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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
桜花寮フルーツバスケット！
○すごいルームメイト！
「お引っ越しです！」
ゆるくウェーブがかかった髪の本条 小萩は、荷物をまとめていた。
小萩の荷物で一番多いのは『スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy』関連のものだ。
『スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy』とは小萩が自分を主人公にして描いている魔法少女まんがで、大変に残念な内容である。
その関連の原稿、創作メモ、資料、舞台化された時に使ったko-ha-gyの衣装、配布用のコピー本、などがダンボールにぎっしりある。
現在も続いているので、これからも増え続けるだろう。
「それにしても、新しいルームメイトが来ないのです。宮本武蔵でしょうか。小萩がすごすぎて恐れをなしているのでしょうか。ぬー」
１８０ｃｍの長身である羽生 碧南はバスケ部員である。
今日は朝早くからバスケ部の練習で、夕方までみっちりとハードな練習に明け暮れていた。
夕方の６時ごろ寮に帰り、真っ先に風呂に入ってさっぱりした碧南は、あとは夕食を食べたら今夜はいい気分で眠れそうだな、と食堂に向かった。
（なんだか普段より騒がしいような？）
そういえば今日は新しい部屋割りの発表だった、と思い出す。
前日のうちに荷物をまとめておいたのでいつでも移動できるが、部屋割りを確認しなくては。
（相部屋の子とは、もしかするとお別れかもしれない）
とはいえ、その子はいま本土の実家に帰省中なので、もしお別れ決定でも今日別れの挨拶を交わすことはできない。
１年も相部屋で暮らしてかなり親しくなっただけに残念だ。
（部屋割りが決まったら、電話で伝える約束をしてたんだっけ）
ご飯を食べ終えたらすぐに部屋割りを確認して電話しよう、と思っていると。
「やっと見つけました、碧南さんですね」
振り向くと小柄な、しかし胸の大きい少女が立っていた。
「あなたは……？」
記憶が確かなら体育科の子ではなさそうだ。
「本条小萩と言います。新しくルームメイトになったのです。よろしくお願いします」
「あ……よろしくお願いします」
「待ちくたびれたのです。食べ終わったら新しい部屋に行きましょう」
あれよあれよといううちに、碧南は小萩に連れていかれてしまった。
「まずは名刺代わりに読んで欲しいのです」
と『スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy』のマンガを渡される。
「え……自分で描いたんですか？ もしかしてモデルは小萩さん？」
パラパラとめくっただけで、残念な内容が見て取れた。
「ああ、後でじっくり読んでもらって構わないのです。荷物の整理がありますものね」
「荷物……そうだった」
高校入学前に火事で実家が全焼したとはいえ、碧南の荷物もそれなりに多かった。
この一年で趣味の乙女ゲームのソフトや攻略本などのコレクションが大分たまっている。
「あなたもお洋服はあまり多くないほうですか。小萩は何を着てもとっても似合って可愛く見えちゃうので、あんまり多くないです。アクセサリー類も、小萩自身が一番キレイなので、ほとんど持ってないです」
小萩の立て板に水のしゃべりを、碧南は呆然と聞いていた。
（え……乙女ゲームのライバルキャラにいるタイプかしら）
「下着だけは、小萩サイズのブラがなかなか売ってないので、買えるときにまとめて買ったのがいっぱいあります。ただ最近、またブラがきつくなってきた気がするので、まとめて買ったのは失敗だったかもしれません。ぬー」」
（いや、ここまでのはちょっといなかったかも……）
まあ、碧南も背が高くて服選びには苦労するので、このへんの悩みは共感できないこともないのだが。
「家電は、ハイテクはこわいので、ハイテクなケータイだけです」
そう言って小萩はスマートフォンを見せた。
それを見て碧南は、電話しなくてはならないことを思い出した。
「……ちょ、ちょっと用事を思い出したので電話してくるね」
部屋を抜け出した碧南は、食堂に戻って元同室の子の部屋割りを確認した。
そして彼女に電話する。
「遅れてごめん。あなたの新しいパートナーの子、決まったよ。○○さん。うん、よかったね」
「私？ あのね……本条小萩さん。知ってる？」
「うん……なんか、とにかくすごい人」
声を潜めて話を続ける碧南だった。
「……うん、頑張ってみる。これからもよろしくね！」
電話を切り、新しい部屋へと向かう。
いよいよ二年生になるのだなあ、という思いが、ようやく碧南の胸に実感となって湧いてくるのだった。
「お引っ越しです！」
ゆるくウェーブがかかった髪の本条 小萩は、荷物をまとめていた。
小萩の荷物で一番多いのは『スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy』関連のものだ。
『スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy』とは小萩が自分を主人公にして描いている魔法少女まんがで、大変に残念な内容である。
その関連の原稿、創作メモ、資料、舞台化された時に使ったko-ha-gyの衣装、配布用のコピー本、などがダンボールにぎっしりある。
現在も続いているので、これからも増え続けるだろう。
「それにしても、新しいルームメイトが来ないのです。宮本武蔵でしょうか。小萩がすごすぎて恐れをなしているのでしょうか。ぬー」
１８０ｃｍの長身である羽生 碧南はバスケ部員である。
今日は朝早くからバスケ部の練習で、夕方までみっちりとハードな練習に明け暮れていた。
