文明の入り乱れる日本のどこか、IFの時空。
開拓を推し進める帝ひきいる人類軍と
土地を取られまいとあらがう妖軍。
両軍の最終決戦が行なわれようとしています。
キャラクターは人類軍か妖軍どちらかの将軍となり、軍を率いて戦うのです。
人類側か妖側かは好きなほうを選んでください。
NPC将軍もいくらか参戦しているので、プレイヤーキャラクターの対比に関わらず、両軍同等の戦力になるでしょう。
(無名NPCが主ですが、既存のNPCでこの人が味方にいたらいいなーと思ったらアクションという名の短冊に書いてみてください。お星様が叶えてくれるかもしれません)
■人類軍
妖に対抗すべく、妖術使いや退魔師、陰陽師、霊能力者といった特別な力を持つ集団が500人ほど集められました。
キャラクターはその中でも特に優れた能力をもつ人間であり、帝から数十人の軍を率いる将軍の地位を授かっています。
率いる軍勢どうしをぶつけ合わせ、特に強力であるあなたのキャラクターが敵の将軍と決着をつけます。
どのような超能力が使えてもOKですが、もれいびならろっこん能力に、ほしびとなら設定にそった能力を設定するとより輝くキャラクターが見られることでしょう。
■妖軍
人類を追い払うべく、あらゆる妖怪が集まって軍勢を作りました。
その中でも高位な存在であるあなたのキャラクターは将軍の役目を任されています。
キャラクターは妖怪の軍勢の中でも特に秀でた力の持ち主です。その力で人類側の特殊能力者たちと決着をつけるのです。
鬼や天狗や妖怪変化など、どのような妖怪でもOKですが特定作品の権利をつついちゃいそうなものはご遠慮ください。
そして妖怪ならではの特別な能力が使え、自由に設定することができます。もれいびやほしびとキャラクターはその能力にちなんだ性能にしてみると、よりぎらぎらに輝けることでしょう。
■勝負のゆくすえ
この物語はまだ語られたばかりです。
ゆくすえは皆様のアクション次第で幾通りにも変わってゆくでしょう。
野望を抱くもよし、暗躍するもよし、堂々と武を示すもよし。
キャラクターらしさを、このふしぎな世で思う存分発揮して下さいませ。