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ありったけの勇気と気合いを総動員して
佐藤 英二
が、
「今度の休みの日、ゲームセンターに遊びに行かない?」
と野々ののこ誘ったのは三日前のことだ。言い切った、ごく自然な口調で。自分の頑張りに百点をあげたい気分だ。
英二としてはデートの誘いのつもりだった。たとえののこがわかっていなくても、自分がそう思っている以上は覚悟が深い。駄目で元々、断られても平気! ポジティブ! そう誓ってメンタルを補強する。
ところがそんなこんな必死で悩む英二に、あっさりとののこは言ったのだった。
「いーよ。行こ」
と。
幼子のようにあどけなくて、チャーミングな笑みとともに。
それでも英二は楽観視はしていなかった。こういうとき、集合場所に行ってみればののこがたくさん友人を連れてきていて、なんだかションボリするという展開もありえる話だったからである。
今回も朝から二回もシャワーを浴び、待ち合わせ場所に三十分早く来て、英二はののこを待っていた。
「やっほー!」
間もなく、ののこが来た。
英二は声が漏れそうになる。
今日もののこは……かわいい。かわいすぎるほどに。言い換えれば、可憐だった。
白地に青のボートネックTシャツにシルバーグレーのキュロットスカート、野球チームみたいな紺色のスタジャンという取り合わせが活発な印象を与えている。靴はローライズのスニーカーだ。
英二は頬に熱を感じながら、力みすぎないよう気をつけつつ言ったのである。
「野々さん、とっても……かわいいと、思う」
どうしてもこういう台詞が、すらっと出てこないのがもどかしかった。
でも気持ちは十分、ののこに通じたらしい。
「そ、そう?」
ののこは両手を頬に当てたりして、わかりやすいくらい照れ照れの様子だ。
「英二くんて直球で褒めてくれるから、どういうリアクション取ればいいのかちょっと困っちゃうよう……ありがとね」
そして一転、目を輝かせて、
「それじゃ行こうか?」
とののこは言ったのである。
「え?」
拍子抜けした気分で英二は問い返した。
「他に誰か来るとか、そういう話はない?」
「誰か来るの?」
逆にののこが問うてくる。
「えっと、七夜さんとか……」
「あー」
わかった、というように、ポンとののこは手を叩いた。
「もしかして英二くんは、あおいちゃんを呼んでほしくて誘ってくれたんだ。なんだそれならそうと先に言ってくれたら……」
「ちがう……ちがうよっ」
英二は前のめりになって言う。
「僕はその、野々さんが楽しそうにしているところを見たい、って思ってるから。それが楽しいから。前のデー牛丼のときも楽しかったし。とにかく、変なこと言って、ごめん」
英二は頭を下げた。するとののこも、同じようにペコリとするのである。
「私こそ早合点してごめんね。じゃあ、思いっきりゲームしようよ!」
そして明るい声で、目指すゲームセンターに駆けだしたのである。
「英二くん、あの、ロボットアームみたいなのでぬいぐるみ取ったりするの、あれやりたい!」
ののこのリクエスト通り、最初にふたりはクレーンゲームに挑戦した。
「あれ欲しい!」
とののこが言ったのが、『QOD3』というカルトB級映画のキャラクターグッズなのだから、渋いチョイスにもほどがありすぎという話だ。ディフォルメされた悪のゴブリン女王のぬいぐるみがご所望とのことである。
「さっそくやってみよーっと」
コインを投入しようとするののこを、英二は「待って」と止めた。
「ちょっと形が悪いかな。今のところ取れそうなアイテムはないよ」
「そうなの?」
「クレーンゲームのコツは、取りたいものより先に『取れそう』なものを探すことなんだ。このケースの中に、うまくひっかけられそうなものはないかな……」
「なるほどー、じゃあ隣は?」
ののこが示したケースには、『恐怖のグチャドロゾンビーズ』のぬいぐるみが入っている。(
こんなんばっかしかこのゲーセンは!
)
「ここなら取れると思うよ。ほら、あの奥の……見える?」
ののこはガラスケースにおでこをくっつけるようにして、「おー」と言った。吊り紐がピンと出ているぬいぐるみがあるのだ。
「じゃあやってみるよ! よっしゃー!」
といっても一回目はあえなく届かず、二回目でやっとかすめただけ、だけども三回目で、
「やったー!」
なんとかののこは、ゾンビーの怖カワイイ(?)ぬいぐるみを手にしたのである。
これを皮切りに、ふたりは楽しくゲームに興じた。
ガンシューティングゲームをやれば、
「野々さん、バッ、バッ、バズーカッ! バズーカ早くッ! コルトパイソンでも可ッ!」
「バズーカ!? これっ!? あ、弾薬庫撃っちゃった!」
という感じに大爆発して笑い合い、定番のエアホッケーでは、
「これシュートされるより自爆するほうが多いよ~」
エキサイトするあまりののこは半べそをかいてしまい、英二がなだめたりした。
そうして、写真シール作製機のところにさしかかったところで、
「英二くん、記念撮影しようよ♪」
ののこのほうから英二を誘ったのである。
「実は僕……写真シール撮るのって初めてで……」
「英二くん、変顔しようよ変顔! はいせーの……」
「
ええッ!?
」
声に驚いたののこが普段の顔に戻ったので、わりと良い感じに撮れたという。
ののこと並んでベンチに座り、アイスを食べながら英二は思う。
ののこといると楽しい。なんだかドタバタするけど、本当に…。
「もうすぐホワイトデーだね。野々さんにお返しプレゼントするつもりだから期待してて」
「そんな気を遣わなくていいよ」
英二を見上げて、ののこはにこっと笑うのである。
「こうしてたまに遊んでくれたら、それで私は十分だから」
もしかして――。
また誘って、ってこと、なのかな……?
それを問う勇気は、まだ英二にはなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月27日
参加申し込みの期限
2017年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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