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「うーん、どこにありましたっけ」
御巫 時子
は無性に油揚げが食べたくなって、ごそごそと冷蔵庫の中身を探していた。
お昼時からは外れて、おやつにはまだ早い時間。お腹が減ったわけではないのだけれど。
ふと、遠くからケーンという鳴き声が聞こえてきた気がした。
「気のせいでしょうか……?」
今のは多分、狐の鳴き声だった。
チルド室から出したおいしそうな袋詰の油揚げをカバンに入れて。引き寄せられるように鳴き声のした方へふらふらと出かける。
天宵川を越えて九夜山をしばらく歩くと、すっかり廃れた神社のような場所に出た。
「多分、この辺りから聞こえてきたような……」
きょろりと見回すと、廃屋の影からひょっこりと狐が一匹現れた。
「えっと……こんにちは?」
「こんにちは、人がここに来るなんて珍しいわね」
喋る狐に、驚いて思わず口元を覆ってしまう時子。その一方で狐は近付いてくると彼女を不思議そうに眺めた。
「うーん。あなた、人間? 狐? どっちの気配もするのだけれど」
「え? 人間、ですけど……」
狐の視線が自分よりもその後ろ側にあるような気がして、時子が振り返るとそこには狐の尻尾がふわりと生えていた。
「まあ……」
神魂の影響だろうか。時子は戸惑ったような、困ったような表情になってしまう。もしやと思って頭に触れてみれば、狐の耳まで生えていた。道理で、遠くの狐の鳴き声にも気づくことができたし、狐の言葉も理解できるわけだ。
「ここからいい匂いがするわ」
そんな時子の変化から、カバンの中の油揚げへと狐の関心が移っていた。
「油揚げなんですけど……食べますか?」
「まあ、おいしそう。子どもたちにも食べさせたいわ」
こっちよ、と狐が朽ち果てた寺の中へと案内すると、小狐が何匹かひょこひょこと顔を出してきた。
「お母さん、それ人間? 狐?」
「さあ、どっちかしら。そんなことよりもご飯にしましょうか」
「あ、はい。えっと、こちらをどうぞ」
物珍しそうに時子の周りに集まって眺め回していた小狐たちは、差し出された油揚げに目を輝かせる。
「なにこれ、なにこれ?」
「えっと、油揚げと言いまして……。あっ、引っ張っちゃダメです。今小分けにしますから」
わらわらと集まる小狐たちに、袋から出した油揚げを食べやすいようにある程度ちぎって渡す。母親狐にも少し大きめのサイズを与えて、自分もぱくりと一口かじりついた。じゅわ、と口の中で味が広がる。自然と、顔がほころんだ。
「おいしいですね……」
「うん、おいしい!」
「もっと食べたい!」
多めに持ってきた油揚げはしばらくするとすっかりみんなで平らげてしまって。みんな満足そうに座って幸せな吐息をついた。
それからみんな揃って陽のあたる縁側で寄り添いながら丸くなる。
「ふわふわ、もふもふ……」
「お姉さんはすべすべしてる」
「わたしたちと違って、人間には毛皮がないからねえ」
子どもたちとじゃれ合いながら、暖かな陽の光に当たっていると、眠気に誘われて、いつしかみんなで眠ってしまっていた。
それから日が暮れる頃になり、母親狐に起こされた時子は寮へと帰ることにした。
名残惜しそうに小狐たちに別れを告げて、来た道を帰って行く。家に着く頃には、空はすっかり暗くなっていた。
「あ、耳……」
神魂の影響もなくなったのか、耳と尻尾がなくなっていた。
「また生えてきたら、会いに行きたいですね」
今度は別の仲が良い知り合いの狐が何匹かいるから、その狐たちとも会えると良いな。
そんなことを考えながら、時子は冷蔵庫の中から余った油揚げを一つ取り出した。
噛み締めた時にじゅわりと広がる味は、人間の舌にもおいしいと感じられた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月18日
参加申し込みの期限
2017年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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