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【ホワイトデー】煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド
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● 動物園~ふれあい広場
今日の寝子島は、白のオブジェや白のバルーンが、駅にも商店街にも飾られ、街行く人々も白のアクセントを身に着けて、どこもかしこもホワイトに染まっている。
それというのも1日限定のイベント、『煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド』が行われているからだ。
ちなみに、煌燦と書いて、キラキラと読む。
動物園のふれあいコーナーにやってきた和穂とクルトは、さっそくうさぎたちと戯れていた。
「えへへ、やっぱりかわいいですねぇ。もふもふは正義。……ふふっクルトさんも可愛い」
くんくんと鼻をひくつかせるうさぎに囲まれるクルトは、相変わらずの仏頂面だ。
「こう見えて、動物には好かれるようでな。近づいても逃げられない事が多いんだ。ほら」
ギラリ。
うさぎに鋭い眼光を向けるクルト。
本人としては、動物を怖がらせないように、まず目を見てコミュニケーションを図ろうとしているのだが、傍目から見たらあきらかに威圧だ。
実際、うさぎは逃げないのではなく、ふるふる震えて逃げられない様子。
和穂は苦笑する。
「そんなに睨みつけないで。ほら、こうやってそっと背中を撫でて……」
和穂が優しく撫でると、うさぎの震えが止まって来た。
真似をしてクルトも恐る恐るうさぎの丸い背中に触れる。
「こうか?」
武骨でぎこちない手つきだ。
クルトの表情は真剣そのもの。
うさぎは逃げない。
和穂は思わずカメラを構える。
「……あ、あの、写真撮っても、いいですかっ」
「ああ」
シャッターを切る。フレームに収まったのは、クルトとうさぎの緊張ぎみのふれあいの姿。
それもまた、たまらない。
(うう、やったぁ、宝物だぁ……!)
ふと見ると、レースをふんだんにあしらったゴシック系ワンピースの上に白の外套を纏った少女が、柵に凭れてうさぎを眺めている。緩くウェーブのかかった髪は春の陽に透け、やや碧がかっている。瞳もまた、深い森のような色合いをしていた。
三宅 葉月
には、なんとなく学校を休みたくなる日がある。今日はそんな一日だった。
理由は探らない。言葉にならないものは言葉にせず、ただ気の向くままに歩いてみる。
普段ならスケッチブックと色鉛筆をお供にするのだが、今日は彼らは留守番だ。
身一つで、誰にも何にも時間にも捕らわれることなく、ただ歩く。
街は妙に楽しげだった。
ホワイトデーだったのだ、とお菓子屋さんのショーウィンドウを見て気づく。
そう。と思い、足を止める。ショーウィンドウに映り込んだ白の外套が風を孕んで靡くのを楽しむ。
葉月はふたたび歩きだした。
さっきより、もうすこしだけ足取り軽く。
そうして辿り着いたのが、このまたたび市動物園であった。
葉月はこの動物園に何度か動物をスケッチに来ており、スタッフとも顔なじみである。ところが、いつもなら黒を基調とした服装でスケッチブックを抱えているのが、今日は様子が違うので、会釈しても一瞬分からなかったらしい。二度見されたのち「白もいいですね」なんて声を掛けられたのがすこし愉快だった。
「あっ、マンボウくんだぁ! マンボウくーん、こんにちはぁ!」
可愛らしい子どもの声に、葉月は振り返る。
寝子島観光大使(見習い)のマスコットキャラクター、マンボウくんが小股で歩いてきた。
手(ヒレ?)に、籐籠を引っ掛けている。
「ホワイトデーだからねぇ、『特製白うさぎキャンディ』をあげるよ~」
君にも、君にも、とマンボウくんはキャンディを配る。小学三年生くらいだろうか、長めの髪を後ろで束ねた少年――
曖浜 瑠樹
は、キャンディを受け取ると破顔して、嬉しさの溢れるままにマンボウくんに抱きついた。
「……大事に食べるよぉ、ありがとうなぁー!」
「きゅう~~~!!」
やさしく抱きついたにもかかわらず、驚いて倒れそうになるマンボウくん。
「わあ、マンボウくーん!?」
瑠樹が手(ヒレ?)を掴んで引き起こすと、マンボウくんは身体を立て直し、アセアセとして言った。
「ありがとぉ。喜んでもらえて嬉しいよぉ。あっ、おねえさんもどうぞぉー」
間延びした声でマンボウくんが差し出したキャンディを、葉月はしずかに受け取った。跳ねる白うさぎのかたちをした棒付きのキャンディで、フィルムの袋は薄紫色のリボンで留めてある。今日はこういうものを街のあちこちで配っているのだという。
「マンボウくんと一緒に記念撮影してもいいかねぇ?」
瑠樹がうずうずした様子で
可愛い青色の子供用デジタルカメラ
を取り出すと、マンボウくんは快諾した。
「シャッター、押しましょうか」
たまたま傍にいた誼。葉月が申し出ると瑠樹とマンボウくんは喜んでフレームに収まる。
「白くてふわふわーな動物達と触れ合えるって聞いて動物園に遊びに来たけど、」
「マンボウくんにも会えるなんて……嬉しいねぇ、和むなぁ!」
彼の笑顔を見た途端、葉月は心が温かくなった気がした。瑠樹のろっこん<ゆるゆる和みと恩恵の輪>が発動したからだったが、そのことは葉月はおろか、瑠樹自身も気づいていない。
写真を撮り終えると、マンボウくんは手(ヒレ?)を振って、別の誰かにキャンディを配るために来た時と同じく小股歩きで去っていった。
心はまだ、ぽかぽかなまま。
うさぎたちが自然と、瑠樹と葉月の周りに寄ってくる。
葉月はしゃがみ込んで、白いうさぎの背を撫でた。瑠樹もそうした。
うさぎの背中は温かかった。呼吸で小さく上下していた。
「むかし……私があなたくらいのころ、当時通っていた私立の小学校で飼育係になってね。他の子たちといっしょにうさぎの世話をしたことがあるの」
葉月は微笑み、そっと瞳を伏せる。
「朝早くに登校してうさぎ小屋を掃除したり、ブラッシングなどのお手入れをしたり……ときどきスケッチもしたわ。朝早くに起きるのは苦手だったけど、とても楽しかった」
葉月の心は10歳に戻っていた。
あのときの匂い。一生懸命さ。朝の光の眩しさ。
そういったものがまざまざと思い起こされた。
「そのうさぎとは小学校を卒業するときにお別れしたけれど、……まだ元気かしら。それとも……」
うさぎの平均寿命は5~10年だという。だからもう、生きてはいないかもしれない。
伏せた瞳を開ける。
目の前には瑠樹。それから、白いうさぎ。
10歳のあの日、一生懸命お世話したあのうさぎに似た赤い瞳が、葉月をじっと見つめている。
葉月は一瞬、目の前のうさぎが、あのときのうさぎであるかのような気持ちになる。
(おかしいわね。あの時の子がこんなところにいるわけ、ないじゃない……)
それでも心のどこかで、もしかしたらと思ってしまう。
もしも人間の与り知らないところで生まれ変わりのようなことが起こるのだとしたら……もしかしたら……。
「お姉さん、みて。白くてもっふもふだぁ!」
瑠樹がうさぎを抱え上げる。
「そうね。もう一枚、写真を撮ってあげる」
葉月はちいさく頭を振って17歳の自分に戻り、笑みを浮かべてシャッターを押した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月25日
参加申し込みの期限
2017年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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