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そうだ模様替えをしよう ―春の青空―
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元々物の少ない部屋の
鴉取 荘助
の自室は、良くてシンプル、悪くて殺風景とも質素とも、受け取られるくらいはあっさりとした生活空間だった。
思春期真っ盛りの年頃な学生だからと世間では断捨離やらミニマリスト等が人気を得ていてそれに感化実行したわけでもなく、共感を得て常日頃心がけているわけでもない。単純に所有欲の欠落がそうさせているだけである。
そんな年齢の割には物の少ない部屋で突っ立っていた荘助の表情が、本棚の一角を確認するように眺めた時に微か動いた。
「しまったな、収納場所を考えていなかった」
荘助は、出来上がったばかりの彼の大事な大事な幼馴染専用のアルバムを抱え思案に短く唸った。
本棚は、そこは既に元からあったアルバムとDVDがびっちりむっちりと詰め込まれて、新しく用意したアルバムを押し込む隙間が全然無く、むしろ溢れんばかりである。無理に収めようとすれば歪みか傷をつけてしまいそうな危機感を感じて荘助は再び唸った。
部屋に物が少なく、置き場所に困らなからと言ってアルバムを直に床置するのは幼馴染本人に忍びないし、嫌だ。
「それなりに大きな本棚で気にいってはいたけれど、これは変え時かもしれないな」
荘助はアルバムを別所に仮置きし、パソコンの電源を入れる。
「これを機会に、良いのがあればいいんだが……」
思い立ったが吉日とばかりにインターネットの検索窓にキーワードを打ち込んで、適当なショッピングサイトのホームページアドレスにマウスポインタを合わせクリックした。
目玉商品から始まって次々と商品アピールするページを斜め読みしながら下へ下へとスクロール。
「うん、これだな」
どうせなら壁一面収納にしてしまおうと壁面収納タイプの中央部分に液晶テレビが置けるような大型セットの収納家具を候補に決めて、再び今度はもっと信用性のおけそうな通販サイトの名前を入力、先に下見した家具の同一品または類似品を探し出し、さくっと注文。
これで壁の一辺一面全てが収納スペースとなってくれるだろう。アルバムもDVDも増える予定だし、収められる個所が多いに越したことはない。
さて、注文品が届くまでの間にやることと言えば、タンスよりも大きい収納家具が置ける場所作りか。
断捨離の語感には一切と共感しないが、必要品不用品の分別くらいはしておこうと荘助はどこからか段ボールを調達し、ごみ袋を広げた。
「この服はいらない」
いらないものはごみ袋に、
「この本も、読み終わったしいらない」
どんどん捨ててしまおう。
「このクッションは……お気に入りだから残して」
手にしたのは幼馴染がいつも部屋に遊びにきたら手繰り寄せてたのを思い出し、必要品として分ける。
「こっちのアルバムは、要らないっと」
本棚ひとつ分とボリューミーなアルバム達を古い本棚から全て持ち出し机の上に大事に平積みにした。
「んで、こっちは」
空っぽになった古い本棚は解体して捨ててしまおうと、荘助は両親から昔誕生日のお祝いにと買ってもらった本棚を廊下側へと移動させる。
途中、息抜きに荘助は机に平積みしたアルバムの一冊を手に取り、表紙を捲る。
一番に視界に飛び込んでくる幼馴染の輝かしい笑顔。
後ろ髪の一房だけが長い黒に近い銀髪は陽光を含んで淡く輝き、馬鹿正直で生真面目で喜怒哀楽が激しいのがよく分かる程にも写真から彼の喜びが見る者にまで伝わってきそうだ。
大きな目に幼さの残る童顔に反した古風な口調。大きな目は柔和と細められ、気づけば荘助の指は写真の中の幼馴染の顔を撫でていた。
「ああ、やっぱり世界一かわいいなあ」
″俺の幼馴染″。
荘助の募る想いがある限り、アルバム――幼馴染成長記録も、DVD――幼馴染の殺陣練習等の記録も際限なく増えていくのだろう。
彼を収めるのは充足感が満たされる。
夢に向かって前に進む姿は眩(まばゆ)く、綺麗で力強さすら在る。
彼が生きているという現実のなんと愛おしいことか。
幼馴染の世話を焼くのが一番の生きがいである荘助が、画像や映像にでも余さず残しておきたいと思い実行するのは当然のことだった。
「さあ、この笑顔を収納するのにふさわしい空間作りをもう少し頑張りますかー」
幼馴染に関係するもの以外のほとんどを断捨離も真っ青なくらい捨ててしまっていることに荘助は気づいていない。
ただ、大事なものをたくさん増やすことができると至福の喜びを想像し、思い馳せている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月30日
参加申し込みの期限
2017年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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