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- 00月00日生 00歳
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【三寮祭】星ヶ丘、マスカレード☆
■お宅拝見！
「ゆるふわだんしゃく、参上だよぉ！」
スッポリと着ぐるみに収まった瑠樹はご機嫌で寮内を歩く。
少しばかり視界が悪くたってへっちゃらだ！
「広いねぇ、大きいねぇ……せれぶでふぁびゅらすな人達がいっぱいだぁ！」
どこぞかで覚えた言葉を使いこなす瑠樹に、たまたま通りかかった檜扇 舞華がクスクスと笑った。
「可愛いですね、着ぐるみさん」
愛らしい瑠樹の着ぐるみ姿に思わずニヤケてしまう舞華。
「着ぐるみじゃないよぉ、オレはあい……『ゆるふわだんしゃく』だよぉ！」
思わず本名を名乗りそうになるのを、己の可愛らしくふわふわな手で口を抑えれば、その仕草すらも愛らしく舞華の目尻は更に下がる。
「ゆるふわだんしゃくさん、ですねー。せっかく可愛いので、撮影してもいいですかー？」
勿論！ とばりに瑠樹は腰に差したサーベルを取り出し、ポージング！
「あぁ、すっごく可愛いですっ！」
夢中でシャッターを切る舞華に、瑠樹はスマホを取り出し
「あ、オレのスマホでも撮影してほしいなぁ」
「喜んで！」
瑠樹よりスマホを借り受け、星ヶ丘寮内の様々な背景をバックにしばし撮影を楽しむ瑠樹と舞華だった。
「写真を撮られるのも、楽しいねぇ！」
ホクホク顔でスマホの写真を見る瑠樹。しばし歩いていると
「あれ？ ここ、どこだろう？」
キョロキョロと辺りを見回す、と本場ヴェネツィアのマスカレード衣装に身を包んだ八神 修が通りかかる。
「……大丈夫か？」
不安そうな眼差しの瑠樹に声をかける修。
面識のある瑠樹と修ではあったが、今の瑠樹は着ぐるみのゆるふわだんしゃくであり、修もまた仮面で顔を隠しており。
「オレ、今、どこを歩いているかわからなくなっちゃった」
「そうか、ならばこれを渡そう」
修が瑠樹に手渡したのは、星ヶ丘寮の簡易マップ。
星ヶ丘寮の地図は勿論、開放している部屋や行われているイベントが詳細に載っている。
「うわぁ、宝の地図だねぇ」
「そう言って貰えると嬉しいよ」
修の仮面の口元がニッコリと笑む。
「そうだ、俺の部屋も開放しているから、遊びに来るといいよ」
そう言うと、修は地図にペタリと愛らしいにゃんこシールを貼る。
「ありがとう！ 行ってみるよぉ！」
瑠樹はペコリとお辞儀をし、早速教えてもらった修の部屋へと向かうのだった。
新田 亮は、悩んでいた。
星ヶ丘寮の祭に来てみれば、まずはコスチュームチェンジが必要となり。
普段の亮であれば、シンプルなデザインのタキシードやマスクを選ぶだろう。もしそこにウサ耳があったらつけていたかもしれない。
だが、辺りを見回してみれば、そこには華やかな男女の姿。
映画でしか見ないようなラインナップの派手な衣装の方々が悠然と歩いている。
（ここはなるべく地味な奴を……と思ったけど）
亮は、シンプルでシックなコーナーから原色の色が目立つ衣装が並んだコーナーへと移動する。
（せっかくの祭だ、派手なのを選ぼう！）
そう心に決め、いくつか選んだ結果一つの衣装に袖を通すことにした亮だった。
（そういえば）
亮は星ヶ丘寮の地図を見ながら思い出す。
（八神の家が近いな。せっかく開放されてるのだから、見に行こう）
地図に沿って亮が歩けば、目印の吊り看板が見えた。
「お邪魔します」
