【星幽塔】第一階層　星祭りの夜｜リアクション

【星幽塔】第一階層　星祭りの夜

　ベルラ、シーナ、そして美魔女化したアケーチは虹色のお酒を手に乾杯した。
　先ほどの愛の花火の照れを誤魔化すように、シーナがぐっとお酒を空ける。
　ベルラも飲み干したところで。
「へ！？　な、何……！？」
　急に胸がきつくなった……と思ったら、シーナは女体化していた。
「おちび……？　その胸……」　
　思わずがん見してしまうベルラ。
「あぁ、シーナさんも素敵な女体に……！　そして良き美巨乳……！」
　元々シーナはまつげが長く可愛らしい。
　ゆっくり酒を飲んでいたアケーチは、女体化したシーナの違和感のなさにうっとりした。
「服の作り的に胸の辺りがすごく窮屈だし、布が足りてない気がするし……恥ずかしい」
　シーナは困ったようにベルラを見たが。
「………待て、俺も何かおかしい」
　目の位置が低いし足が短い。
　子供化している、と気づき動揺するベルラ。
　目を丸くしたシーサは、一瞬のちに瞳にハートを浮かべた。
「ベルラすごくかわいいです！」
　ぎゅうっと抱き締める。
　ベルラの見た目は10歳くらい、１９３ｃｍあった身長は１５０ｃｍくらいに縮んでいる。
　目は大きめで、髪は相変わらずくせ毛だがボサボサではないセミロングになっていた。
　体の右半分の結晶化もなくなっている。
　そしてお尻からはライオンの尻尾が生えていた。
「おや、ベルラさんなんと愛らしい……！　これは抱え去りたいレベルですね、ふふ……！」
　可愛らしさにうっとりするアケーチの尻からは、漆黒の悪魔の尻尾が生えていた。
　そしてアケーチの頭には悪魔っぽい角があるのだった。
「ダメですよ！」
　いつもよりワルっぽいアケーチの姿に、守ろうとしてかシーナはベルラをもっと強く抱き締める。
「シー君、苦し……！」
(当たってる当たってる！)
　巨乳に顔が埋まり、いろいろ苦しいベルラ。
「お二人の抱擁、麗しい……あぁ、この光景を目に焼き付けたいです……！」
　はぁはぁと身悶える悪魔なアケーチは、相変わらず幸福なド変態だった。
「アケーチも悶えてないで助けてくれ！」
　ベルラの大きくなってしまった帽子が落ち、一本角が見えた。馬の耳も震えている。
「これじゃあどちらがちびだか分からんな。ふう……パイプを吸わせてくれ」
　苦笑しパイプを取り出すベルラだが、その姿も可愛らしくシーナとアケーチを夢中にさせるのだった。

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