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◆第一節 召喚
吾妻 優
と
椿 美咲紀
の頬を、涼やかな風が撫でた。二人が起き上がると、そこは草原の上だった。どこかで見たような、見ていないような、灰色の猫が地面に魔法陣を書いている光景が見える。猫は二人に気付くとにゃーんと鳴きつつ、人間のような表情があれば仏頂面であっただろう、そんな雰囲気を持って言った。
「よし……これで拠点の設置は完了だ。ご苦労だったな」
先に困惑を表したのは美咲紀の方だ。彼女は、
「ふえっ!?」
という声を上げる。しかし、猫は二人の疑問に答える気がないのか、言葉を続けた。
「直ぐにでも召喚機を利用できるぞ。食料も来るはずだ」
ここで優も猫を訝し気に見詰めつつ、口を開く。
「どういうことだ……?」
美咲紀と優の様子に痺れを切らしたのか、猫はその草原に居た……陰陽師風の格好をした男の方に載って、二人を見下ろす。
「なんだ? 此処に来るまで何度も説明したはずだが」
男も柔らかそうな笑みを浮かべながらも、悲しそうな声色で言った。
「忘れた? 悲しいな。色々と大変だったんだよ? ドラゴンとかドラゴンとか」
男の姿に、優は思わず、
「いや、誰だお前」
と言った。美咲紀は知り合った誰かに似た男が居ないか、男の頭からつま先までじっと見ている。男は困ったように笑って口を開いた。
「僕は神霊の一人。今のところは名を伏せさせて貰ってるけど、此処まで君らと同行していた……筈なんだけどね」
男の説明に、優は半信半疑の様子で眉間に皺を寄せた。
「ふーん……?」
美咲紀も、彼に頭を下げつつこう言う。
「神霊さん……ごめんなさい。さっぱりなのです」
男は肩を竦めると、何でもないように嘯いた。
「記憶喪失かな。まあいいさ」
そして、優は猫を睨み、言う。
「説明頼む」
「仕方ないな」
猫はこれまでの戦況と場の情報――現在、突如現れた女騎士の軍と寝子島の住民との間で戦闘が起こっていること、事象が歪み、優や美咲紀の知った寝子島とは大きく異なるものになっていること……そして、魔術師である優と美咲紀がなんのために旅をしているか――それを1から説明すると、呆れたのか溜息を吐いた。
「なるほど。……よくわからねぇが、何とか帰らねぇとな」
優が言うと、猫は不愛想に返した。
「呑み込みが早くて助かる」
ローテーションな優とは正反対に、美咲紀は義憤に燃えていた。高らかに、叫ぶ。
「当然です。世界の危機は私の危機でもあるのです」
その声は熱がこもっていた。美咲紀はそのまま叫び続ける。
「私の人生これからだというのに……歴史改変で私の未来がついえる事など、承服しかねるのであります!」
「それはそうと、こんなんで神霊が召喚できるのか?」
召喚機に近付いて、優が言う。猫は頷いて、二人に召喚の撃鉄といってもいいそれ――金平糖のような形をした、七色に光り輝く石――を渡した。その石を眺めつ透かしつつ、美咲紀はその三つを召喚機に入れる。
「早速召喚するです! 私、自分のヒキの良さには自信があるのです」
召喚機が、振動する。魔法陣が青く輝き、光の粒子を舞わせた。眩いそれの中で、美咲紀は確信を持って叫ぶ。
「この異常事態を打破するに相応しい神霊が来てくれるです!!」
光が晴れると、その中心に居たのは軍服を身に纏い、手に旧式のライフル銃を構えた男だった。男は美咲紀を一瞥して、
「お前が俺のマスターか」
と言う。その威圧感に美咲紀は動じず、キラキラとした目で答えた。
「なんだか賢そうな人なのです。気に入りました」
「俺は
八神 修
。見ての通り竜騎兵だ」
握手を交わした後、告げられた名に美咲紀は感慨深く言う。
「ふむ……シュー君ってこれから呼ぶね」
親しみの籠ったその呼び名に、修は冷たく返した。
「マスター。召喚の義理は果たす。が、それだけだ」
しかし、美咲紀はいつものペースを崩さずに、笑う。
「まあまあ。よろしくなのです」
美咲紀が召喚を成功させているのを見て、優も負けじと召喚機に石を入れた。
「俺もやってみるか」
光が舞う中で、優は様々な神の姿をイメージし、その中でも英雄と謳われるような者を思い浮かべる。
「強いやつ来てくれよ……」
その呟きの後、光が晴れた。現れたのは、優にとって見知った顔。懐かしい顔。
「僕はカノン。
日向 カノン
。画家であり旅人」
巨大な絵筆を持った、中性的なその姿が優を一目見て動揺した。
「……って、君か」
「……って、お前かよ!」
優もまた、開いた口が塞がらないまま叫ぶ。カノンは怪訝な顔をしてそっぽを向いた。
「誰かと思えば……僕は従わないよ」
これに優は青筋を立て、その手の甲を光らせつつ彼女に命じる。
「この、生意気な……。俺の事はマスターとでも呼べ!」
「……ますたー」
すると、彼女の口から命じた通りの言葉が零れた。カノンは目を丸くして、その口に手をやる。
「口が勝手に……君の力かい?」
戸惑っている優の頬に、猫がその肉球をぶつけた。
「おい、何をやっている。それは慎重に使え」
「この手に描いてあるやつか?」
見ると、紋様の一つが光を失っている。
「……おい、マジかよこんな事で!?」
「……前言撤回。芸術家の多くは己の欲求には正直でね。この場合は好奇心だけれど。君について行くよ、マスター」
しかしその甲斐あって、カノンもやる気を出したようだった。優はもごもごと口を動かしてから、カノンの目を見据えた。
「……しゃーねぇ。頼むぜ、カノン」
すると、先程まで事の成り行きを真剣に見守っていた、陰陽師風の男。彼が軽薄そうな声を響かせた。
「役者は揃った!! って雰囲気だけど、まだまだこちら側の味方は多そうだよ。力を貸してくれるかも。探してみようか」
猫もそれにぴくぴくと髭を動かして言う。
「ああ、近くに神霊の気配を感じる。ここから東……だな。ドラゴンに注意しろ」
先を行く美咲紀や修、そして猫と男の背中を見ながら、優は自らの掌を閉じ、開きつつ呟いた。
「……使い勝手悪すぎだろ、これ……」
「どうした?」
猫が振り向いて優を呼ぶ。
「……いや、なんでもない」
「そうか。早く来い、置いていくぞ」
優の様子に気付いたカノンが、彼の肩を叩いた。
「マスター?」
「いや、なんでも……」
言いかけた唇を閉じて、優は言い直す。
「なくねぇな。そうだな、お前には俺の魔法の事を教えとくか」
そして優はカノンにそっと耳打ちした。話し終えた優が口を離すと、カノンは頷く。
「他の奴らには『ロクに魔法を扱えない魔術師』ということにしておいてくれ」
「わかった」
「ふうん……?」
その一連の動作を、陰陽師風の男はじっと観察していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月30日
参加申し込みの期限
2017年12月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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