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夢から出てきて!
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神嶋 征一郎
と
篠崎 響也
は土曜日の昼過ぎに学校の校門前でばったりと出会った。
なんとなく同じ方向へ歩き出す。
征一郎が飲みかけの缶ジュースを軽く振りながら、響也の背中を見やった。
「なんか知らねぇが、今日の夢にてめぇが出てきやがってな」
響也は、はっとして征一郎を振り返る。
「まさか、らっかみ! が舞台の」
そう呟いた響也に征一郎は目を瞬かせた。
「アニメ声優と?」
「……四人で話す夢か」
「なんでお前と同じ夢を?」
怪訝そうに言われ、征一郎は、
「知るか」
と答える。手にしていた缶ジュースを一気に飲み干すと、響也からの視線に気づき首を傾げる。
「なんだ、じろじろと」
「いや、それ、購買の自販機のか?」
「ああ、炭酸は普段は飲まねぇんだが」
どうやら、響也も同じように飲んだらしい。
「おー、なんか僕と似たような声がするなと思ったら、顔も同じじゃん」
「ほんまや。びっくりやで」
征一郎と響也は声の聞こえた方を見やる。
「やーあれだよね、神嶋征一郎?」
征一郎は呆然とする。
自分と同じ声、そして同じ顔を持つ他人。鏡の中の自分が喋りかけてきているようだ。
「だ、誰だ」
「僕は、志田悠馬。らっかみ! のアニメの声優やっててさ、僕は君の声を当ててんだよね」
手で鉄砲の形を作って、征一郎に向ける。
「きょ、今日の夢じゃねーか。いやっ、つーか、自分はそんな……口調? 態度は取らねぇ」
すると、悠馬の表情が変わる。
「だろうな。自分はこんなテンション高くねぇし」
征一郎は絶句した。
「どうよ!」
悠馬はにやっと笑う。彼はこの場で神嶋征一郎役を演じて見せたのだ。
「え、演技、すげぇ」
「でしょ? いやぁ、それにしても征一郎と僕、ぜんぜっん性格違うなー! それはそれとして、僕も本物に会えるなんて感激だわ。ほい、握手」
「お、おう」
見ると、響也も戸惑いつつ、自分と瓜二つの声優と話していた。
「そないなわけで、葉月貴志や。よろしゅうな、響也」
「……ああ。よろしく」
と、悠馬が横から貴志にまとわりついてきた。
「葉月さんと響也、ほんっとそっくり。響也めっちゃクールじゃん」
「馴れ馴れしいわ、ボケ、離れんかい」
「つれないですよー、たかC」
「鬱陶しいやっちゃなっ」
そんな二人の様子は何だかんだで仲が良い男友達といった雰囲気だった。征一郎と響也は自然と表情が緩んでしまう。
「さて、場も温まってきたところだし、全員でソフトクリーム食べ行こうぜ!」
「ちょお、待てや。脈絡がないにも程があるやろ。なんや、ソフトクリームて。女子か」
「あえて男だけで甘いもの食べに行く企画。女子っぽくさ。このソフトクリーム甘ぁ~い! みたいな会話しようぜ」
「せんわっ」
貴志が悠馬の頭をぶっ叩く。はたから見ていたら完全に漫才系コントだ。
「まぁ、なんや。ともかく皆で少し話さんか?」
征一郎と響也はお互いに顔を見合わせる。
せっかく誘ってもらっているのだから断る理由はない。
お互いに頷いて、ついて行くことを決めた。
「実は神嶋ともゆっくり話してみたかったしな」
響也がそう呟いた、ように聞こえた。
驚いて征一郎が響也の顔を見ると、彼の隣にはいつの間にか貴志がいて、
「どや?」
得意気に笑った。今の声が彼の演技だと知る。
基本的に関西弁のはずなのに、今の演技は完璧に標準語だった。さすがプロの声優だ。
「……葉月さん」
響也が抗議をしようとするも、
「まぁ、ええやないか。お互い、こんなことを言い出しそうな雰囲気出してたで?」
肩をすくめた貴志は悠馬の後を追って歩き出してしまう。
少し置いて、征一郎と響也も後を追った。
移動しながらも二人の漫才のようなやり取りは延々と続けている。
そんな様子を見ていた征一郎はついに小さく吹き出した。
「良いコンビじゃねぇか」
響也も笑いを押さえられない様子。
「ああ、仲が良いな。……なぁ、あんた達は声優が夢だったのか?」
そう問うたのは響也である。
「ま、そうやな」
「そっか、叶えたんだな」
「なんや、夢があるんか?」
響也は征一郎をちらりと見て、
「ヴァイオリニスト、を目指してる」
神嶋に負けないくらいの、と言おうとして口には出さないでおいた。
「そうか。せいぜい頑張りや」
「へぇ~。あ、征一郎は?」
征一郎は少し躊躇ってから、
「自分の夢もヴァイオリニストだ。高校を卒業したらドイツへ留学したいと思ってる」
「おお、僕も音楽なら八尺やってるから繋りあるかもね!」
悠馬はそう言って、
「まぁ、なんにしても僕らは夢を叶えたんだ。二人の夢も応援してるよ」
しばらく四人で話した。夕方、征一郎と響也はようやく彼らが神魂の影響で現れたと知る。西日に照らされながら消えて行った。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
この度は「夢から出てきて!」のシナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
夢に出てくるものって不思議ですよね。目が覚めたらなくなってしまうわけですし。
今回はPCさんが見た夢が飛び出してくるお話になりましたが皆様の提出して下さった個性豊かなアクションを読むのが楽しかったです。
こちらの事情ですが、初のGM業務でしたので至らぬ点も多いかと思いますが、重ねてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
高城ヒト
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月24日
参加申し込みの期限
2017年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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