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NEKOJIMA Of TANKS 眠猫島夢大戦・陸戦編
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■高きを制するは
戦術学というやつは紀元前から続くすんごい学問なので細かく語るのはよすとして、そのなかに戦闘では高所を押さえれば有利という考え方がある。
迫ってくる敵に対して重力パワーで戦うことができ、尚且つ視界も広いので敵の位置を把握しやすいのだ。
鈴野 海斗
の狙いはまさに、敵の位置を把握することにあった。
「そもそも戦車は市街戦に向かないっちゃ」
サバゲー大好きで体力自慢の海斗はその趣味から戦車の運用も知識として知っていた。
「目標ポイント到着。味方機、指示を送るからその通りに動くっちゃよ!」
高い場所から見下ろして、敵の脇腹をガッてやるイメージ(専門用語を沢山省略しています)で敵車両を翻弄。弱点を的確に打ち抜きつつ身を隠すというテクニックで徐々に敵味方の差を広げていった。
が、途中からどうにもおかしな空気になってきた。
相手がこちらの動きに対応してきたのだ。
それも、側面へ回り込もうとすると先に方向転換をかけたり、追撃しづらい袋小路へ逃げ込んだりといった、まるで将棋のボードを二人の人間が覗き込んでいるかのような状況である。
「相手にも、上から見ている誰かがいる……?」
疑問はすぐに確信に変わった。
キラリと光るレンズの反射。こちらに向いた望遠レンズ。
見つかった、と思った時には既に行動を開始開始。
こちらに向けて牽制として発射された砲弾が、弧を描いて近くの陸地にめり込んでいく。
「こちら鈴野、敵機に気づかれたっちゃ。交戦に入るべ!」
裏道奇策は人の技。同じように上から情報を送っていた対象Xがいてもおかしくない。
そして対象Xは今、こちらを発見した。
つまりは――。
「勝った方が有利を得る。すべての勝敗をわける戦いだっちゃ!」
人間というのは不思議なもので、紀元前からずっと似たようなルールの中で生きている。それが地球のルールであるかのように。
眠らず働く者が瞬間的に強かったり、弱者をナメてかかった人間が失脚したり、かわいいが正義だったり。
……とまあそんな壮大な話ではないのだが、ミリタリー知識やゲーム知識がなくても偶然おなじ発想に行き着く者というのは存在する。
本能的に、ないしは直感的に行動するタイプの人間だ。
「戦車ってよくわかんないけど、高いところから敵と味方の位置を報告すればたぶん有利になるよね!」
白 真白
は、そういう意味で直感的なタイプの人間なのかもしれない。
あえてホワイトカラーに塗ったにゃんこー戦車の車長席で、まわりのにゃんこに指示を出す。
「敵を見つけて無線で連絡! でも見てばっかりじゃないよ、後で敵陣地を強襲して……あれ?」
そして必然的に、自分と同じ高さにいる相手を発見するのだ。
オリーブ色の、木々の中に紛れるようなにゃんこー戦車。敵機。
ふむふむ、口元に手を当てる。
「作戦変更。高いところから見てる敵がいたら回り込みも意味なくなっちゃうからね。先にあいつをやっつけるよ!」
「「にゃー!」」
山岳をがしがし進む真白の戦車。
斜面を登って上をとりたいが、そのせいで主導権を奪われるのは避けたい海斗の戦車。
『戦いは上をとるべし』という考えはそもそも主導権を握れば勝てるという考えから来るものだ。なんとしても渡してはならぬ。
ということで、海斗は砲撃による牽制を始めた。
「狙って引き寄せるっちゃ……撃て!」
砲弾が空を走り、真白の戦車を掠めていく。
猫耳が半分吹っ飛んだが、車体が大きく横揺れしただけでまだ無事だ。
「木が遮蔽物になってくれてる。ひるまず近づいて、角度があったら撃つ!」
反撃の砲弾が海斗機に接近。
弾より早く走ることができないとはいえ、打ち込む場所の予測はできる。後退して回避。
爆発したように吹き上がる土砂が視界を塞ぐが、構わず更に後退していく。
「どうするべ。あの様子だと遠くから当てる自信がなさそうだけど……退くには惜しい場所だっちゃ」
後退しながら反撃を続けるという作戦はアリだ。しかし相手に高所を譲るということになる。
下手なフリをして高所を離れさせ優位を勝ち取りボコボコにするという作戦は、歴史の教科書にも載ってるようなフランス軍人がくりだした伝説的な戦術である。
「うーん……迷ってても仕方ないっちゃ。後退! 坂を下って追撃してきた所を砲撃するべ!」
「にゃ……にゃー!?」
下がろうとしたところで、海斗機の履帯が吹っ飛んだ。
後退することを阻むかのような攻撃だ。
といっても真白的には木々が邪魔でよく狙えなかったからこそのラッキーパンチなのだが、海斗からすればゾッとする手である。
互いに遮蔽物の多い場所で足が止まる。
ということは、遮蔽のオンオフを切り替える主導権を奪われまくるということ。
「反撃だっちゃ!」
指を突き出す海斗。
そこで、真白は思わぬ行動にでた。
真白のいい所は、勢いがつくと迷いが無くなるところである。
勿論弱点でもあるのだが、真白の楽観主義は頭のいいひとに対して時として特攻効果をもつ。
退くか耐えるかで海斗が迷っている間、真白は『とりあえず突っ込みながら撃てばいいよ!』とばかりにばかすか撃ちながら突っ込んだのだ。
わりかし負けそうな戦い方だが、こと今回においては状況がうまく噛み合った。
相手の履帯にヒットした弾が足を止めさせ、慎重にトドメをさすだろうと思った相手の予想を裏切りまっすぐ突っ込んだのである。
こういうときのルールは、もう紀元前から決まっている。
先に撃った方が勝つのだ。
「「撃てー!」」
互いの砲弾がいくつも飛び交った。
正面防御はそれなりのにゃんこー戦車である。一発二発は耐えたものの、正面からの殴り合いでぼこぼこと崩れていく。
まるでボクシングのごとくだ。
そして決まり手は、ボクシングで言うところのクロスカウンター。
ほぼ同時に放たれた砲弾が命中し、それぞれのにゃんこー戦車が爆発したのだった。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月05日
参加申し込みの期限
2017年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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