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新年度のはじまりはじまり。体育科編
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新田亮の目には、闘志が燃えていた。
やるからには優勝を狙いたい。勝負事が好きな亮は、瞳に火を灯している。
先ほどは慣れないカーブを使い、ガターを出してしまった亮。黙々と腕立てをこなした後は、何事もなかったかのように席に戻っていた。
筋トレで体がほぐれたのか。デッキにそびえる10本のピンと対峙する亮は、燃え上がる闘志に反して、リラックスしているように見える。
(次は確実に狙ってみるか……)
亮が精度の高いストレートを投じた。慎重に狙いすまされたボールは、スピードこそ乗らなかったものの、吸い込まれるようにジャストポケット(最もストライクが出やすい箇所)へと命中した。
ストライクである。
「ざっと、こんなもんだろ」
クールに言い放った亮だが、内心ではガッツポーズをしていた。
「……やる、じゃないか」
2年9組の志波拓郎が、亮を出迎えた。違うクラスではあれど、素晴らしいプレーなら敵味方に関係なく褒め称えるのは、体育会系のいいところである。
「俺も……ストライク、狙ってみるか……!」
拓郎はすっかり本気モードだ。教室でみせた眠たがりな彼とは、一味違う。運動しているときの拓郎はとても活き活きしていた。
ごほうびに出るケーキも、拓郎の原動力になっているのだろう。
(手作りのケーキ――絶対に食べたいっ!)
見た目に反して甘党な拓郎は、こみ上げてくる涎をおさえ、アプローチに向かった。
勝負のため。そして、まゆ先生の手作りケーキをもらうために。
拓郎はすべての雑念を振り払い、目の前のピンだけに集中していた。
「あ、たー坊じゃん☆ イェーイ! イェーイ!」
兄の武道が大声ではしゃぎ回っていた。拓郎の集中力は一瞬にして切れた。
「へいへいたー坊リキんでる、へーい☆」
「……ぐっ」
武道の愛情とウザさがマックスの応援に、拓郎の心は完全にかき乱されていた。結局、ぜんぜん集中できないまま彼は投球動作に入り、案の定ガターになってしまう。
「ドンマイたー坊! 次はイケるぜぇい! HAHAHA☆」
(――いちいち気が散るな! バカ兄貴!)
兄に背を向けて、拓郎は黙々とスクワットをはじめる。できるだけ無心になろうとする拓郎だったが――。
「やったー! スットライクゥ! イェーイ!」
どんなに努力しても、武道の陽気な声が耳に届いてくる。
「ねえ見た? たー坊見てた? 俺、ストライクだぜぃ! あっ……ケーキ超うまっ! 甘いものは苦手だけど、まゆ先生のケーキは超う・ま・い☆」
(だからうるさいんだよ! ほんとバカ兄貴!)
拓郎は、うがーっと頭をかきむしった。
「リラックスしていこう」
悩める拓郎に、亮がアドバイスを送っている。
「俺もさっき、ガターを出したあとに筋トレしたんだ。でもそのおかげで、かえって力を抜くことができた」
「身体、動かすと……楽になる、もんな……」
スクワットを終えた拓郎が、うんうんと頷いていた。
「……ありがとう。次は、いけると……思う」
自分の頬をぱしぱしと叩いて、拓郎はもう一度アプローチに向かう。
とはいえ――。
武道の愛情たっぷりな「たー坊!」コールは、どうしても拓郎の集中力を削ぎ落としていた。
(――あ。そうか)
拓郎はひらめいた。
(ピンを兄貴と思えばいいのか)
なんだかコツをつかんだ気がする拓郎だった。
デッキに並んだ10本のピンを、頭のなかで武道に置き換えてみる。
するとどうだろう。
先ほどまでの慌てぶりが嘘のように、ひたすらピンを見据えた拓郎が、凄まじい勢いでボールを投げた。
ぶぉん。轟音を上げて転がりだしたボールは、10本の武道――ではなく、ピンをことごとく弾き倒していった。
(よしっ!)
「イェーイ! たー坊ナーイス☆」
武道がいつにも増してはしゃいでいた。しかし、拓郎は気にしていない。彼の頭のなかはケーキのことでいっぱいだった。
小さくガッツポーズした拓郎は、まゆ先生のもとに小走りでむかう。
「拓郎君。おめでとう」
「これ、食べて……いいんですよね?」
「もちろんよ。はい、あーん」
甘いものに目がない拓郎は、お預けをくらった犬のようにケーキを見ていたが、まゆ先生に『あ~ん』されるやいなや、うれしそうにパクついた。
拓郎に尻尾が生えていたら、ぶんぶんと元気よく振っていたことだろう。
☆☆☆
宴もたけなわといった感じのボウリング大会であるが。
「――しかしあれだな。チーム戦もいいけど、個人戦もやってみたいよな」
ふと、亨がつぶやいた。するとボールを選び終えた寛美が、彼の言葉に反応する。
「それはおもしろそうだ」
「だろ? 俺との勝負、乗ってみるかい?」
「もちろん受けてたとうじゃないか」
「よしきた。――勝負は第10フレームでどうだ。パンチアウトには華があるぜ?」
こうして、亨と寛美によるボウリング対決が開始された。
その結果は――。
二人ともダブルを叩き出し、同スコアでの引き分けとなった。
勝敗はおあずけとなったものの、両者ともめでたくダブルが達成されたことで、2年9組と2年10組の生徒たちには、それぞれケーキが配られていった。
「あれっ? あたしまだ投げてないのに、ケーキ3回目だよ!」
神里エレナがおどろいていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月21日
参加申し込みの期限
2017年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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