特異点Ｎ？　渾沌祖霊島寝子島｜リアクション

特異点Ｎ？　渾沌祖霊島寝子島

◆エピローグ

「……よし。安定を確認した」
「これで帰れるのか？」
「好きにしろ」
　拠点に戻った優たちの前、猫が聖杯を転がしつつ、何かに収納する。髭をぴくぴくと動かしながら、猫は優たちの前から姿を消した。

「そろそろ別れの時か。本当にキラキラするとは……」
　一番にその像が消えかかっているのは、楓子だった。
「楓子は一足先に帰ろう。皆。課金は、家賃まで……」
　楓子の消えた後、五月と月詠も後を追うように光の中帰っていく。
「私も帰りますー。せっかく救った歴史です、しっかり勉強してくださいね。ふっふ」
「つい寝返ってしまったが、今度は成功させてみせる……あの、大魔術」

「うん、闘いに闘えて満足！　また会いましょう！」
「次会う時は間違えんじゃねえぞ！」
「また戦いがあるなら俺を呼べ……縁があれば応じることもあるだろうさ」
　一人、また一人とどこかに帰っていくのを見ながら、カノンは寂しげに呟いた。その手を、優が取る。
「……行っちゃった」
「……カノン」
「ああ……帰ろう、僕たちの世界に」
　二人を眩い光が包む。
　閃光の後には、ただ草原が広がっていた。

　特異点Ｎ　渾沌祖霊島寝子島
　修復　完了

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