this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
装飾譚:ゴスロリ専門店「Carmilla」
<< もどる
1
2
3
4
5
女子高生に熱い視線を送っていたことをいい笑顔で肯定し、不審者として連行されたタッマーキ。自身をアーティストと主張し、化粧の実演と愛のこもった即興ポエムショーを行って厳重注意の上ようやく解放された。体の自由を取り戻した彼が向かう先はCalmilla。さっき捕まったことなどタッマーキにとっては黒歴史でもなんでもないので、優雅な足取りで堂々と来店する。
「あぁ、なんという気品あふれるお洋服達……!」
感極まって両手を広げるタッマーキ。
星幽塔ではゴシックな服装を好む彼にとって、Calmillaのセンスは好ましいようだ。レースを指でなぞりうっとりと目を細めている。
「いらっしゃいませ。男性用のお洋服をお探しですか?」
可愛らしいドレスに身を包んだ店員が声をかけるとタッマーキは、
「美しいお嬢さん。私に一式見立てていただけませんか……」
と、妖艶な笑みを浮かべた。
(静かな威圧感のあるお店……。制服で入っても怒られないかしら)
青山 絢
は自身の制服を見下ろす。短い間、弱気の虫と興味が心の中で討論。興味が勝った。華奢なろうそく立てに鞄がぶつからないように注意しながら店の中に進む。高価そうな服を手に取ることにためらいがあった。店員に声をかけられるのを恐れて立ち止まらないようにしていたが、アリスモチーフの新作・白の女王のドレスを着たトルソーに視線が釘付けになってしまった。
(これがゴスロリ……いえ、ロリータ? 近づくとレースの繊細さがわかる。胸元は大きく開いているのね)
白を縫い合わせてできたドレス。パニエでふくらんだスカートは絵本で見たお姫様のドレスより美しかった。
「服の魔法に魅入られてしまいましたか……? ふふ……!」
「あっ。見ていただけ、で……」
男性店員?のやたらいい声に振り向いた絢は現実が飲み込めず言葉を失う。
「可憐なお嬢さんに見つめられたら恥じらって、ドレスが赤く染まりそうです……」
顔の半分を隠す仮面を付けた青年が手元の青いバラをくるくると回しながら近づいてくる。襟の立った軍服風の上着に、風がないのにたなびくマント。手袋とブーツ、スカーフで肌の露出がほとんどないが、所作と声から相当の美形であると想像できた。
しばらく現実味のない青年に目を奪われていたが、青年のウィンクが絢を現実に戻した。
「ご試着されるのでしたら、髪のセットやメイクもやらせていただきますよ……。ふふ……!」
「メイクまで……? すごいお店なんですね」
こだわりのある店とはいえ、化粧までしてくれるのか。
ゴスロリを扱う店に来るのが初めての絢は不思議に思ったものの、先ほど見たドレスの値段はこづかいで買える額ではなかった。高級店のサービスは自分の常識とは違うのかもしれない。
(やっぱりゴスロリは私とは違う世界の服なんだわ。自分に自信のある子しか着られない服……)
着てみたい気持ちはあるが、似合わない自分に落胆するのが怖くて断ろうとしたその時……。
「お嬢さん。青いバラの花言葉をご存知ですか……?」
話の流れをぶった切る斜め上の質問がタッマーキから飛んできた。
「い、いいえ」
タッマーキは手首をひねりながら青いバラをかかげ、歌うように語り始めた。
「昔は【不可能】だったそうです。自然界に青いバラなど存在しないことからうまれた言葉……。しかし、人々の努力が実を結び美しい青いバラが花を咲かせ、花言葉は【夢 かなう】に変わったそうです……。夢を現実に、というお話ですね……」
そう言って青いバラに口づけをする。周囲からホウ……と店員たちのため息が漏れた。
「明智様……!」
「トレビアン……!」
「ノリでごまかされたい……!」
取り巻きのキュンキュンオーラがすさまじい。
(この人、店員さんではなかったのね)
周囲の雰囲気に気圧されつつも冷静に判断する絢。この青年、人気者ではあるようだ。
「私はメイクアップアーティストを生業としています……! お嬢さんの美しい声で許可をいただけましたら、あなたに飛び切りの魔法をかけて差し上げたいのですが、いかがでしょうか……? ふふ……!」
まあ、悪い人ではなさそうだし……。
「それでは、お願いいたします」
「ありがたき幸せ……! It's Show Time……!」
タッマーキは青バラを天井高く放り投げると指をパチィンと鳴らす!
白薔薇革命(Lovely Foundation)、それが技の名だ。今考えた。
化粧を極めた者だけが使える超絶技巧。
光よりも早くタッマーキの化粧筆が動く。
時間にして、0,1秒。まばたきよりも、早く……。
すべてが終わり、青バラがタッマーキの人差し指と中指の間に落ちる。
「……Beauty!」
店内にバラの香りが漂った。
「さあ。鏡を見てください、お嬢さん……。ふふ……!」
「……!」
絢の髪はバラの形に結い上げられ、唇には淡いピンク色のリップが塗られている。店員たちの黄色い悲鳴が店内に響く。
「いい仕事が出来ました。それでは、私は失礼いたします……」
仮面の奥で満足そうに目を細めると、タッマーキは着てきたスーツが入ったショップバックなどを受け取り悠然とした足取りで店を出ていく。風もないのに、マントが軽やかなひだを作った。
「ありがとうございました……」
絢は小さくなっていく背中に頭を下げる。
「お客様、お美しいです……! さあ、こちらのドレスをお召しになってください」
「は、はい」
店員の助けを借りて白の女王のドレスを着ると……鏡の前に物憂げな表情の美人が現れた。
(今日は驚くことばかり)
店員の好意で写真まで撮ってもらう。
この写真、従姉が見たらなんて言うだろう。
本当に、夢みたいな1日だった。
<< もどる
1
2
3
4
5
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております。相馬です。
ゴスロリショップ、楽しんでいただけたでしょうか。
私は毎日似たような服の色違いばかり着て過ごしてますが、
服を見ること自体は好きで時々ファッション誌を買っています。
男性大学生向け、女子高生向け、ゴスロリの雑誌が多いです。
アクションで服のデザインが「おまかせ」指定の場合は、
サイト巡りをして皆さんに似合いそうなものを選ばせてもらっています。
気に入っていただければ嬉しいです。
「お姫様」をモチーフにした装飾譚シリーズも残すところあと2回になりました。
装飾譚自体は11回目以降も続くかもしれませんが、女性向けのフロアはあと2回です。
好みのお店が登場しましたら、ぜひまた遊びに来てください。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
装飾譚:ゴスロリ専門店「Carmilla」
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月28日
参加申し込みの期限
2017年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!