亮は仮面を取り、修の部屋へ礼儀正しく入室する。
いくらかの人々が見学に訪れていたが、注視しても修と思われる人物の影は無く。
開放されている日当たりの良いサンルーム、そして整頓された庭に亮は目を細めた。
いつの間にか、足元には愛らしい猫がじゃれついてきており。
修のペットの一匹である、真っ白な身体を持つ愛猫『ミルク』が亮の足にすり寄る。
見れば他の猫や犬も、それぞれが客人を愛らしくもてなしている最中で。
「八神、凄いな」
白猫を撫でながら、皆が和み楽しむ光景を亮は眺めた。
いったい動物を何匹飼っているのだろう？ と亮が思い、数えていると……
「４、５、６、なっ！？」
思わず声を上げる亮。突如、あまりに大きな猫の姿が視界に入ったからであり、その正体は……
「あれ？ 亮お兄さん！？」
大きな着ぐるみの猫は亮の姿を見るとぶんぶんと手を振った。
「今日はすっごく赤くて、ハデハデだねぇ。でも、似合うよぉ！」
結局、派手さを重視し、亮は真っ赤なスーツに身を包んでいた。金色の糸で縁取られ、中はフリル付きのシャツで華やかで高貴な雰囲気を見に纏っており。
「マスクしてなかったらオレ、わからなかったよぉ」
楽し気な声を出す着ぐるみに戸惑う亮。
「え？ えっと……誰、だ？」
「オレはあい……じゃなかった、『ゆるふわだんしゃく』だよぉ！」
その声と最初の言葉で亮は一人の少年の姿を思い出す。
（あーー、もしかして瑠樹君だな）
そう思いはするも
「そうか、ゆるふわだんしゃくか。だんしゃくも八神の家に来てたんだな」
「うん、親切なお兄さんに教えてもらったんだよぉ！」
しばし、二人は修の部屋で動物たちと戯れた後、せっかくだからと二人で他のお部屋も回ることにするのだった。
「ゆるふわだんしゃく、参上だよぉ！」
スッポリと着ぐるみに収まった瑠樹はご機嫌で寮内を歩く。
少しばかり視界が悪くたってへっちゃらだ！
「広いねぇ、大きいねぇ……せれぶでふぁびゅらすな人達がいっぱいだぁ！」
どこぞかで覚えた言葉を使いこなす瑠樹に、たまたま通りかかった檜扇 舞華がクスクスと笑った。
「可愛いですね、着ぐるみさん」
愛らしい瑠樹の着ぐるみ姿に思わずニヤケてしまう舞華。
「着ぐるみじゃないよぉ、オレはあい……『ゆるふわだんしゃく』だよぉ！」
思わず本名を名乗りそうになるのを、己の可愛らしくふわふわな手で口を抑えれば、その仕草すらも愛らしく舞華の目尻は更に下がる。
「ゆるふわだんしゃくさん、ですねー。せっかく可愛いので、撮影してもいいですかー？」
勿論！ とばりに瑠樹は腰に差したサーベルを取り出し、ポージング！
「あぁ、すっごく可愛いですっ！」
夢中でシャッターを切る舞華に、瑠樹はスマホを取り出し
「あ、オレのスマホでも撮影してほしいなぁ」
「喜んで！」
瑠樹よりスマホを借り受け、星ヶ丘寮内の様々な背景をバックにしばし撮影を楽しむ瑠樹と舞華だった。
「写真を撮られるのも、楽しいねぇ！」
ホクホク顔でスマホの写真を見る瑠樹。しばし歩いていると
「あれ？ ここ、どこだろう？」
キョロキョロと辺りを見回す、と本場ヴェネツィアのマスカレード衣装に身を包んだ八神 修が通りかかる。
「……大丈夫か？」
不安そうな眼差しの瑠樹に声をかける修。
面識のある瑠樹と修ではあったが、今の瑠樹は着ぐるみのゆるふわだんしゃくであり、修もまた仮面で顔を隠しており。
「オレ、今、どこを歩いているかわからなくなっちゃった」
「そうか、ならばこれを渡そう」
修が瑠樹に手渡したのは、星ヶ丘寮の簡易マップ。
