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\ オーバータイム!/
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現実侵食エスケイパー
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■経過時間3:00~5:00
裏の裏は表と言う。
桜は自分の運動能力と相談した結果、九夜山の中でじっとする作戦を選択した。
動き回ったところで見つかる時は見つかる。
木の幹に背中をぴったりとつけ、時折後方を確認しながら息を整えるのだ。
しかし、優雅なショッピングタイムがどうしてこんなことになったのか。
ため息交じりに空を見上げる……と、後方から足音。
もしこちらに気づいて近づいているのであれば、顔を出すのはまずい。
ポケットに手を突っ込んで手鏡を取り出し、そっと後方を覗き込んだ。
そこには……。
「…………」
小さな茂みに隠れ、周囲の様子をうかがう緑。
彼女も彼女でじっとする作戦に出たのだが、九夜山は思ったより茂みのようなものがなかった。
よく民家の垣根に使われてるようなあのわさわさしたやつが見当たらない。そこら中が大きな木ばかりである。
おかげで見通しは悪く逃げやすいのだが、それはハンターを発見するのが遅れると言うことでもある。近くまで来た所ででくわしたら、こんな隠れる場所皆無の森では逃げ切れないだろう。なにせ相手はスタミナ無限。一分くらいならともかく一時間近くも全力疾走はでいない。
「どこかで誰かがハンターを引きつけてくれていたら助かるんだけど……」
という緑の予想が、妙な形で実現していた。
鋭い目をした碧南が森の中を駆け抜けていく。
その後ろを追いかけるのは二人組のハンターだ。
「ここまできたら……」
碧南は強力なフットワークで木の幹をジグザクに駆け抜けていく。
最初に言われたようにこれはゲーム。
つまりは自分で自分を試すシミュレーションの場なのだ。
本当に何かヤバいことをして追われているわけでもなければ、つかまって死ぬわけでもない。
けれどこうして本気で逃げるのは、いざそういう状況になったときのため。そしてそんな時の自分がどこまでやれるのかを知っておくためだ。
古今東西すべてのゲームはそのためにあると言っても過言では無い。
ハンターの一人が転倒。残る二人。
ダッシュのスタミナがつきてきたが、木の幹を利用して素早く左右に身体を振る。どちらから回り込んだものか迷ったハンターを翻弄し、柱のまわりをぐるぐると走った。
とはいえこれで稼げるのは数秒間。
転倒したハンターが駆けつけるまでである。
しかしそれでも。
「あと一秒。いや、五秒は逃げ切ってみせる……!」
さて、場面を戻そう。
桜が手鏡ごしに見つけたのは、桜の方向へと歩いてくるハンターだった。
見つかったら逃げ切る自信はない。発見さえされなければいいが、そう都合良く見落としてくれるだろうか。
足音が近づく。
心臓が高鳴る。
こうなれば走り出して奇跡的な生還を狙うか……?
と思ったその時。
「ハンター! 私はこっちデス!」
親指を立てたマリナが叫んだ。
桜の存在に気づいたマリナがハンターを呼びつけ、逆方向へと走り出したのだ。
彼女を捕まえるべく走り出すハンター。
マリナもマリナでジェット噴射による加速で逃げに徹するが、いつまでもつか……!
「日暮、思ったことがある」
「僕も……」
修とねむるは九夜山を走っていた。
遠く後方からはこちらを追いかけるハンターの影。
「同時に言おうか」
「よし、せーの――」
修とねむるは互いを指さして。
「「崖がない!」」
説明せねばなるまい。
二人は九夜山での逃走プランの一つとして鳴子の作成やロープを使った崖下への移動を計画していたのだが、鳴子を作る余裕やそれっぽい崖が無かった。いや、あったのかも知れないがこうも逃げながらでは狙った場所を拠点にできなかったのだ。
これはまずいぞとなった二人は九夜山の展望台駅へと駆け込んだ。
階段を駆け上がり、二階の高さまでやってくる。
これ以上の高さだと『あのプラン』が使えない。
「本当にやる?」
「怪我をしても恨まないでくれよ」
修はまとめたロープを分解能力でほどくと、近くの電信柱へと伸ばした。
ロープといってもめっちゃ長いものは持ち歩けない。これが限界なのだ。
二人は上着を滑車代わりにロープにひっかけると、二人はハンターを取り残すべく外へと飛び出していった。
場面を移そう。
肉体を強化して逃げ続けた亮。
しかしここへ来て、能力の決定的な弱点を見つけてしまった。
「くっ……!」
息を止めている間だけ身体能力が強化される彼のろっこん能力はしかし、能力発動中は息を止めなければならないという都合上、大きく吸って暫くとめて、また大きくすってを繰り返すことになる。
しかも激しい運動を繰り返せばそれだけスタミナは急激に減っていき、加熱した身体を冷やすため大量の汗をかく。やがて呼吸が困難になり、脱水症状が現われ始めるのだ。
「こんなに長い時間、能力を使い続けたことはなかったかもな……」
今度はスタミナの配分にも気を配ってみよう。
とはいえ、今は後ろを追いかけてくるハンターから逃げ切るのが優先だ。
そしてまた一方。
美咲紀は木の幹に身を隠して獣の如く息を潜めていた。
ハンターがすぐそばまでやってくる。
美咲紀の身体能力では逃げ切るのは不可能。突破口になりそうな特殊な能力もないので、見つかったらアウトなのだ。
が、しかし。
そんな美咲紀の運命をあざ笑うかのように東西南北から現われる、ハンター。
『まずいですまずいです』と脳内で叫びながらも、相手が見逃してくれる奇跡にかけて息を殺す美咲紀。
だが奇跡は起きなかった。
代わりに彼が現われたからだ。
「おーいハンター。オレはここだぞー!」
ハンターたちを挑発するように現われるまもる。
蹄鉄を放り投げ、手を振ってみせた。
一斉に彼を追いかけ始めるハンターたち。
対してまもるは木の高い所に糸を放ち、伸縮した意図の力で大ジャンプ。しかしハンターたちの視界から消えきらないように逃げ始めた。
残り時間はわずかだ。
そんな時になって、刀は後方から迫るハンターたちから逃げていた。
こうなればもはや、走る速さとスタミナだけが物を言うのだ。
「だが、それがいい! 速さで俺に勝てると思うなよ!」
ろっこん能力による高速行動による活躍が多い彼だが、日頃から鍛えた肉体はそれを抜きにしても優れたものだった。若さと努力が積み重なり、ただ前へ突き進むという獣めいた力へと昇華していく。
古来より動物は獲物を補食するために足の速さを獲得し、それから逃げるためにスタミナを獲得した。
そして人類はその両方を実現すべく、速く長く走るフォームを開発した。
「もっと、もっと速く、もっと速くだ……!」
身体を限界まで前傾させ、加速に加速を加える刀。
そして――。
ジェットを多様して木々を駆け抜けるマリナ。
息を潜める桜や緑、美咲紀たち。
ハンターにつかまりそうになりながらも走り続けるねむるや修。
木々の間を糸で抜けていくまもる。
フットワークを駆使してなんだかんだで逃げ続けている碧南。
そして息を切らせて走り続ける亮と刀。
そんな彼らの視界に、『ゲームクリア!』の文字が表示された。
誰もがその場にばったりと倒れたのは、言うまでも無かろう。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月13日
参加申し込みの期限
2017年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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