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存在感奪還大作戦!?
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テオ
の言葉は、
獅子目 悠月
の胸にナイフのように刺さった。
(《存在感》が、消えるだと?)
悠月からしてみれば、歌が認識されなくなったらその時点で死んだと同じ。
ひやりとした手が心臓を撫でる中、悠月は、今はまだ教室にいない相棒の顔を思い浮かべた。
2年7組の教室の扉ががらりと開いたのは、その時だ。
登校してきたばかりの
オルカ・ヴィヴァルディ
もまた、先刻テオの声を耳にしていた。
(目立ちまくれね~。そんなこと言われたらやることは一つなわけだけど)
しかし、1人でやる気にはなれない。
だからオルカは、相棒たる悠月の方はどうだろうかと思いながら教室へと足を踏み入れたのだった。
途端、互いに互いを求めていた榛色と青の眼差しが、確かに絡み合う。
(あ、同じなんだね!)
と、オルカは悠月に手を振ってみせようとして――けれど、寸前で思い留まった。
どうせなら、と、悪戯心が胸をくすぐったのである。
「Oh dio! 悠月、俺に気づかないの~」
大袈裟に声を上げて、悠月に抱きつかんとするオルカ。
それを全力で阻止せんと、悠月はすらりとした足でオルカをげしと蹴った。
「っ、こらオルカ! ふざけるな! 目が合っただろう!?」
「痛っ! どさくさ紛れに悠月を堪能するチャンスだと思ったのに~」
軽い調子の声が返る中、悠月は内心にほうと息を吐く。
オルカの目論見が達成されていたら、きっと、頬に淡い薔薇色が咲いていただろうから。
「全く……しかし、それなりに騒いだのに本当に気づかれないな」
「だね。困った困った」
「……全然困っているように聞こえないんだが」
「だって、悠月と一緒なんだから怖いものなしでしょ?」
言って、オルカは口元にいっそ妖艶な弧を描いてみせる。
その言葉に、悠月も、ふっと息を漏らした。
一から十まで話さなくても、2人でやることなら、もう、決まっている。
「で、どうせ目立つならさ、人が多いとこがいいよね」
「だな。校内もかなり人がいるが……どうせなら外へ出るか」
「じゃあ、寝子島シーサイドタウン駅とか!」
悠月が頷けば、「よし」とオルカは早速身を翻して。
「頑張って準備しなきゃね! 着替えもしなくちゃいけないし」
「着替え? ただ目立つだけなら、着替える必要はないんじゃないか?」
顔だけで振り返ったオルカが、首を傾げる悠月を、青の双眸で真っ直ぐに見る。
「だってさ、悠月、自信あるでしょ? 気づかせる自信」
それなら気づいて貰ったあとのこと考えとかなきゃ、とオルカは笑った。
確信に満ちた言葉に――悠月も、口元に強気な笑みを乗せる。
「……ああ、そうだな。必ずこちらを向かせてみせる」
「魅せるからには完璧に、だ」
そうこなくちゃと、オルカが楽しげな声を漏らした。
マイクとスピーカーを
樋口 弥生
先生の協力を得て持ち出し、家に寄って着替えたら駅前へ。
「心配……する必要がありそうな目は、していないわね」
と、樋口先生は、2人を凛とした笑顔で送り出してくれた。
「……うん! びっくりするほど気づかれないね~」
マイクとスピーカーを設置しながら、オルカはそんなふうに零す。
「オルカ、怖気づいてはいないだろうな?」
「まさか!」
片方の口の端を上げて悠月が軽口を叩くのに、返るのは微塵の躊躇いもない言葉。
「……聞いて貰いたいという気持ちがあるから、毎回ステージに立ったりしているんだ」
必ず取り戻す、との悠月の言葉に、オルカは不敵な笑顔で頷いた。
「それにしてもあそこの壁のアート、誰の仕業だろうね。これも《存在感》絡み?」
「かもしれないな。まるで、誰かの為に用意されたステージみたいだ」
「ステージ、か。確かに、そんな感じに見えるかも。悠月の読みが当たってるとしたら……」
「俺達も負けていられない、って?」
「わかってるね、相棒」
360度どこから見てもパフォーマンスになるようにと背中を合わせれば、準備は万端。
歌うのは、より目立ちそうな、激しめの、テンポの速い曲。
イントロから入る曲だが、今回は特別にサビをアカペラで頭に持ってくることに決めている。
(気づかせるきっかけは、俺の、俺達二人の声がいい)
合図は一度。
悠月が高く澄んだ声に力強い色を乗せれば、オルカがオク下でそれを支える。
(――こちらを見ろ!)
想いの込められた歌声が重なれば、街行く人々の足がふと止まった。
イントロに合わせてステップを踏めば、向けられた視線はもう2人から逃れられない。
空間を切り取るような、激しく、鋭いダンス。
静も動も味方につければ、その緩急は、観客の目を捕らえて離さない。
ぴたりと揃ったダンスが、混じり合い高め合う歌声が。
観客を、興奮という底のない渦の中に巻き込んでいった。
(この、寄り添うようなオルカの声……)
思いを増幅させてくれるみたいだと、悠月は光を放つような歌声をどこまでも響かせ、
(この、ひりひりと焼け付くような温度……)
見なくたって悠月の存在を感じると、オルカは目に見えない、けれど確かな繋がりを思う。
お互いの動きが、呼吸が、2人には手に取るようにわかった。
地面を蹴る音までシンクロしているのが、細かなステップまで揃っていることの証明だ。
(オルカと歌うと、いつもアツくて溶けるようだ)
背後にいるはずなのにすぐ隣にいるようだと、悠月はそんな感覚を覚える。
(ああ、深刻な事態なんだろうが、そんなことを忘れるくらい気持ちいいな)
声が、ステップが、即興のステージで共有される全てが。
重なり合って、悠月を焦がしている。
この一瞬が、この永遠が、もっともっと続いてほしいと願ってしまうほどの、静かな熱狂。
この狂おしいほどの高まりをも、オルカと自分は共有しているのだろうか?
「E divertente!」
オルカが、耳心地のいいハスキーな声で叫んだ。
(さあ、しっかり見て聞いて)
(よそ見なんか、させてあげないよ)
心音までも共鳴させる2人の周囲には、いつの間にか人だかりができていた。
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巴めろ
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月24日
参加申し込みの期限
2017年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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