何でも屋『いぬもり』の楽しいにゃんこあつめ｜リアクション

何でも屋『いぬもり』の楽しいにゃんこあつめ

　三嘉計一郎が寝子島を後にして、依頼の協力者達も家路に着いた頃。
　ようやっと、トワ・E・ライトフェロゥは何でも屋『いぬもり』への帰還を果たした。
「I just came back！　とてもfantasticなadventureだったマス」
　顔や服が泥に汚れているが、トワ本人は元気いっぱい、平気な顔である。
「一閃お兄ちゃん、言ってたのってこの子？」
「ああ。……初、悪いがタオルを持ってきてやってくれ」
「はぁい」
　犬杜一閃が訥々と頼むのに返事をして、犬杜初が店の奥へと姿を消す。
「トワの推理が正しければ、貴方はイッセンというマスネ」
「当たりだ。……ちょっとじっとしていろ。髪に木の枝が絡んでいる」
「デモ、トワはtableの上の写真が見たいマス」
　一閃に捕まりながらもうんと腕を伸ばし、テーブルの上に纏めてあった写真の束を手に取るトワ。
「写真、いっぱいあるマス！」
「ああ。思った以上の枚数になったから、急遽少し整理して、後日、依頼人に送る手筈になった」
　写真を１枚ずつ眺めていっていたトワの手が、ふと止まる。
　青の瞳は、星を散らしたように煌めいていた。
「Got an idea！　イッセン、トワ、ちょっと思いついたデスケドー」
「何だ？」
「ネコジマのmapってあるデス？」
「地図？　仕事柄、幾つか置いてあるが……」
「出会った場所にネコ写真を張り付けるのは出来るデス？」
　トワの再びの問いに、一閃は疑問が晴れたとばかりに頷く。
「そこまで大きな地図はないが、模造紙ならある」
「へえ。もしかして、寝子島の猫マップを作るってこと？」
「Yes！」
　戻ってきた初の言葉に、弾けるような声で応じるトワ。
　とは言え、写真は山ほどあるし、写真を撮った人に大体の場所を確かめる必要もある。
「作業がイッパイデスカラ、イッセンとーウイにも手伝ってもらうデス！」
「って、あんたそれ、勝手に決めちゃう？」
　口では文句を言いながらも、初の口元は緩んでいる。一閃だって同様だ。
「イライにはーなるべく全力で取り組むのデス、ってトワのよく知るエージェントならいうマス」
　頬の泥を初にタオルで拭って貰いながら、
「見て楽しいマップが出来たらいいなーとトワは思うデスカーラー、頑張るマス！」
　と、トワは声を弾ませた。

　――本土からこの依頼に関わった皆への感謝の手紙が届くのは、それから少し経ってのことである。

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あとがき

担当マスター：巴めろ
ファンレターはマスターページから！

お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました！

一風変わった依頼へのお付き合い、誠にありがとうございました。
生き生きと鮮やかなアクション達をお預かりいたしましたので、
ＰＣ様方の頑張りや憩いの時間を、リアクション上にも生き生きと表現できておりましたら幸いです。
ＰＣ様方にとっても皆様にとっても、心に残る時間となっておりますことを願っています。

重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
この度も、本当にありがとうございました！

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