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花粉撃退大作戦
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【3】枝を切る
一方、ヒノキの傍に残った者たちは。
「まずは、しゃおりーが登って、枝を切って行くのだ」
言って、小麗は持って来た梯子を幹に立てかけ、伐採用ノコギリを手に登って行く。
「梯子は、私が押さえておくからね」
若菜が慌てて駆け寄り、梯子を両手で押さえた。
「疲れたら交代するから、言ってね」
「了解なのだ」
うなずいて、小麗は梯子の一番上まで登り詰めると、近くの枝に手を伸ばしてノコギリで切り始めた。
切断された枝が、若菜の方に落ちないように注意しながら、次々と切り落として行く。
途中、手をかけようとした枝の先から急に花粉が噴き出して驚いたこともあったが、枝を落とす作業は順調に進んだ。
枝と枝の間に隙間ができて、日の光が差し込んでいる。
少し疲れて来たので、小麗は梯子を下り、若菜と交代することにした。
ついでに梯子の位置も別の場所に架け替えて、今度は若菜が登って行く。かわって小麗は梯子を両手で押さえた。
梯子を慎重に登って一番上に到着した若菜は、「よし!」と気合を入れると、剪定バサミと剪定ノコギリを使って、せっせと枝を落として行く。
けれど、途中で。
「くしゃん! ……わ、わわわ……!」
鼻がむずむずしてくしゃみをした拍子に、バランスを崩しかけて声を上げる。
だが、どうにか体勢を立て直した。
「若菜ー、大丈夫かー? 足元に気をつけるのだー!」
下から、小麗の心配そうな声がかけられる。
「大丈夫。ちょっとグラグラしただけだから、心配ないよ!」
下へ叫び返して、背筋を伸ばすと、若菜は再び枝を落とす作業を始めた。
二人とは反対の位置には、美咲紀がいて、こちらは花の部分を重点的に切り落としていた。
彼女は枝切りバサミと高枝バサミ、それに脚立を持参していた。
今は脚立に登って、高枝バサミを駆使して更に高い位置の花を切っている。
花粉症ではなかったが、黄色い粉がつく可能性もあるので、ゴーグルを装着していた。
ひたすら花を落とし続ける彼女に、刀が下から声をかけた。
「椿、少し休んだらどうだ?」
ちなみに彼はさっきから、美咲紀や小麗、若菜らが切り落とす枝や花を集めて一つ所にまとめる作業を行っている。
むろん彼もマスクをしていた。もっともこのマスクは、ここに来てから春香が予備に持っていたものを、もらったものだったが。
「大丈夫なのです。……少しでも、花粉が出るのを減らしたいのです」
花を落としながら、美咲紀は答えた。
「私は、植物が好きです。だからこそ、花粉の猛威で木々が悪者扱いされてしまうことに、心を痛めています。けど、この木がアレルゲンまき散らしているこの現状を、放っておくことも、できないのです」
「……そうか。植物好きには植物好きなりの、ジレンマみたいなものが、あるんだな」
彼女の言葉に、刀は幾分しんみりと返す。そしてふと思いついて問うた。
「ところで、植物好きの視点から見て、何か他に花粉をどうにかする方法とか思いつかないか?」
「……どうでしょう?」
美咲紀は手を止め、考え込んだ。
「ヒノキは、背の低いものは生垣にも使われますね。花言葉は、不老とか不死とか。……今回の異変も、そのあたりが何かキーワードかも、なのです」
「不老とか不死がキーワード……」
美咲紀の答えに、刀も眉間にしわを寄せて、考え込む。
そこへ、武道、修、瀬莉、春香の四人が戻って来た。
「枝の分量が減って、少しは花粉も減って来た気がするね☆」
巨大ヒノキを見上げて、武道が声を上げる。
「シュー君、何かわかったのですか?」
尋ねたのは、美咲紀だ。
「ああ。たぶん、原因だろうものを見つけた」
うなずいて修が、根に打ち込まれた大量の釘と銀玉のことと、それをろっこんで分解して除去したことを話した。
「つまり、花粉の噴出は止むかもしれないってこと?」
梯子を下りて、彼らの傍に歩み寄って来た若菜が尋ねる。小麗も一緒だ。
「あれが原因ならな」
修が答えて、ヒノキを見上げた。
「少し、様子を見よう」
同じくヒノキを見上げて、武道が言う。
その言葉に、美咲紀も脚立を降りて木を見上げた。
しばしの間、あたりを沈黙がおおう。
だが。
ブシュッ!
ややあって、大きな音と共に、ヒノキから花粉が噴き出された。
しかも、一気にあたりに黄色い靄がかかるほどの分量だ。
瀬莉と美咲紀が思わず鼻と口を手でおおい、春香は盛大にくしゃみをし始める。
他の者たちも、なんとなく鼻がむずむずしたり、目が痒くなったりとおちつかない。
「……あれが原因ではなかったのか?」
「……そうみたいだね☆」
思わず眉をひそめる修に、武道は肩をすくめて返すと、ヒノキに歩み寄った。
「俺のろっこん、植物には効果ないと思うが……念のため、やってみるか」
呟いて、彼は「これ借りるね」と美咲紀の脚立に登る。そして、近くの枝を手刀で強く突いた。
それは、彼のろっこん『スイ・マー』の発動条件だった。
『スイ・マー』は、手刀で突いた部分の神経や感覚を麻痺させることができる。ただし、効くのは人間相手だけのようだったが。
発動と同時に、それの効き具合や持続時間もわかるのだが――彼は、小さく肩をすくめた。
「やっぱりだめか」
がっくり、と大袈裟に肩を落としてみせてから、彼は脚立を降りた。
「俺が木を調べて、花粉を出すタイミングとか、どこから花粉が多く出るかを見て、どの枝を落とすのがいいか言うから、小麗ちゃんと若菜ちゃん、美咲紀ちゃんは、それを聞いて枝とか花を切り落としてくれ」
「了解なのだ!」
「私たち、がんばるね!」
小麗と若菜は元気よくうなずいて、梯子を置いた場所へと戻って行く。
「私も、やるのです」
美咲紀も言って、再び脚立に登る。
「俺も、一緒に木を調べよう」
修が言って、武道と共に少し離れた位置からヒノキを観察し始めた。
「私たちは、落ちた枝をかたづけましょ」
春香が、瀬莉と刀に声をかける。
こうして彼らは、枝と花を落とす作業を再開した。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月21日
参加申し込みの期限
2017年02月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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