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【星幽塔】第二階層 廃墟に哭く声
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星幽塔、第二階層。
既にそこにあった都市の大半は、海水に没しているという。
僅かばかり残された残骸――もはや原形をとどめ置かぬ構築、かつて威容を誇った大廈高楼は今は潮に洗われるばかり。
遠く轟く潮騒を除き死の静寂に満ちたその領域に、その夜侵入を試みるいくつかの影があった。
「ほえー、こりゃまたすごい景色だなー!」
小舟の先端に身を低くした虎の獣人、
メリィ・ランページ
は眼前の風景に感嘆の声を上げる。
「本の中の世界みたーい!」
広がるのは、ほぼ原形をとどめたままの街区である。
巨大な玉葱型の屋根をした教会らしき建物が、海面に巨大な影を揺らめかせる。
眩くに降り注ぐ月光が、円柱郡を艶めかしいエメラルド色にきらめく。
時折音もなく構築が砕け、壮麗な水飛沫がスローモーションのように上がった。
「こういう状況ですが、船に乗って移動するってなんだかわくわくしてきますね!」
傍らで身をひそめる
リリエル・エーテライト
と、見合わせて頷く。
「うんうん、確かにちょっとわくわくする!」
燥いだ調子の二人だが、それでも不穏な様子が見て取れれば、すぐさま身構える。
奇襲への備えは欠かさない。
「――!」
二人の様子に、ウサギの獣人
アリス・シルヴィア
に抱かれた
プニ・ポヨ
が全身をゆすって反応する。
少女の腕ひとかかえもある、プニの姿はスライムだった。
頭に取り付けた、白い花が震える。
柔らかく流動する涙滴型と、戦いにはおよそ不向きな形状ながら、勇気を全身に凛とみなぎらせている。
先の冒険で知り合ったシルヴィアとともに、油断なく船べりから海面を覗きこむ。
目礼で挨拶を交わすシルヴィアに、メリィとリリエルは笑顔を向けた。
プニとの様子を見るに、友達をとても大事に思う少女らしい。
今回の冒険できっかけをつかんで、知りあいになれたらいい――。
「なんだか、わくわくしますね!」
リリエルが振り返ると、女性のような長い髪をした若者が、力弱い笑みを浮かべて頷いた。
獅子目 悠月
。高貴なライオンのような、侵しがたい気品と、不羈の力強さを兼ね備えた普段のありさまは、なぜか今日は鳴りを潜めていた。
「――大丈夫?」
傍らでクロスボウの手入れに余念のない
水上 桜
が尋ねる。
「――??」
不安そうに体を捩らせるシルヴィアとプニに「大丈夫だ」と力弱い笑みを向ける。
「船に酔ったの?」
「ゴーストが怖いわけじゃない」青ざめた唇を少しわななかせ、悠月が秀麗な顔を上げる。「ホラーは……殴り飛ばすことのできない……その理不尽さが、少し……苦手なだけだ」
悠月も言った通り、今回の敵は死者の群れ。
普通の攻撃は通用しない。生命亡き者の、異界の恐怖で襲い掛かり、こちらを同族に引き入れようとする。
どうしても苦手、という人種も少なからず存在する。
「大丈夫だよ!」
メリィが立ち上がり、肉球の拳を振り上げる。
「あたしにリリエル、そしてここにいる仲間たちがいれば、怖いものなんてない!」
「そうです、できないことなんてないです!」
リリエルが唱和する。
幽霊の恐怖のほかに、さまざまな敵の襲撃が予想されている。侵入する先には、どんな罠が待ち構えているかわからない。
この舟に乗った仲間はもとより、別のルートを進む仲間たちの存在も頼もしい。
その頃、細い水路を進む別の舟があった。
白い航跡を残して、滑るように進む小舟。
その船尾には、細心の注意を払ってコントロールを続ける
八神 修
の姿。
既に敵の勢力内。様子を探られないように、できる限りエンジン音を抑えつつ進む。
目標とする時計塔に侵入方法として、一同は水上を向かうルートと、屋根伝いに進むルートと、二つの方法に分かれた。
時計塔までは多くの骸骨やゴーストなどの、アンデッドの襲来が予想される。
空中からでは敵の標的になるかもしれず、水上は水面の激変の可能性がある。
それぞれが戦略を取り、時計塔でおちあう方が、一網打尽にされることもない。
十分な準備をし、事前の情報を得て、それぞれに行動を起こした。
「周りには何も見えないみたいです……」
身をかがめて様子をうかがうのは
椿 美咲紀
。
修は黙ってうなずく。手元のスマホの光源を絞って、地図を確認する。
バッテリーは大事にしておきたい。
(なるべく水流の弱い、壁際を……)
敵の出方がまだよくわからない。
仲間の様子も把握しきれない。
状況を把握し、仮説をより確かなものにする。
月が翳って、一瞬船が闇に溶けたかと思うと、マントを翻して
常闇 月
の姿が現れた。
「曲者というのは……」
よくわかりませんが、と首を振ると、口元の蔽い布が風になびいた。
手にしたナイフが、月光を映じてキラリと光る。
「ですが、我々が動くのは――妥当ではないか、と」
月の言葉に、修と美咲紀が頷く。
星幽塔でも幾多の試練を乗り越えた三人。
加えて、今回の相手は一筋縄ではいかない。
緻密に戦略を立てる者、それを完璧に遂行する者、二組の息が完璧に合っている必要がある。
修、美咲紀、月。三人の探検隊のメンバーは、これ以上ない適任といえた。
振り仰ぐ修の目に飛びこむのは、月と、沈んだ古代都市の大廈高楼、その屋根部。
跳躍する影が目に入った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月14日
参加申し込みの期限
2017年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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