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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
春の！プレゼント交換会
■いつの日か、報告を
本居 陽毬はご機嫌だった。
そう、臨時収入があったのだ。
「ふふふ～、気になってたケーキ屋さんの新作ケーキ買っちゃおうかな～」
それとも、いきつけの蕎麦屋に天婦羅を加えてしまおうか。
あったかい懐に、ウッキウキの表情を隠せぬ陽毬。
桜花寮の生活を堪能している陽毬だが、大概がお金にシビアな生活を送っている。
……食べる事大好き！ な陽毬の食欲が金欠の原因の一つではあるのだが。
そんな中、陽毬は街に貼られた一枚の張り紙を見つけた。
「なになに……プレゼント交換会とな！」
陽毬の瞳が輝く。
いつもなら財布の中身と深刻なミーティングが必要となるが
「私も参加しよーっと！」
即・決！
……臨時収入の効果は絶大なりにけり。
（とは言ったものの）
歩きながら陽毬は考えた。
（どんな相手に渡るかはわからないんだよね……？）
すれ違う人をそっと眺める。
愛らしい少女がご機嫌に歩いてくれば。
（小さい女の子かもしれない）
車道を挟んだ反対側の道に目をやれば、杖をついたお爺さんがゆっくりと歩いてくれば。
（ヨボヨボのおじーちゃんかもしれない）
そんなお爺ちゃんに声をかける少年がいた。
陽毬がその光景を眺めていると、少年はお爺さんの荷物を持ち、共に横断歩道を渡ろうとしている。
（……おじーちゃんに親切な寝子島の生徒会の人かもしれない）
悩む陽毬。
（んーーー、お店を見て回れば、なんか良いネタ浮かぶかな）
陽毬の足は、いつの間にかケーキ屋の前。
ガラス窓越しに美味しそうなケーキ達の姿に
（ぜんぶたべたい……！）
いくつかケーキを買う懐の余裕はあるが……
（駄目、今日は我慢！ プレゼントを先に買わなくちゃね）
後ろ髪を引かれつつ、通り過ぎた次のお店は雑貨屋さん。
（あ、色々ありそうな雰囲気！）
個人経営の店だろうか、趣きを感じさせるお店を発見する陽毬だった。
店内に入れば、老女による「いらっしゃい」の声。
和風の小物が多いが、センスは古びておらず。むしろお洒落ささえ感じさせる程で。
（あ、これ良いかも！）
陽毬が手に取ったのは、二組の箸がセットになった桐箱だった。
シンプルなデザインで使う人を選ばないだろう。
（お箸だったら老若男女、日本住まいの人が使うだろうし！）
このお箸で美味しいご飯を食べる所を想像する陽毬。
（結婚してる人や恋人のいる人に当たれば、パートナーと一緒に使えるし！）
頷く陽毬。
（残念ながら独り身の人に当たったら……将来、誰かと使ってもらえば良いし。うん）
……陽毬さんは後者のカテゴリーなことは置いておいて。
（うん、コレにしよう！）
桐箱の裏の値札を見てみれば。
（うっ、3500円……）
この見た目の夫婦箸にしては破格の安さに類するだろう。
だがそれでも、設定金額は２千円。
諦めて他の箸にすることも考えたが……
（でもこれ気に入ったし！ 絶対これにするもん！）
「あのー、すみませーーん！」
陽毬が手にした夫婦箸をレジへ持っていくと、店主である老女の目が光った。
「お嬢ちゃん、目が肥えてるねぇ」
話を聞けばこの夫婦箸、どうやら店主の知り合いが作った逸品らしい。
なので見た目以上にお値打ち感があるわけで。
「そこをなんとか、２千円になりませんかっっ」
「２千円！？」
……数十分、陽毬は語った。
プレゼント交換会のことを。
己の境遇を。
そして。
「やったぁ、箸ゲットー！」
ニッコニコの笑顔と共に。必死の値切り交渉の戦利品を持って、陽毬は店を後にした。
（さて、いつの日になるかしら……）
陽毬は老女から出された値下げの条件を反芻する。
「わかった、じゃあ一つだけ条件を出そう。
陽毬ちゃんが『寝子島で運命の再会』が出来たら、私に報告に来ること。
それが飲めるならば、2千円で売ってあげよう」
本居 陽毬はご機嫌だった。
そう、臨時収入があったのだ。
「ふふふ～、気になってたケーキ屋さんの新作ケーキ買っちゃおうかな～」
それとも、いきつけの蕎麦屋に天婦羅を加えてしまおうか。
あったかい懐に、ウッキウキの表情を隠せぬ陽毬。
桜花寮の生活を堪能している陽毬だが、大概がお金にシビアな生活を送っている。
……食べる事大好き！ な陽毬の食欲が金欠の原因の一つではあるのだが。
そんな中、陽毬は街に貼られた一枚の張り紙を見つけた。
「なになに……プレゼント交換会とな！」
陽毬の瞳が輝く。
いつもなら財布の中身と深刻なミーティングが必要となるが
「私も参加しよーっと！」
即・決！
……臨時収入の効果は絶大なりにけり。
（とは言ったものの）
歩きながら陽毬は考えた。
（どんな相手に渡るかはわからないんだよね……？）
すれ違う人をそっと眺める。
愛らしい少女がご機嫌に歩いてくれば。
（小さい女の子かもしれない）
車道を挟んだ反対側の道に目をやれば、杖をついたお爺さんがゆっくりと歩いてくれば。
（ヨボヨボのおじーちゃんかもしれない）
そんなお爺ちゃんに声をかける少年がいた。
陽毬がその光景を眺めていると、少年はお爺さんの荷物を持ち、共に横断歩道を渡ろうとしている。
