this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
激しい雨は突然に
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
八神 修
と
椿 美咲紀
は射撃部での活動を終え、一緒に下校していた。
2人とも星ヶ丘に住んでいて、いわゆる幼馴染。
他愛ないことを話しつつ、駅前で立ち寄った店で買い物をする。
店を出て少し歩いた頃、急速に黒い雲が空に広がっていくのが見えた。
そしてそこから一気に雨が降り注ぐ。
急いで近くの軒下へ移動するが、間に合わず大量の水に打たれた。
(天候は把握していたが、間に合わなかったか……)
「プールに落ちたと言っても誰も疑いませんよこれ……」
修の予想よりも早く天気が崩れたようだ。
まさにバケツをひっくり返したような勢いで落ちてきた雨。
美咲紀の制服は完全に濡れていて、思わず呆然としてしまった。
「激しい雨……ゲリラ豪雨でしたっけ」
「……見事な濡れキュウリ」
「シュー君!?」
「だって長い髪が海苔みたいにペターンって」
笑いを必死にこらえる修。その様子にふてくされた表情を浮かべる美咲紀。
「ゴメンゴメン。ほら、丁度あそこホテルだし乾かしていこう」
そういうと、修がホテルのほうへ走り出した。
美咲紀は慌ててその後ろ姿を追った。
「ここはシティホテルのロビーですか」
修を追いかけて着いた先は駅前のシティホテル。
従業員がずぶ濡れの2人を見て、さっとタオルを差し出した。
(水が滴っててゴメンナサイ……なんて思う間もなかった)
スマートな対応にこのホテルが色々と行き届いているのを感じた。
修はフロントと少し会話をすると、鍵を受け取る。
どうやら美咲紀が軒下で呆然としている間に、修が手配していたらしい。
修と美咲紀は一緒にエレベーターで上の階へ。
到着した部屋はコーナースイートルーム。
広々とした造りで、ベッドのほかにソファーやテーブルなどが置かれている。
大きな窓が印象的な部屋だ。
「ゆっくり入っといで」
修が美咲紀へ風呂に入るように促す。
全身濡れていて、制服も水浸しになっている状況。
美咲紀はすぐにシャワーを浴びようとバスルームへ。
修は美咲紀がシャワーを浴びている間に、荷物を整理しながらタオルで雫をふき取る。
中身もやや濡れているが、致命的な事態にはなっていない。
それに安堵していると美咲紀がバスルームから出てくる。
入れ替わるように、今度は修がバスルームへ。
汗や汚れをシャワーで落とし、湯船に浸かると体を気持ちよく伸ばす。
雨で急速に冷えた体が温まっていくのを感じる。
軽く体を揉みながら、ほどよいところで湯船から出る。
ローブに着替えて部屋に戻ると、ランドリーサービスをフロントに依頼した。
それを受けて、部屋にやってきた従業員に2人分の制服を手渡す。
修はそのとき、特急コースでお願いします、と一言付け加えた。
修は従業員が部屋から出ると、ソファーに体を埋めてホッと一息つく。
美咲紀はテーブルの近くで、鞄の中身を全部出してタオルで拭いていた。
どうやら美咲紀の荷物も惨事には至らなかったようだ。
「スマフォが無事でよかった。天気予報は……まだ暫く降りそう。豪雨注意報出てましたです……」
荷物の無事は確認できたものの、天気は穏やかではない。
しかし、ここなら空調も効いているし、これ以上雨に打たれる心配もない。
当面は大丈夫だろう。美咲紀もソファーに深く腰掛ける。
ソファー横のテーブルには、このホテルのサービス一覧が載ったメニューがある。
先ほど頼んだランドリーサービスもここに載っている。
他にもルームサービスで軽食も頼めるようだ。
「せっかくだから楽しんでいくか。ルームサービス頼むけど、美咲紀はどうする?」
「それなら、いちごタルトとアールグレイが良いです!」
「じゃあ俺はサンドイッチに紅茶と、なにかデザートを……」
フロントに注文すると、ほどなくして修たちの部屋にそれぞれ頼んだものが届く。
それらを口に運びながら、ゆったりとした時間を過ごす。
修は雨の町と人々を上から眺め、いつもと違う景色を楽しんでいる。
ふと、美咲紀が思い出したように提案した。
「クリーニングを待つ間に宿題済ませちゃいましょ」
「そうだな」
「今ならシュー君に聞けるし、面倒なことは早く終わらせたいのです」
美咲紀と修は数学の問題集を手に取り、該当ページを開く。
やる気満々といった様子の美咲紀だったが、早々に頭を抱える。
そんな美咲紀に雑談を交えながら解説をする修。
教えて、教えられて。
2人で色々なことを話し、楽しみながら宿題を進めていく。
おかげで普段よりも良いペースで問題を解いていった。
気づけば宿題のページは終わっていた。
美咲紀は伸びをしながら、窓の外に視線を投げる。
いつのまにか雨は止んで、雲の切れ間から光が放射状に降り注いでいる。
「天使の階段だ」
「天使の階段?」
修は旧約聖書の登場人物が夢の中で、
天使が光の柱を上り下りしているのを見たのが由来だと説明した。
美咲紀はそれを感心しながら聞いていた。
「あの光を天使が上り下りしているって思うと、ちょっとロマンチックだよね」
「うん」
天使の階段をこんな場所から眺める機会なんて、まず無いだろう。
その状況も含めてロマンチックと言えるかもしれない。
それからしばらくして、フロントからランドリーサービス完了の知らせが届く。
修はここが頃合だろうと思い、迎えの車を呼んだ。
2人は荷物を鞄にしまうと、いつでも部屋から出られるように支度した。
部屋にやってきた従業員から制服を受け取り、礼を言うと2人は部屋を後にした。
ロビーまでエレベーターで降りると、修はエントランスの正面に見覚えのある車を見つけた。
それに乗り込むと、美咲紀にも声をかける。そして途中まで一緒に乗っていくことに。
「思いがけず楽しかったな」
「そうだね」
突然の雨に打たれたことが些細に思えるほど、印象深い時間になった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
星織遥
ファンレターはマスターページから!
この度は、シナリオへのご参加ありがとうございました!
雨のなか偶然の出会いが生まれたり、
普段の生活とは違った時間を過ごしたり。
そういうのを感じながら書けてとても楽しかったです!
改めて、この度はありがとうございました!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
激しい雨は突然に
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
星織遥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月10日
参加申し込みの期限
2017年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!