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不思議な「アート」―芸術とは何か?―
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星ヶ丘寮にある海を臨む丘の部屋。
そこに『魔女の座』と呼ばれるアトリエがある。
そのルーフバルコニーで
旅鴉 月詠
は現在休憩中だった。
持ち出したワゴンにはティーセットとクッキー。
茶葉は知名度こそ低いものの、旅鴉が厳選したものを手ずから淹れたもの。
クッキーも、メイドにはあまり頼らないという彼女のポリシーに従い手作りである。
ぽかぽかとした陽気に誘われて、彼女は今日はここで作業することを決めていたのだが、根を詰めすぎるのもよくない、と一息入れているのである。
そんな時、彼女の視界に映るものがあった。
「お姉さん、こんにちは~。なんかいい匂いがする~」
「はいこんにちはゆっくりしていけテーブルの向かいに座るといい紅茶は好きかな? 本日はアッサムなんだお好みでミルクをどうぞクッキーも食べるといい外から飛んでくる来客は久しぶりだなティーカップはこのサイズでいいかなスケブから取り出したように見えるのは気にしないでところでスケブに描かせてもらえないだろうかいいよね描くぞああそのまま普通に振る舞ってて」
男性言葉でそうまくしたてると、相手が口を挟む間もなく妖精をロックオン。
興味を惹かれたものは逃さない。
それが彼女の性分である。
「お姉さんは、ボクを見ても驚かないんだね~? ボクはアートの妖精なんだけど」
「妖精? その辺にいるものだろう。幽霊よりは珍しい程度だよ」
森羅万象に神が宿る日本において、妖精などそれほど驚くに値しない、と旅鴉は考える。
まして神が落ちてくるという伝承のある寝子島においてをや、である。
「にしても、アートの妖精とはね。私と似たものを感じるよ。私は言わば、芸術の魔女と言ったところか」
「へえ! 通りでいい匂いがするはずだ。何か作品を見せてよ」
「作品か……今はこれを作っている」
そう言うと、旅鴉は木彫りのフィギュアを取り出した。
「テーマは美女と野獣。ドレスの皺とか鬣の動きがなかなかに難しくてね。ちまちま彫っているところさ」
「わ~、まるで生きてるみたいな躍動感だね~」
「そうだな。より美しく、すぐにでも踊りだすようにと思いを込めているつもりだ」
妖精をスケッチしながら、淡々と語る旅鴉。
しかし、その声色には、芸術を語り合える喜びが見え隠れしているようにも思えた。
「味見してもい~い?」
「うん? かじられては困るぞ?」
「大丈夫、作品に傷はつけないよ」
そう言うと、妖精はフィギュアに手を触れた。
すると――。
「……これは……」
旅鴉はいつの間にか豪奢な造りの舞踏会場に立っていた。
服装も黒のイヴニングドレスに変わっている。
ホールにはワルツが流れ、着飾った人々が踊っている。
「ふむ……幻覚か?」
「違うよー。これはお姉さんが作品にこめた心象風景だよ」
「興味深いな」
ふとダンスの列が割れ、奥から2人――いや、1人と1匹のペアが現れた。
旅鴉が彫った美女と野獣にとてもよく似ている。
1人と1匹は手を取り合い、優雅に円を描くようにステップを刻む。
3拍子のリズムに乗って、滑らかに、優雅に舞い踊った。
お互いに幸せそうな微笑みを浮かべながら。
「お姉さんが作りたいのはああいう感じなんだね。どれもすっっっごく素敵だけど、特に素敵なのは2人の表情かな」
「ふむ……」
程なく、光景は元のルーフバルコニーへと戻った。
「それじゃあ、お姉さん。ごちそうさま~」
「ああ、待ちたまえ」
「?」
旅鴉はスケッチブックを一枚破ると、妖精に手渡した。
「いい舞踏会を見せてもらった。これは君の絵。土産に持っていくといい」
「わ~い。ありがと~」
その場でくるりと一回転すると、妖精は今度こそその場を去って行った。
「さて……」
休憩も済んだところで、フィギュアに取り掛かろうとする旅鴉は――。
「あれが私の心象風景か……面白い、越えてやろうじゃないか」
己の理想すら越えてみせる――そう、不敵に微笑むのだった。
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担当ゲームマスター
つづり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月20日
参加申し込みの期限
2017年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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