（……おじーちゃんに親切な寝子島の生徒会の人かもしれない）
悩む陽毬。
（んーーー、お店を見て回れば、なんか良いネタ浮かぶかな）
陽毬の足は、いつの間にかケーキ屋の前。
ガラス窓越しに美味しそうなケーキ達の姿に
（ぜんぶたべたい……！）
いくつかケーキを買う懐の余裕はあるが……
（駄目、今日は我慢！ プレゼントを先に買わなくちゃね）
後ろ髪を引かれつつ、通り過ぎた次のお店は雑貨屋さん。
（あ、色々ありそうな雰囲気！）
個人経営の店だろうか、趣きを感じさせるお店を発見する陽毬だった。
店内に入れば、老女による「いらっしゃい」の声。
和風の小物が多いが、センスは古びておらず。むしろお洒落ささえ感じさせる程で。
（あ、これ良いかも！）
陽毬が手に取ったのは、二組の箸がセットになった桐箱だった。
シンプルなデザインで使う人を選ばないだろう。
（お箸だったら老若男女、日本住まいの人が使うだろうし！）
このお箸で美味しいご飯を食べる所を想像する陽毬。
（結婚してる人や恋人のいる人に当たれば、パートナーと一緒に使えるし！）
頷く陽毬。
（残念ながら独り身の人に当たったら……将来、誰かと使ってもらえば良いし。うん）
……陽毬さんは後者のカテゴリーなことは置いておいて。
（うん、コレにしよう！）
桐箱の裏の値札を見てみれば。
（うっ、3500円……）
この見た目の夫婦箸にしては破格の安さに類するだろう。
だがそれでも、設定金額は２千円。
諦めて他の箸にすることも考えたが……
（でもこれ気に入ったし！ 絶対これにするもん！）
「あのー、すみませーーん！」
陽毬が手にした夫婦箸をレジへ持っていくと、店主である老女の目が光った。
「お嬢ちゃん、目が肥えてるねぇ」
話を聞けばこの夫婦箸、どうやら店主の知り合いが作った逸品らしい。
なので見た目以上にお値打ち感があるわけで。
「そこをなんとか、２千円になりませんかっっ」
「２千円！？」
……数十分、陽毬は語った。
プレゼント交換会のことを。
己の境遇を。
そして。
「やったぁ、箸ゲットー！」
ニッコニコの笑顔と共に。必死の値切り交渉の戦利品を持って、陽毬は店を後にした。
（さて、いつの日になるかしら……）
陽毬は老女から出された値下げの条件を反芻する。
「わかった、じゃあ一つだけ条件を出そう。
陽毬ちゃんが『寝子島で運命の再会』が出来たら、私に報告に来ること。
それが飲めるならば、2千円で売ってあげよう」
あとがき
担当マスター：
金原りく
ファンレターはマスターページから！
この度はプレゼント交換なシナリオにご参加いただきありがとうございました！
喜びの舞を踊りながら金原りくです。
参加してくださるかしら、とドキドキしておりましたので
満員御礼、とても嬉しかったですっ。
誰に当たるかわからないプレゼント、選ぶの難しいだろうなぁ、と自分でも思いつつ……。
ですが、集まったプレゼントのバリエーション、また購入や自作シチュエーションに
ニヤニヤとまりませんでしたっ。
とてもとても楽しかったです！
実は今回、裏テーマとして
「らっかみ！ならではのシステムを活用してほすぃ！」というのもあり……
ぜひ、アイテム化してみたり、貰った反応をダイアリーで書いてくださったり、
交友関係が広がったりすると
金原が草葉の陰から泣いて喜びます……！
（必須ではないですからネ！）
そして、また季節を変えて、こっそりとプレゼント交換会を開催したいなぁ、と
今から妄想しております。
お気に召しました際はまたご参加いただければ嬉しいですっ。
また、色んなアドリブに関して異議申し立てありましたら
なんなりとお伝えいただけますと幸いです！
この度は素敵なアクションを誠にありがとうございました！
また書かせていただけます日を楽しみにしております！
喜びの舞を踊りながら金原りくです。
参加してくださるかしら、とドキドキしておりましたので
満員御礼、とても嬉しかったですっ。
誰に当たるかわからないプレゼント、選ぶの難しいだろうなぁ、と自分でも思いつつ……。
ですが、集まったプレゼントのバリエーション、また購入や自作シチュエーションに
ニヤニヤとまりませんでしたっ。
とてもとても楽しかったです！
実は今回、裏テーマとして
「らっかみ！ならではのシステムを活用してほすぃ！」というのもあり……
ぜひ、アイテム化してみたり、貰った反応をダイアリーで書いてくださったり、
交友関係が広がったりすると
金原が草葉の陰から泣いて喜びます……！
（必須ではないですからネ！）
そして、また季節を変えて、こっそりとプレゼント交換会を開催したいなぁ、と
今から妄想しております。
お気に召しました際はまたご参加いただければ嬉しいですっ。
また、色んなアドリブに関して異議申し立てありましたら
なんなりとお伝えいただけますと幸いです！
この度は素敵なアクションを誠にありがとうございました！
また書かせていただけます日を楽しみにしております！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2017年08月06日
- 参加申し込みの期限
-
- 2017年08月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年08月13日 11時00分
