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【三寮祭】星ヶ丘、マスカレード☆
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■狙われしオオカミ
夕暮れ時、寮内に流れたサバイバルゲームの案内に、
多岐川 玲栖
は妖艶な笑みを浮かべた。
(……あら、面白そうじゃない)
オペラ座の怪人の如き仮装の玲栖は、仮面の下で悪戯な眼差しを浮かべる。
(でも、オペラ座の怪人は悪役っぽいから……オオカミの方が似合いそうな気がするわ)
そう思いながら参加受付に向かえば、やはりオオカミ役が少ないようで。
玲栖もオオカミの扮装として参加することが出来た。
(……ふふっ。狩られないように気をつけるけれども~)
ご機嫌な足取りで、マントの下にオオカミの尻尾を隠し。玲栖は星ヶ丘寮内を慎重かつ大胆に散策するのだった。
いくらかのハンターの追跡を優雅に逃れながら、気づけば玲栖の足は噴水広場へと向かっていた。
優美な音楽を楽しみつつ
(アタシの歌姫はどこかにいないかしらねぇ)
熱い眼差しで踊る人々を見ていると、玲栖は見覚えのある人物の姿を見つけた。そして思わず声をかける。
「ねぇ、あなた。さっきはありがとう」
玲栖が微笑みかける人物、それは白いフルマスクの男装の麗人、
仲秋 薫
だった。
「おや、お客様もダンスを?」
「まだ歌姫は見つかってないのだけれど」
肩を竦める玲栖に、薫はマスクの下で微笑みを浮かべる。
「歌姫ではありませんが、一曲いかがでしょう?」
「あら、良いわね!」
玲栖と薫が手を取り、優雅に舞う。
星ヶ丘寮に住み、体育科に所属する薫。己の美を磨くこと、そして美しい所作を身につけることに熱意を燃やす。優美さを兼ね備えたダンスもお手の者であり。
「ふふ、お上手ね。それに」
「……おや、気づかれましたか?」
お互いのマスクが二重に重なり、そして茶色き尻尾を持っていることに気付き合い、笑みを浮かべた。
「お互いにオオカミとして、楽しみましょう」
曲が終われば優雅にお辞儀し、それぞれ別のダンスパートナーのを探し求める玲栖と薫だった。
「お嬢さん、あたしと踊っていただけないかしら?」
玲栖が手を差し伸べた相手は
青山 絢
だった。
「えぇ、勿論」
そう微笑む絢に、玲栖は紳士的に絢の手を取った。
優雅にダンスを楽しんでいると、どこからか
「オオカミがいたぞ!」
という声が聞こえてくる。
見れば、薫が優雅にステップを踏みながらハンターから逃れて行く姿。
「まぁ、怖いわねぇ」
眉根を寄せ玲栖が大げさに声を上げれば、絢も頷く。
「でも、全てのオオカミが怖いとも限らないでしょうけど」
「あら、そうかしら? 見かけによらず勇敢なのねぇ」
玲栖が微笑む。が、次の瞬間に表情が固まることになった。
「だって、こんなに綺麗なオオカミもいるのだから」
その言葉はどこか台詞めいてもおり。
踊っていた絢の片手が離れたと思ったら……いつの間にか、銃が光っていた。
更に銃口は玲栖の胸に押し付けられている。
「アタシの正体、見破られちゃったのね。撃って頂戴」
絢が頷き、引き金を引けば。玲栖の胸に朱色のペイント弾が当たり、弾けた。
(ふふ、真っ赤な薔薇の花弁みたい、ね)
玲栖はそのまま崩れ落ちる――演技を美しくこなすのだった。
噴水広場でオオカミであることがばれ、薫は逃げ続けていた。
優雅なステップと共にハンターたちを翻弄し、そして星ヶ丘寮生ということもあり地理を熟知していることもあって、なかなかハンターは薫を捕えられずにいた。
しかし。
「先回りできたようだなっ」
薫の前に現れたのはハンターとして参加していた
楢木 春彦
の姿。
「おや、見つかってしまいましたか、アラビアンナイトさん」
「良い衣装を見つけてくれてありがとな、だけど勝負は勝負だかンなっ」
銃口を向け、一発を放てば薫は軽やかなステップで銃弾をかわした。そして建物の脇へと身を隠す。
「しっかし、紳士的? ってゆーのか、走ったらダメっつーはちと面倒くせーな」
ボヤきながら春彦も急いで薫を追う。
(ケド、こーゆーのはヤッパ燃えるし)
T字の道で、進行方向を塞ぐように弾を放つ春彦。
必然的に逆側に逃げるしかない薫に
「鴻上! 行ったぞ!」
木の影から急に
鴻上 彰尋
の姿が現れた。
(楢木の勘って凄いな)
追い込む作戦を提示したのは彰尋だが、そのポイントを選んだのは春彦であり。
「……くっ」
立ち止まる薫、その前後を彰尋と春彦に挟まれ。
「降参、ですね」
両手を挙げる薫に、彰尋は銃の引き金を引く。
薫の胸は、朱のペイント弾で美しく彩られた。
「そーいや、二重のマスクって言ってたけど……フルフェイスの下にマスクつけてるってことなンだよな?」
「えぇ」
そう言うと、薫はフルフェイスの白いマスクをゆっくりと外す。
白いマスクの下には、リアルな女性の顔そのままのマスクが現れた。
マスクと言えど、美しさを放つマスクに思わず春彦と彰尋は息を飲んだ。
(見たことがない人だけど、誰だろう)
「……満足しましたか。それでは、引き続き星ヶ丘寮の夜をお楽しみください」
薫は改めて白のマスクを装着する。そして優雅にお辞儀しその場を去るのだった。
(そう、私は美しい。最上の美こそ私)
そっと、己の顔を覆うマスクを撫でる。
(私の模倣品である仮面は私より劣ってしまいますが……それでも美しいことに代わりはないのですよ!)
リアルな女性の表情を持ったマスクが、普段薫が滅多に見せることのない彼女の素顔と二人が気づく日は……もしかしたら、来ないのかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
69人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月24日
参加申し込みの期限
2017年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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