夕方の６時ごろ寮に帰り、真っ先に風呂に入ってさっぱりした碧南は、あとは夕食を食べたら今夜はいい気分で眠れそうだな、と食堂に向かった。
（なんだか普段より騒がしいような？）
そういえば今日は新しい部屋割りの発表だった、と思い出す。
前日のうちに荷物をまとめておいたのでいつでも移動できるが、部屋割りを確認しなくては。
（相部屋の子とは、もしかするとお別れかもしれない）
とはいえ、その子はいま本土の実家に帰省中なので、もしお別れ決定でも今日別れの挨拶を交わすことはできない。
１年も相部屋で暮らしてかなり親しくなっただけに残念だ。
（部屋割りが決まったら、電話で伝える約束をしてたんだっけ）
ご飯を食べ終えたらすぐに部屋割りを確認して電話しよう、と思っていると。
「やっと見つけました、碧南さんですね」
振り向くと小柄な、しかし胸の大きい少女が立っていた。
「あなたは……？」
記憶が確かなら体育科の子ではなさそうだ。
「本条小萩と言います。新しくルームメイトになったのです。よろしくお願いします」
「あ……よろしくお願いします」
「待ちくたびれたのです。食べ終わったら新しい部屋に行きましょう」
あれよあれよといううちに、碧南は小萩に連れていかれてしまった。
「まずは名刺代わりに読んで欲しいのです」
と『スーパーレジェンド伝説ko-ha-gy』のマンガを渡される。
「え……自分で描いたんですか？ もしかしてモデルは小萩さん？」
パラパラとめくっただけで、残念な内容が見て取れた。
「ああ、後でじっくり読んでもらって構わないのです。荷物の整理がありますものね」
「荷物……そうだった」
高校入学前に火事で実家が全焼したとはいえ、碧南の荷物もそれなりに多かった。
この一年で趣味の乙女ゲームのソフトや攻略本などのコレクションが大分たまっている。
「あなたもお洋服はあまり多くないほうですか。小萩は何を着てもとっても似合って可愛く見えちゃうので、あんまり多くないです。アクセサリー類も、小萩自身が一番キレイなので、ほとんど持ってないです」
小萩の立て板に水のしゃべりを、碧南は呆然と聞いていた。
（え……乙女ゲームのライバルキャラにいるタイプかしら）
「下着だけは、小萩サイズのブラがなかなか売ってないので、買えるときにまとめて買ったのがいっぱいあります。ただ最近、またブラがきつくなってきた気がするので、まとめて買ったのは失敗だったかもしれません。ぬー」」
（いや、ここまでのはちょっといなかったかも……）
まあ、碧南も背が高くて服選びには苦労するので、このへんの悩みは共感できないこともないのだが。
「家電は、ハイテクはこわいので、ハイテクなケータイだけです」
そう言って小萩はスマートフォンを見せた。
それを見て碧南は、電話しなくてはならないことを思い出した。
「……ちょ、ちょっと用事を思い出したので電話してくるね」
部屋を抜け出した碧南は、食堂に戻って元同室の子の部屋割りを確認した。
そして彼女に電話する。
「遅れてごめん。あなたの新しいパートナーの子、決まったよ。○○さん。うん、よかったね」
「私？ あのね……本条小萩さん。知ってる？」
「うん……なんか、とにかくすごい人」
声を潜めて話を続ける碧南だった。
「……うん、頑張ってみる。これからもよろしくね！」
電話を切り、新しい部屋へと向かう。
いよいよ二年生になるのだなあ、という思いが、ようやく碧南の胸に実感となって湧いてくるのだった。
あとがき
担当マスター：
天村花海
ファンレターはマスターページから！
ご参加ありがとうございました。
今回のリアクションで決まった桜花寮の部屋割りは以下の通りです。
○印は一人部屋です。
女子寮
☆上下 左右 野々 ののこ
☆篁 文緒 七夜 あおい
☆マリベル・ロイス 小山内 海
☆浅山 小淋 常闇 月
☆スピカ・フォーツ 響 タルト
☆七音 侑 夢宮 瑠奈
○恵御納 夏朝
○高梨 彩葉
○葉利沢 倫理子
☆雨寺 凛 七瀬 春華
☆本居 陽毬 串田 美弥子
☆羽生 碧南 本条 小萩
男子寮
☆高峰 一馬 血陣 遵
☆楢木 春彦 六月一日宮 檸檬
☆志波 拓郎 （ルームメイト変更なし）
○高梨 煉
○風雲児 轟
○佐藤 英二
☆水守 流 優木 遥斗
☆野菜原 ユウ （ルームメイト未定）
ご希望に添えなかった方はごめんなさい。
よろしければ同室の方について、各自プロフィールにご記入ください。
部屋割りが発表されていない１年生や、リアクションに参加されなかった方の部屋割りは自由に決めていただいて構いません。
それでは皆さま、楽しい桜花寮ライフを！
今回のリアクションで決まった桜花寮の部屋割りは以下の通りです。
○印は一人部屋です。
女子寮
☆上下 左右 野々 ののこ
☆篁 文緒 七夜 あおい
☆マリベル・ロイス 小山内 海
☆浅山 小淋 常闇 月
☆スピカ・フォーツ 響 タルト
☆七音 侑 夢宮 瑠奈
○恵御納 夏朝
○高梨 彩葉
○葉利沢 倫理子
☆雨寺 凛 七瀬 春華
☆本居 陽毬 串田 美弥子
☆羽生 碧南 本条 小萩
男子寮
☆高峰 一馬 血陣 遵
☆楢木 春彦 六月一日宮 檸檬
☆志波 拓郎 （ルームメイト変更なし）
○高梨 煉
○風雲児 轟
○佐藤 英二
☆水守 流 優木 遥斗
☆野菜原 ユウ （ルームメイト未定）
ご希望に添えなかった方はごめんなさい。
よろしければ同室の方について、各自プロフィールにご記入ください。
部屋割りが発表されていない１年生や、リアクションに参加されなかった方の部屋割りは自由に決めていただいて構いません。
それでは皆さま、楽しい桜花寮ライフを！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2017年06月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年06月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年06月08日 11時00分
