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【三寮祭】星ヶ丘、マスカレード☆
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■二人だけのダンスを
(仮面舞踏会……懐かしいなぁ)
噴水広場でのヴァイオリンの演奏を終え、
結城 日和
は歩き慣れた道を一人歩いていた。
自分の演奏で楽しそうに踊る人々を見られるのは、とても幸福で胸が熱くなり。
それと同時に、甘い時を過ごす恋人たちの姿に、自分の思い出も呼び起こされた日和。
(ハロウィンの時も参加したよね……)
その時の日和は赤ずきんの扮装で、白猫の仮面を付けた愛らしい格好。
今日の格好は、柔らかな黄色みがかったカナリアをイメージしたドレスとマスクに身を包まれている。
(今日、踊っていた人達は皆、優雅で、素敵で……)
以前の仮面舞踏会でダンスをした自分と彼――
神嶋 征一郎
もお似合いに見えていたのだろうか。
(あの時は、神嶋くんが手の甲にキスとか……)
思い出すだけで、頬が赤まるのが自分でもわかる。
(恥ずかしかったけど、嬉しかったな)
踊りが得意とは言えない日和を颯爽と、しかし自然にリードしてくれた征一郎。
(ハロウィンの時、『また踊りたいな、結城と』と言ってくれた言葉……)
まだ、時効じゃないといいな、と願う。
日和はあれから、征一郎に想いを伝え……今も、彼に伝え続けている。
(いつか神嶋くんの心に響けばいいなぁ)
征一郎を想えば、その手は無意識に己の耳元へと移動し。彼女は自分の耳元で揺れる銀のイヤリングをそっと撫でた。
誕生日に征一郎から貰ったプレゼントは、何よりも大切な宝物の一つ。
(同じ星ヶ丘寮だし、神嶋くんも仮面舞踏会、参加してるかな?)
あの羽付きの仮面姿、素敵だったなぁ……そう思いながら、日和はご機嫌に夜の道を歩いていた。
そんな彼女の姿を、一人の男が後を付けているとは露知らず。
描いてもらったスケッチを一度自室へと持って帰り。そのまま部屋に籠ろうかと思った征一郎だった、が
(別に寮の祭を楽しみてぇわけじゃねぇが……)
ふとよぎる、一人の少女の顔。
(……アイツがいるかもしれねぇ)
征一郎同じく、星ヶ丘寮で暮らす日和の姿が頭をよぎる。
バレンタインに日和を気持ちを知り、その時征一郎は嘘偽りのない気持ちを伝えた。
それでも尚、彼女の気持ちは自分へと向いている。
水底の夢の中の聖堂での、日和との邂逅。
溶かされていく自分の気持ちと、彼女への感謝。しかし、まだ形になりきらない己の心の内に。
(……アイツに会って)
この感情を確かめたい。
征一郎は、再び仮面を己に目元に充てた。
(また、神嶋くんと踊りたいなぁ)
日和は頭の中に軽やかなワルツの調べを思い描く。
(それに手の甲へのキスへの仕返しもしたいし)
そっと笑みを浮かべるが、
「でも、神嶋くんには敵わないんだよね」
思わず声を上げた瞬間、日和の背後から声が響いた。
「お嬢さん」
振り向けば、そこには背の高い人物が立っていた。
羽のついた仮面を着用した男の姿に、日和の胸は高鳴る、が。
(……違う)
仮面姿とは言え、想い人ではないことに直ぐに気付いた。
「愛らしいお嬢さん。一緒に踊りませんか?」
「え?」
ハロウィンのパーティーでもこうやって誘われはしたものの、手を振れば皆、紳士的にその場を去ってくれた。
しかし、この男は酒にでも酔っているのだろうか、しつこく食い下がってくる。
「さっきから見ていましたが、実にご機嫌で……! 貴女となら素晴らしい愛のダンスを踊れると思うのです……!」
「いや、あの、私、探してる人がいて……」
嘘はついてないもん、と思いながら。
(困ったなぁ……もっと素敵な人がいると思うんだけど……)
「それでは、その相手が見つかるまで私と……」
そう言い、男が日和の手を掴もうとした瞬間。鋭い声が響き渡った。
「触んじゃねぇ」
酔っ払いの手がビクッと引っ込められた。
「……そいつは自分の女だ。返してもらう」
そう言うと、現れた美しき蒼い羽をつけた仮面で眼差しを隠した男……征一郎は日和の手を取った。
「か、神嶋くん……!」
困り顔だった日和の表情が喜びの表情に変わる。
仮面をつけていてもわかる、征一郎の凄みのある眼差しに
「あ、さ、探し人が見つかって良かったですね……! それじゃあ、私はこの辺で……!」
数歩、後ずさりする男。
「行くぞ、結城」
「う、うんっ」
征一郎は日和の手を取り、星ヶ丘寮内を進んで行くのだった。
「あ! あなたがたちの悪い酔っ払いナンパ男ですね!」
八咫 鏡
が逃げようとするナンパ男の腕を掴む。
「な、なんの話でしょうかねぇ」
「軍帽をかぶった紳士に注意するよう言われましたが、逃げ足の早い……星ヶ丘寮のマナーを逸脱する方は、例えお客様でも許せませんよ。ちょっとお話聞かせていただけますか?」
愛らしい笑みを浮かべる鏡ではあるが、見事にその目は笑っていない。
「ひ、ひぃっ」
その凄みに逃げ出そうとするナンパ男ではあるが……力強く、鏡に腕を捻りあげられるのだった。
「……さっきは、悪かった」
人気のない場所まで日和を連れてくれば、征一郎はパッと手を離した。
「えっと、むしろありがとう。助けてくれて、とても嬉しかったよ」
征一郎の手が離れた名残惜しさを隠し、日和は心からの感謝の笑みを見せる。
「ああ言えばてっとり早いと思った、忘れろ」
その言葉に、日和は改めて思い返す。
『自分の女だ』
そう言う征一郎の言葉をリフレインすれば、思わず日和の唇から想いが零れ。
「嬉しかった、な」
その場を去ろうとした征一郎の足が止まる。
振り返れば、名残惜しそうな日和の表情。
そして、耳に緩やかに入り込むワルツの調べ。
「結城。嫌でなければ一曲……踊ってくれないか」
差し伸べられた征一郎の手を、日和は喜びに満ちた笑みを見せながらそっと手に取るのだった。
月明かりが2人の姿を照らし出す。
人気のない秘密の場所、遥か遠くから聞こえるワルツの調べにと共に二人はステップを踏む。
日和のテンポに合わせ、優雅に舞う征一郎。
周りに人がいないこともあってか、日和もまたのびのびとダンスを楽しんでいるのが征一郎にもわかる。
「……お前の存在が自分の中で段々大きくなってるのは否めねぇ」
呟く征一郎に日和が顔を上げれば、二人の視線が交差する。
「……独り言だ」
言い放つ征一郎。だが、彼の蒼い瞳が揺れているのがわかる。
「また、神嶋くんと踊れてよかった」
幸福そうに笑む日和の笑みの愛らしさに、征一郎はハッと眩しさを感じれば。
(元々存在が眩しかったのはあるが……これが『特別』?)
今の自分を甘受してくれる人などいないと思っていたのに。
(結城。お前は自分がそう思えた初めての女に近い)
仮面の下の表情と想いを隠し。
征一郎は彼女のステップに合わせ踊ることを心地良いと感じ始めていた。
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担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
69人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月24日
参加申し込みの期限
2017年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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