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修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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●修学旅行の夜といえば
クマの湯の離れの一階にある大部屋「のぼりふじの間」は、女子たちの部屋だ。すでに部屋いっぱいに布団が敷かれ、朝型の生徒などは隅の布団を陣取って寝息を立てていたりする。しかしほとんどの生徒は、修学旅行最後の夜をすぐに寝てしまうのがもったいないのか、友人たちとおしゃべりをしたり、お土産を見せ合ったりして過ごしていた。
さきほど奇妙な追いかけっこを目撃した
風間 舞子
も最後の夜を惜しんでいる一人だ。
舞子は水彩絵の具を取り出して、昼間、鉛筆で描きとめていたスケッチブックに色を置いていた。
アネモネ・アドニス
がそんな彼女に控えめに話しかける。
「風間様。よろしければ、風間様がキムンカムイ牧場で描いていた絵と、私が撮った写真を交換いたしませんか?」
舞子は、友人のその提案に、ちょっと待って、と答えた。
「いま、ここだけ塗ってしまうから……」
舞子の手は早い。あっという間にモノクロのスケッチが淡い色彩に彩られてゆく。
それは、桜とアネモネとクマがいる風景だった。
「……待たせたね。できたよ。交換に見合うものができただろうか」
「……素敵ですわ」
「美女と野獣と桜の風景、といったところかな」
微笑んだアネモネに降り注ぐ淡い桜が幻想的で、まるで穏やかな陽だまりの中の聖女のようだ。
「ふふっ、実物より美人かもしれませんわね」
アネモネは嬉しそうに、舞子からその絵を受け取ると、引き換えに一枚の写真を渡した。
それは、アイヌの衣装に身を包んだ舞子が、自然に笑っている姿だった。
「……いいアングルじゃないか。なんだが照れるね」
気恥ずかしくなった舞子は、話題を変えようとスケッチブックの別のページを捲った。
「こんなのも描いたよ。熊の劇画風スケッチ」
「まあ。ふふっ、大迫力ですね。牙をむいて今にも襲い掛かりそうですわ」
「桜井用だ」
……そう。このときまでふたりは、ラッセルがすぐ傍にいることに気づいていなかったのだが。
トントン、と外の窓がノックされる。
吉祥寺 黒子
が気づいてカーテンを開けると、健太と敦志、その後ろには枕を抱えた修とラッセルがいた。
「あれっ、桜井?」舞子が、劇画調熊を窓の外のラッセルに翳しながら驚いた声を上げる。
「まあ……では、先ほど見かけたカナリアは桜井様でしたのね……」
アネモネの驚き顔に、ラッセルは、頭の後ろを掻いて気まずそうだ。
「夜分遅くにこんな窓から失礼するぜ。ちょっと修学旅行のお約束をしに、な」
敦志が窓の外から手を振った。それを聞くと黒子は窓を開け、男子四人を招き入れる。
それから後ろの後輩ふたりが枕を抱えているのを見つけた黒子はにやりと笑った。
「わかってんじゃねーか。修学旅行のお約束って言ったら、たしかに枕投げだよな!」
「なに言ってんだよ。修学旅行の夜と言えば、恋バナだろ」
窓を乗り越えて部屋に転がり込んだ健太が口の端をあげた。
「えっ、恋バナ? まあ、それもいいけどよぉ……ぶっちゃけ、お前ら恋してんの?」
黒子の言葉に、それぞれが顔を見合わせる。
そりゃあ、高校生なのだから、恋のひとつくらいしていたってなんら不思議はない。
「そういうあんたは?」
訊ねながらも……黒子の浴衣の前がかなりはだけていて、健太の視線はそこに釘づけだった。
なんだかんだいって黒子は、かなり豊満な胸の持ち主なのだ。その黒子の胸が揺れる。
「俺? ……べ、別に
あいつ
はただのお人よしな弟分なだけだし……」
「あいつぅ~? あいつって誰よ」
「それはよー、あー、もーいいだろ?」
照れた黒子が、健太に向かってばふっと枕を投げつける。が、健太がひょい、と横に避けたので、その枕は後ろにいた修に当たってしまった。
「ふふん……先輩、やってくれましたね」
「おう。やるかー?」
黒子が手近な枕を手元に集め始める。
「やらいでか!」そういうと修は――隣にいたラッセルに枕を押し付けた。「さあ、いけっ、桜井!」
「……え? 自分で投げないのか?」
「俺の体力のなさを甘く見るな! 俺は知的参謀として後衛に位置し、枕弾丸の補給や敵の手薄な部分への狙撃等を担当するっ」
そういうと、さっとラッセルの背後に隠れる修。
「作戦会議は先にやっとくもんだよっ」
ラッセル目がけて黒子の先制攻撃が始まった!
「うわ、うわ! わかった、とりあえず的は任せろ! 橘先輩、枕取って、枕!」
ラッセルも、がむしゃらに枕を投げ始める。
「こーなったら風間やアネモネ先輩も巻き添えだー!」
舞子やアネモネにも枕を投げ始めるラッセルに対し、舞子は例の熊絵でガード!
「ふふっ……これが修学旅行ですのね……」
アネモネも枕を抱えて、なんだかんだと楽しそうだ。
こうしてまくら投げは、女子部屋全体を巻き込んでの大乱戦へと発展した!
◇
「桜井軍曹、残弾はいくつだ!?」
「3つであります、八神司令官!」
――などと、その後、約20分にわたり続いた女子部屋枕大戦は、唐突に終わりを告げた。
「先生だっ!」
電気が消される。
起きていた女子たちは一斉に手近にあった布団にもぐりこむ。
ご丁寧にいびきをかいてみせる者もいる。
タッチの差で窓から飛び立ったのは、カナリアラッセルだった。
押入れに隠れた修を掴むと、敦志は指を鳴らし、ろっこんで窓の外に瞬間移動。すぐさま頭を引っ込める。
すっと襖が開いて、顔を覗かせたのは、クマ先生だった。
女子部屋なので、さすがに遠慮したのか、入り口から中を覗いていたクマ先生だったが……。
「ん?」
入口からそう遠くないところに、女子にしては不自然に盛り上がった布団があるのに気づいた。
……しかも、布団から、金の短髪が覗いている。
「虎沢ぁ~、なにやってる!」
クマ先生は容赦なく布団を剥ぐと、隠れていた健太を引きずり出した。
(あれっ、他のヤツらは!?)
気づけば、一緒に乗り込んだ男子たちはみな、上手い事逃げてしまっているではないか!
薄く開けた布団の隙間から健太に向かって、ごめんね、と両手を合わせる女子たち。
「このバカタコがぁ~!!」
――こうして、健太はひとり貧乏くじを引き、しばらく正座させられてしまったのでありました。合掌。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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