this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第二階層 廃墟に哭く声
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
――始まったみたいだね?
そこから少し離れた場所。
水路橋の基底部に、一人の少女のすがたがあった。
入江 みつび
。すこし調査したいことがあり、周囲の理解を得て、単独行動である。
ほど近い場所で、修ら探検隊のボートとおちあうことになっている。
うかうかしてはいられない。
彼女はサーフボードを蹴り出し、ゆっくりそれに腹ばいになる。
かまぼこサーファー。それが彼女の二つ名だった。
水中はお手の物。サーフィンをはじめとして、素潜り、潜水だって慣れている。
自慢のサーフボードを水路にテイクオフ。ゆっくり慎重にクラウチングの姿勢をとる。
今回彼女は、水中での多彩な技能を生かして探索に当たろうとしていた。
波乗りといえば沖合の、激しい波の起こる場所というのが相場だが、原理的に流れと浮力さえあれば、どんな場所でも可能である。
古代の水路を利用して、水流で移動するのが、立派な交通手段になっている場所も地球上には存在する。
ましてやここは星幽塔。潮の干満は月の原理によらず、星の力など様々な変数によるもの。
そして状況が複雑になればなるほど、みつびのチャレンジ精神が掻き立てられる。
(リシュコード、長めを用意して……)
サーフボードと体を繋ぐ紐の長さは、技量で大きく変わる。
ボードを御しきれぬ者は、長い紐で引きずられ、命の危険もある。
思い切った長いコードは、みつびの自身の証だ。
(これでサーフィンから離れても……)
「大丈Vっ!」
力強く叫んで、みつびは夜の水路にゆっくりと滑り込んでいった。
「蠱物の意図が分からないからね。慎重に……」
ゆっくりとボードをコントロールしながら、みつびは呟く。
緩やかに流れる鼻歌は祝詞。
ちくわ大明神の巫女としての顔も持つ彼女。
この世ならぬものの知識、感受性も人一倍強い。
アンデットを「蠱物」と呼ぶのも、彼女の知的領域の応用である。
この彼女の呼び名が、実はもう一つ真相を呼び当てていたのだが、それはこの時点では明らかではない。
冒険の参加者たちと同様、彼女も今回の騒動、表向きのものだけではないと考えていた。
「何かを守っているのか、水路橋と関係があるのか……」
慎重に周囲を確認し、進んでいく。
――目的も、この階層から見たら、悪いものってきまっているわけじゃない。
――それに、全部がグルってわけでもないだろうし……。
奥へ、さらに闇の奥へと進む。
なにをすれば第二階層のためになるんだろう。
ちゃんとわかってから、行動したい。
元気で明るいみつび。だが常に、視線は弱いもの、力のないもののために注がれる。
誰かのために行動する。それが本当であるためには、冷静でいないと。
攻撃は一番最後!
「ね!」
星空に向かってウインク。
それに応じるように、突如サーフボードが屹立し、みつびの体が水中に引きずり込まれる。
探索に夢中になって、祝詞に集中が効かなかった。
澱んだ水路は、揺らぐ水面に差し込む月光の帯のほかは光源の差し込まない、薄暗い空間だ。
その水流が急に渦を巻いたかと思うと、人の形を象る。
長い黒髪が、みつびに絡みつくように襲い掛かる。
みつびはとっさに足技で回避。ボードを括りつけた反対側の足をボビナムの要領で強く蹴り上げる。
ボビナムは回転を主体とした足技。渦をまく水流が、ゴーストを傷つけることなく翻弄する。
同時に上昇する水流が、みつびのボードを押し上げる。
(水中で鎮魂歌は……ちょっと無理か)
可能であれば、水中のゴーストに鎮魂歌を送りたいと思っていたのだが、なにしろ数が多すぎる。
下手に口を開けば、荒れ狂う人魂が飛びこんできそうだ。
巧みに足技で回避しつつ、みつびは浮上しようとする。
その傍ら、水底を視界の端で確認。
追撃を逃れたみつび、サーフボードに乗り上げる。
だが、水面は既に異様な力で沸き立っている。
何かの悲鳴のような声が、その時轟いた。
――バンシーの声?
バンシーの歌声が響くと、洪水が起こるという。
水路に押し寄せるタイダルウエイブ。
このままでは、押し寄せる波に飲み込まれてしまうだろう。
「ゴー!」
決断したら、みつびの行動は早かった。
みつびはボードの上に屹立。バランスを取る。
月は天の頂上。その波動は最高潮。
水路に押し寄せる巨大な波。
(13日の金曜日だから、ビッグウェンズデーならぬ、ビッグフライデーかな?)
ふいとつまらないことが頭をよぎる。
がその瞬間、巨大な浮力が自分を押し上げるのを感じた。
波の先端で、みつびは構える。
ゴーストたちの追撃をかわす、古代水没都市でのサーフィン。
月光が激しく彼女を照らし、しぶきがエメラルドに染まった。
「いっくよー!」
この先には修たちのボートがある。
彼女は雄々しく、水路を一散にかけていった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第二階層 廃墟に哭く声
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月14日
参加申し込みの期限
2017年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!