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何でも屋『いぬもり』の楽しいにゃんこあつめ
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用事をこなす為に、
青山 絢
は旧市街を訪れていた。そこに、
「ちょっと! そこのあんた!」
と、声が掛かる。振り返れば、そこに立っていたのは見知らぬ少女だった。
(……誰?)
思わず、身構える。
私に何かご用? と問うた声は隠しようもない固さを纏っていたが、
「そう! 用事よ用事! あんたと、そのカメラに!」
という具合で、少女は絢の心持ちには気が付かない様子だった。
(何だか、必死な感じね……。私と、カメラに用事? 一体、何なのかしら……)
疑問も疑念も、尽きることがない。
けれども絢は、一応は「どんな用事なの?」と尋ねてみることにした。
「あんた、写真を撮るんでしょう? 猫の写真や絵を探してるの。それも沢山」
「猫の絵や写真? そんなの、どこにだってあるでしょう?」
ネットの海に満ちている情報という名の水を少しでも手のひらに掬えば、そんなものは山とある。
けれど、それでは駄目なのだと少女は首を横に振った。
そうして絢は、その珍かな依頼の詳細を知ることとなったのである。
「だから、この島の猫達の《今の姿》じゃないと意味がないの」
「成る程……事情はわかったわ」
「それで、その……協力してくれない? それ持って歩いてるってことは、写真撮るの好きなのよね?」
小首を傾げた少女――話の途中で
犬杜 初
と名乗った――が甘えるような声を出す。
先の言葉の通り事情を承知した絢は、初へと頷きを返した。
「わかったわ。あとで、写真を持っていくから」
猫の写真1枚当たり1000円、というのも、報酬として悪くなかった。
丁度物入りで少しばかり懐が寂しくなってきていたのも、依頼を引き受けた理由の一つになるかもしれない。
自分の用事は……まあ、後回しでもいいだろう、と思うことにした。
何度もありがとうと言って、初が駆け去っていく。
その背中を何となく見送ってから、絢は歩き出した。
特段、あてのようなものはないのだが、
「できれば猫の存在を感じられるような写真が撮りたいわね……」
きっとそのほうが喜んでくれるはずだから、と、絢はデジタルカメラをそっと撫でる。
適当に旧市街をぶらつくうちに――絢はやがて、何だか秘密めいた路地を見つけた。
細い細い道が続いて、じきに、開けた視界の向こうに見えたものは。
「わ……」
そこは、猫の集会所だった。
そう広くはない更地に、毛色も大きさも色々の猫達が、わんさと集っている。
絢は、猫達の邪魔にならないように気を配りながら少しだけ距離を詰めて、
(――よし)
幾らか離れたところから、デジタルカメラのファインダーを覗き込んだ。
どうやら集会そのものは終わったようで、猫達はそれぞれに好きに振る舞っている。
(まさに、自由気ままね)
そんなことを思いながら、絢はこれぞという瞬間を狙って何度もシャッターを切った。
うんと伸びをしている黒白猫。
1匹だけ、どこか遠くの一点を見つめているキジトラ猫。
ごろごろと地面を転がっている子もいれば、丸くなってうとうとしている子もいる。
と、撮影に夢中になる絢の足に、不意にあたたかなものが触れた。
「……あら」
暫くぶりにファインダーを通さずに世界を見れば、足元には三毛の子猫。
どうやら、集会所から抜け出してきたらしい。
こちらを見上げる瞳は円らで、いかにも懐っこい様子だった。
「あなたも、撮ってほしいの?」
甘えてくる子猫の愛らしい様を写真の中に切り取ってみせたあとで、
「ありがとう。いい写真が撮れたわ」
と、しゃがみ込んで、ちょっと頭を撫でてやる。
先ほどの写真は、甘やかな鳴き声が今にも聞こえてきそうな、そんな1枚になった。
その後も、絢は次々に猫達を写真に収めていく。
気紛れな子がいる、ツンデレな子がいる、微笑ましさについ口元が緩むようなおすましさんがいる……。
絢はそんな個性豊かな猫達を、1枚1枚、しっかりと撮影していった。
(これで全員、かしら。……全員っていうのも、ちょっと変な気がするけど)
集会所付近の猫達の写真を撮り終えて、絢は「またね」と小さく声を掛けるとまた歩き出す。
また適当に街を歩けば、色んな猫が色んな表情をして過ごしているのが目に入った。
(次は、どんな写真が撮れるかしら?)
ほんの少しだけ口元を緩めて、絢はまたそうっと、1匹の猫に近付いていくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月15日
参加申し込みの期限
2017年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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