城柳塾：CMナレーションをやってみよう！｜リアクション

城柳塾：CMナレーションをやってみよう！

「はい、お疲れ様です。それでは本日の課題の説明を行います」
　城柳先生が楽しそうに両手を合わせる。パム、と軽い音に参加者の注意が集まった。
「本日はペアを組んで課題に取り組んでもらいます。ペアを組み終わった方からこの課題あみだくじに名前を書いてください」
「ペアですかー。シュー君、一緒に組みましょー」
　椿美咲紀が艶やかなポニーテールを揺らして尋ねると、八神修が当然のように頷いた。
「ああ。俺の名前、くじに書いてもらっていいか？」
「はいですよー」
　1番乗りであみだくじに名前を書き、美咲紀が修の隣の椅子に戻ってくる。
　あみだくじがペアで埋まり、ホワイトボードにペアの名前と結果が書き出された。

・ホラー映画
青山絢
紗雪幽

・アプリゲーム
浅葱あやめ
チャラン・ポランスキー

・緑茶
ナスティ・クローヴァ
桃川圭花

・目薬
椿美咲紀
八神修

・デジタルカメラ
来島アカリ
鴻上彰尋

　城柳先生はくじの結果に沿った台本をひとりずつ手渡し、タイムスケジュールをホワイトボードに書きこんだ。
「お待たせいたしました。それでは、初めにペアの人と朗読の練習をしてみましょう。CMでは何を伝えたいかが大切です。ふたりでアピールポイントなども含めて考えてみましょう。
　30分だったらペアごとに録音したものを全員で聞いていきます。録音はひとりずつでも、ふたり一緒でも構いません。渡された台本に合わせて考えてみてくださいね」
　はいっ、と参加者の声が重なった。

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