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■ベルガモットに揺られて
滑らかで繊細そうな肌の上を、猫型スポンジがすべっていく。
丁寧に洗っているようで、時折肉球を押し当てるが如くスポンジが肌に押し付けられたまま止まるのは、
氷華・クルバトフ
の蒼玉色の瞳がどこか遠くを見つめた時。
―― ……あの人のことばかりが頭をちらつく。
穏やかな温もり浮かべた茶色い瞳が、ことある毎に思い出されて小説書く手が進まなかった故に、こうして気分転換な癒し場へ入っているというのに。
大好きな猫グッズに囲まれていても、お湯で顔を洗い流しても、あの微笑みが瞼の裏からでも浮かんでしまうのだ。
―― 私のような無愛想な女に対しても、紳士的で優しく、丁寧に扱ってくれる……。
それはあの人が、確かに優しい人柄な証拠なのだろう。
自分が知り合いの女性だから。周囲のどんな人へも同じ対応の出来る大人の男性だから。
自分では無い他の人間へ笑顔を向けている姿が思い浮かべば、氷華の心にチクリと棘が刺さる。
その痛みを噛み締めるように、手を胸に当てぎゅっと拳をつくっては自身へ言い聞かせるのだ。
心痛める必要なんて無い、そんな思いを抱くことはおかしいのだと。
「ヘックシュ!!」
長く手を止めていれば、泡たちが白い肌の上からタイルの上へ大分落ちて溶けていた。
くしゃみと共にハッとその事に気付けば、急いで再びスポンジを走らせる。
早く、体を洗ってゆっくり湯に浸かろう。
―― 泡とともにこのモヤついた気持ちも洗い流せればいいのに。
落ちた泡が視界に入ると、胸の内でそう呟いていた。
「ふぅ……気持ちがいいな」
やや冷えてしまった体をすっかり湯に預けて、ゆっくりとほぐしていく。
家庭教師のバイトが無かった代わりに、ひっそり続けているメイド喫茶の代打に本日は急遽入った。
すっかり慣れているとはいえやはり立ち仕事。
今日の疲れを持ち越さないためにも、ふくらはぎが固くなっているのを湯の中でそっと揉みほぐしたり。
―― 筆は進まなそうだし……上がったら水分を取って小説を読む方に回ろう。
人の書いた物語にふければ、自分のこの湧き上がる想いを沈ませられるかもしれない。
今はまだ、この気持ちに名をつけることが怖いから。
ぱしゃりと手のひらでお湯をすくい、そこに揺れる自分の表情を見つめた。
分かってはいるのだ。先延ばしにしていても、いつかは、自覚しなければならない時が来るのだと。
―― ……その時私は、いつもと同じように彼に接することが出来るんだろうか。
彼を誘った自分へ、彼は『どうして誘ってくれたのか』と問いかけてきた事をふと思い出す。
正直な言葉など出なかった。必死に誤魔化すのに精いっぱいだった。
同時にふと思ってしまうのだ。
なら彼の方は、どうして自分なぞの誘いに応じてくれたのだろう、と。
貴重な時間を自分に付き合う事に割いてくれたのだろう、と。
そうして巡る思考を、何度も否定した。
きっと断ったら私が困るのかもしれないと気遣ってくれたのだ。
キタイ シテハ イケナイ。
だから氷華は、今は――何も知らないふりを、想いに蓋をした。
ふと、浴室にかけてある防水時計(猫のシルエット模様)を見上げると、思っていたよりも時間が経過していたことに気付く。
浴槽から上がれば、まとめていた髪がぱさりと下ろされた。
玻璃のように透明感すら感じさせるその色は、まるで隠された純粋な想いそのもののように静かに、氷華の背中で揺れ動いていた。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月07日
参加申し込みの期限
2017年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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