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ネコジマ ゴー ファイト!
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■身を挺して護るもの
三夜湖に勝負の開始を伝えるゴングが鳴り響いた。
「いっくよー!!」
飛び跳ねるようにデネボラが間合いを詰めれば、樹はすかさず拳銃を構える。
が、デネボラは左、右と身体を揺らしながら向かってくるため標準を合わせられない。
「すばしっこいお嬢ちゃんだねぇ」
どこか楽しげに樹は笑みを浮かべる。
「飛んで火に入る夏の虫だねぇ……!」
デネボラが間合いに入ればすぐさま樹は右手に構えたナイフを振るった。
「おっと!」
大ぶりのナイフの攻撃をしゃがんで避けるデネボラ。
頭の上をナイフが通過した瞬間に立ち上がり、反動をつけて樹の鳩尾めがけて肘を打ち付ける、が。
「良い動きするじゃないかい」
樹が左手に持つ拳銃で、デネボラの肘をグリップで打ち払う。
「銃って撃つものじゃないわけー?」
鉄の塊で肘を跳ねのけられ、デネボラはそのままくるっと回転し、樹との間合いを離す。
「道具に決められた使い道しか考えられないなんて、想像力の欠如じゃないかい?」
「うわ、別にそーゆーこと思ってないし!」
「それじゃあ、せっかくだからあんたの思う正式な使い方でもしようかねぇ」
樹が拳銃をデネボラへと向ける。
だがデネボラは慌てることなく、フットワーク軽く標準を合わさせないよう動く。
「それじゃ、おばーちゃんの想像力を刺激しましょっかねー!」
デネボラが艶っぽく笑めば、飛び上り近場の岩石へと飛び乗った。
「的にしやすくなっただけじゃないのかい?」
樹が指先に力を込めれば、パン! と乾いた音が湖畔に響いた、が
「ぐっっ!!」
声を上げたのは樹の方だった。デネボラの姿は消え、代わりに樹の肩に石つぶてがヒットする。
「ビックリした?」
声の響く方に樹が視線を向ければ、鉄パイプを振りかぶったデネボラの姿。
先程の石つぶてはデネボラが取り出した鉄パイプで打ってきたものだと樹が気付く。
「悪いけど、沈んで」
明るい声とは裏腹に、デネボラの眼差しはどこまでも冷たく、重い。
「ひっ」
ナイフで避けようとするも間近で上段から落ちてくる鉄パイプの勢いには勝てなかった。
ガシィンッ! と鉄パイプが樹の左肩に喰い込み。
「がはぁっっ!」
衝撃で樹の身体が沈む。
「デネボラちゃん、容赦しないよー♪」
同じ場所を目掛け、何度も振り下ろされる鉄パイプ。何度目かの衝撃の後、やっと樹は鉄パイプから逃れることができた。
「ギブアップしてもいいのよー♪」
地面に下ろされた鉄パイプは、そのままゴルフのフルスイングの如く斜めに勢いよく持ち上げられ。
「が、あぁっっっっ!!!」
樹の腰に決まった鉄パイプの衝撃により、樹の身体が飛ばされる。
「あははっ! ナイスショット―!」
デネボラが笑みを浮かべ、樹へと近付く。
樹は腰を曲げ地面に倒れ込んだ。ヒィヒイと苦悶の表情を見せる樹。彼女の衣服の肩部分は血が滲んでいる。
「もう動けないよねー。でもすごーい、あんなに左肩叩いたのに、拳銃を離さないなんてね」
ご機嫌に近寄り、倒れたものの拳銃を握りしめている樹の左手と拳銃を踏みつけたデネボラ。
すると、ヒュンッ! と、光るものがデネボラを襲った。
「ひゃあ!」
光るもの――樹のナイフがデネボラを掠めた。
「ちょっとぉ、何すんのよ!」
直撃はしなかったものの、ナイフはデネボラの胸下を通ったようで、デネボラの下乳が見え隠れする絶妙な位置に切り込みを入れたようだ。観客から歓声が沸き起こる。
「ヒ、ヒヒ。油断なされますまい……」
ゆらぁりと立ち上がる樹の姿。ボロボロになっても立ち上がってくる樹に、デネボラは唇を噛む。
しかし、直ぐに平静を取り戻すと
「こっちにおいでー♪」
ナイフは飛んでいったし、後の武器は拳銃だけ。
スピードを誇るデネボラにとっては十分有利だと思えた、が。
「箱庭(リトルガーデン)」
樹のろっこんの能力である箱庭は、対象物を動かすことが出来る。
樹は見ていた。
戦闘が始まる前に、デネボラが着ていたコートをぞんざいに扱う男に真顔で注意していたのを。
彼女らしくない挙動に真剣みを感じた樹。
ろっこんの力により、そのコートが樹とデネボラの間に現れ、はためいた。
樹は力を振り絞り、拳銃を持った左手を持ちあげた。そう、コートに向かって。
デネボラの表情がサッと青褪める。
「だ、ダメェェェッッ!!!」
両手を広げ、そのコートを護るようにデネボラは立ちはだかった。
「終わりだよ。お嬢ちゃん」
樹の皺の入った人差し指によって、渇いた拳銃の音が再度湖畔に響き渡るのだった。
「勝者、樹!!」
その声が聞こえた途端。樹は地面に膝をついた。
そして傍らで倒れるデネボラに声をかける。
「久しぶりに血が湧いたよ。また、やろうじゃない……か」
そんな樹の声は届かぬようで、デネボラは守り抜いたコートをぎゅっと掴むのだった。
(待ってて、必ず、行くから……)
みるみるとデネボラの姿が小柄な少女に戻って行くのを、樹は静かに眺めるのだった。
「アタイもこんな風に若返りたいもんだねぇ、キヒヒ」
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あとがき
担当マスター:
金原りく
ファンレターはマスターページから!
この度はご参加いただきまして、誠にありがとうございました!
金原りくです。
いややや!
ご希望者様以外はあみだくじにて組み合わせを作らせていただいたのですが、
その結果のじゃんけんバトルが結構なドラマチックでしたり……!
完璧に、ではなく申し訳ないのですが、出来るだけじゃんけんの勝敗に沿わせて執筆させていただいた次第です。
また、ろっこんやその他能力など『IF寝子島』ということで
過大に書いてる部分もございます。ご了承いただけますと幸いですっ!
バトル自体、日頃書かないジャンルでありましたが、
書いていてとても筆が乗ってしまい、泣く泣く削る作業がつらたんでした。
皆様本当に個性溢るるアクションをありがとうございました!
またこういったシナリオを書かせていただきたいなぁ、と思いつつー!
少しでも、お気に召すものとなっていれば幸いです。
この度はご参加いただきありがとうございました!!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月06日
参加申し込みの期限
2017年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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