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●4月4日 ―
城山 水樹
のBirthday―
ヒュー・ヒューバート
の前に広がる景色は、上下まっぷたつに割れていた。
密林の緑。大空の青。
視界に映るのはこれだけだ。
メキシコのカンクンからセスナで数十分、ヒューはガイドと共にセノーテに向かっている。
セノーテとは、長い年月をかけて浸食された石灰岩地帯にできる、自然の地底洞窟だ。
カンクン一帯にはこのセノーテが何千とあり、重要な観光資源となっている。
ただし、ヒューがこの場所を訪れたのは観光が目的ではない。
彼はフリーのフォトグラファーであり、取材でここに来ているのだ。
目的地は、観光スポットとして開発されていない、穴場的なセノーテだった。
セスナから車で移動すること小一時間、到着したヒューは早速準備に移る。
降り立った洞窟から空を見上げれば、崖縁に垂らされた光のカーテンが眩しい。
まるで神々が住む世界へ導いているようだとヒューは思った。
「Fantastic……」
思わずそんな言葉を漏らすほど、セノーテの景色は幻想的だった。
透明度の深い泉は、水底に拡がる砂粒のひとつひとつがはっきりと肉眼で見える。
泉を泳ぐのは、空を飛ぶ心地に近かった。
子供の頃、故郷で泳いだときの童心を、何十年かぶりに取り戻した気がした。
(素晴らしい。素晴らしい。まるで光と水で描いた幻想絵画のようだ)
撮影機材の重さなどすっかり忘れて、ヒューはただ撮影に没頭した。
この景色を日本の恋人にも見て欲しい、そんなことを思いながら――
***
4月4日、18時。
寝子島の大学に通う
城山 水樹
は、都内のスタジオにいた。
今日はコスメブランド「Sonora」の広告写真、その撮影の最終日。
それが今しがた終わったところなのだ。
彼女はいま、あふれんばかりの花束とプレゼントを抱えている。
撮影のスタッフ達が、水樹の誕生日にと贈ってくれたものだった。
「水樹ちゃん、お疲れさまー!」
「城山さん、お疲れ様でした!」
クライアントの社員、カメラマン、代理店の営業――皆、水樹が信頼するプロだ。
撮影に立ち会った人たちと、水樹は笑顔で挨拶を交わしていく。
「ありがとうございました。いつかまた、皆さんと仕事が出来ますように」
最後に小さく一礼して、スタジオを後にする水樹。
眦に浮かんだ涙を、彼女は拭わなかった。
それから水樹は、モデル仲間に呼ばれてパーティーに出席した。
プレゼントを貰い、歌って、食べて、騒ぐ、宴の席。
久しぶりに、高校生時代に戻ったような気がした。
心身のベストコンディションを維持するのは、モデルの大事な仕事のひとつだ。
食べたいものを食べ、飲みたいものを飲む。友達と遊び、夜更かしをする。
快楽主義者の水樹といえど、モデルである以上、そうした普通の楽しみはめったに味わえない。
誕生日の今日は、それが許される数少ない日なのだ。
仕事先から祝われて、同業者からも祝われて、心底羽目を外して騒いで――
それは水樹が久しぶりに味わう、人並みの幸せだった。
だけど、と水樹は思う。
傍にヒューを感じられれば、もっと幸せだったのに。
***
「ねー、終電行っちゃったから泊めて~」
「いいよ~、泊まってきな~!」
宴がお開きになった時には、すでに深夜の2時を回っていた。
水樹は仲間の家に千鳥足で辿りつき、シャワーを浴びると、水樹はベッドに寝転んだ。
「さて、と」
水樹はスマホを取り出して、メールチェックを始めた。
オフの日でも欠かしたことのない、就寝前の最後の作業だ。
モデルの仕事は、いつ舞い込むか分からない。
仕事先、同業者、知人……あちこちから届いたメールを、手早くフォルダに振り分けていく水樹。
その表情は、すでにモデルのそれに戻っていた。
朝が来れば、ストイックな仕事の日々が水樹を待っている。
「あれ?」
ふと水樹は、スマホを叩く手を止めた。
ヒューからメールが届いている。
『誕生日おめでとう、水樹』
メールには、誕生日を祝福する言葉が添えられていた。
どうやら、宿泊先のホテルから送られたものらしい。
「ありがとう、ヒュー」
人知れず呟いて、思わず涙ぐむ水樹。
大好きなお菓子を食べるように、ゆっくりとメッセージを読んでいく。
下に画面をスクロールすると、末尾に添付ファイルが1つ添えられていた。
画像用の拡張子だ。
開いた画像には、水中を泳ぐヒューが写っていた。
ガラスのように透き通った、濁りのない青色。
太陽の屈折光が照らす水底の景色に、水樹は思わず息をのむ。
かつてヒューが話してくれた、セノーテの写真に違いなかった。
『いつか君とここで、光と水の中へ溶け込みたいね』
「ヒュー……ありがとう。最高のプレゼントだよ」
画像の縁に小さく添えられた、ヒューの愛のメッセージ。
少女の顔に戻った水樹は、地球の裏側の恋人に向けて、そっと返信ボタンを押した。
『ヒューへ。いつか二人で、この絶景を観に行こうね!』
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担当ゲームマスター
坂本ピエロギ
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月02日
参加申し込みの期限
2017年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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