動物園へ行こう！｜リアクション

動物園へ行こう！

○また来てね

　夕方まで楽しんで、皆はそれぞれ帰途につきました。

（結局、ホワイトタイガーは見れなかったけど……また機会があれば、ということで）
　それなりに満足して、絢は動物園を後にしました。

　結華たちは最後はお土産屋さんに寄りました。
（パパとママにお土産買っていこうっと）
　ぬいぐるみにも惹かれるけれど、欲しいのは生きている本物です。
　そこはパパとママにお願いしたほうがよさそうです。
　迷いつつ、最終的に結華は柄違いのボールペンを二本買いました。
「結華、何買ったのー？」
「これ」
「へえ、かわいいじゃん」
　それはかわいいキャラで、サルとトラが描かれているデザインのペンでした。
（パパとママにもホワイトタイガー、見てもらいたいな）
　喜んでもらえるかな、とパパとママの顔を想像して嬉しくなる結華です。

　智瑜もお土産を選んでいました。
「小さなお猿さんとホワイトタイガーのぬいぐるみを買って帰ろうかな」
　猿はどことなくパンチっぽく見えました。
（机に並べようかな）
　そう考えて、嬉しくなりながら帰る智瑜でした。

「お土産のぬいぐるみ買うのは欠かせないのです」
　張り切る美咲紀に、修は言いました。
「弁当のお礼に俺が買おう」
「シュー君、買ってくれるですか。わぁい」
　嬉しそうにお土産をチェックし始めた美咲紀ですが。
「うーんうーん、白虎とライオンで迷うのです」
　定番商品にも弱い美咲紀です。
　悩んでいる間修はどこかへ行っていましたが、美咲紀はそれどころではありません。
　迷った末、
「白虎赤ちゃんぬいぐるみいいなぁ」
　と白虎の子を一匹選びました。

　ゲートから出た後。
　修は大きな袋を美咲紀に渡しました。
「何です、これ？」
「美咲紀に。中を見ていいよ」
　けげんそうな顔で袋を開けた美咲紀は、目を輝かせました。
「わわっ、白虎お母さんに子供たちなのです」
　親虎１匹に、子虎３匹が入っていました。
「親子は一緒。だろ」
　爽やかに修は笑うのでした。

　

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