星ヶ丘寮の地図は勿論、開放している部屋や行われているイベントが詳細に載っている。
「うわぁ、宝の地図だねぇ」
「そう言って貰えると嬉しいよ」
修の仮面の口元がニッコリと笑む。
「そうだ、俺の部屋も開放しているから、遊びに来るといいよ」
そう言うと、修は地図にペタリと愛らしいにゃんこシールを貼る。
「ありがとう！ 行ってみるよぉ！」
瑠樹はペコリとお辞儀をし、早速教えてもらった修の部屋へと向かうのだった。
新田 亮は、悩んでいた。
星ヶ丘寮の祭に来てみれば、まずはコスチュームチェンジが必要となり。
普段の亮であれば、シンプルなデザインのタキシードやマスクを選ぶだろう。もしそこにウサ耳があったらつけていたかもしれない。
だが、辺りを見回してみれば、そこには華やかな男女の姿。
映画でしか見ないようなラインナップの派手な衣装の方々が悠然と歩いている。
（ここはなるべく地味な奴を……と思ったけど）
亮は、シンプルでシックなコーナーから原色の色が目立つ衣装が並んだコーナーへと移動する。
（せっかくの祭だ、派手なのを選ぼう！）
そう心に決め、いくつか選んだ結果一つの衣装に袖を通すことにした亮だった。
（そういえば）
亮は星ヶ丘寮の地図を見ながら思い出す。
（八神の家が近いな。せっかく開放されてるのだから、見に行こう）
地図に沿って亮が歩けば、目印の吊り看板が見えた。
「お邪魔します」
亮は仮面を取り、修の部屋へ礼儀正しく入室する。
いくらかの人々が見学に訪れていたが、注視しても修と思われる人物の影は無く。
開放されている日当たりの良いサンルーム、そして整頓された庭に亮は目を細めた。
いつの間にか、足元には愛らしい猫がじゃれついてきており。
修のペットの一匹である、真っ白な身体を持つ愛猫『ミルク』が亮の足にすり寄る。
見れば他の猫や犬も、それぞれが客人を愛らしくもてなしている最中で。
「八神、凄いな」
白猫を撫でながら、皆が和み楽しむ光景を亮は眺めた。
いったい動物を何匹飼っているのだろう？ と亮が思い、数えていると……
「４、５、６、なっ！？」
思わず声を上げる亮。突如、あまりに大きな猫の姿が視界に入ったからであり、その正体は……
「あれ？ 亮お兄さん！？」
大きな着ぐるみの猫は亮の姿を見るとぶんぶんと手を振った。
「今日はすっごく赤くて、ハデハデだねぇ。でも、似合うよぉ！」
結局、派手さを重視し、亮は真っ赤なスーツに身を包んでいた。金色の糸で縁取られ、中はフリル付きのシャツで華やかで高貴な雰囲気を見に纏っており。
「マスクしてなかったらオレ、わからなかったよぉ」
楽し気な声を出す着ぐるみに戸惑う亮。
「え？ えっと……誰、だ？」
「オレはあい……じゃなかった、『ゆるふわだんしゃく』だよぉ！」
その声と最初の言葉で亮は一人の少年の姿を思い出す。
（あーー、もしかして瑠樹君だな）
そう思いはするも
「そうか、ゆるふわだんしゃくか。だんしゃくも八神の家に来てたんだな」
「うん、親切なお兄さんに教えてもらったんだよぉ！」
しばし、二人は修の部屋で動物たちと戯れた後、せっかくだからと二人で他のお部屋も回ることにするのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年12月24日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年12月31日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年12月31日 11時00分
