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期末試験明け、日曜午前10時過ぎ。
シーサイドタウンの自室にて、
椎井 莉鳥
は寝こけていた。
にわかに春めいてきた近頃。暖房による室温の高さを良いことに、タンクトップに下着一枚の楽な薄着でベッドに潜り込み、莉鳥は惰眠を貪っていた。
部活も用事もなく、午前中を惰眠で食い潰すことのなんと素晴らしきことか。
「怠惰……」
それは甘美な響き。部活の陸上部も好きだが、それはそれとして睡眠には抗いがたい魅力があるのだった。
ふと、何かの拍子に頭を掻こうとした時だ。
「あれ……?」
何か妙な感触が指先に伝わってきた。
顔をしかめながらおもむろに起き上がり、鏡を見る。
「ね、猫耳尻尾ぉ――!?」
●
十中八九、神魂の影響だった。
「ま、まさか猫になっちゃうとは……」
白と茶色の混じった尾てい骨からすらりと伸びる尻尾と猫の耳をにらみながら、苦々しげに莉鳥は呟く。
「これじゃ猫の擬人化ね……」
あまりに中途半端な変身に溜息一つ。
驚きですっかり眠気も覚めてしまった。ともあれ、いくら暖房が効いているとは言ってもこのままの格好では風邪を引いてしまうかもしれない。
こんなことなら気付くんじゃなかったと少し後悔しながら、手早く着替えを済ませてリビングに朝食を兼ねた昼食をとりに行く。
がさがさとシリアルを食べていると、庭先から視線を感じた。
「……猫?」
近頃よく庭にやって来る野良猫だった。一度餌付けしてからというもの、時折こうして顔を見せてはエサをねだってくるようになった。
野良猫は窓際でぐるぐる回ってはやく開けてくれとアピールしている。
「開けておくれよ、開けておくれよ」
「ん……?」
聞こえてくる声に一瞬耳を疑ったが、間違いない。野良猫の言葉だった。
困惑しながらも、言われた通り窓を開けてやると、開けきる前に隙間からするりと入ってきた。
「やあ、ありがとうかわいらしいお嬢さん! 春になって日差しが暖かくなったとは言え、まだまだ風は寒くてね」
「ど、どういたしまして」
喋る猫に面食らいながらも、ぶっきらぼうに返すと野良猫は目を細めて頷くように頭を下げた。もしかすると礼かもしれない。
「きみ、ここで飼われてる子? 初めて見たなぁ。たまにここでお世話になりに来てるんだ、よろしくね」
「う、うん。よろしく……?」
「しかし、こんなにかわいいメスがいるとわかってしまうと、ここへ通う理由も増えてしまうね!」
「メス?」
どうやらこの野良猫、莉鳥のことをここで飼われているメス猫と勘違いしているようだった。
「ちょっと一緒に外に散歩に行かない? ボクの縄張りを案内するよ」
●
野良猫に押しに押されて、なし崩し的に散歩に連れ出された莉鳥。
塀の上を歩く野良猫を見失わないようにしながら付いて行く。
「それにしても、服だっけ? 窮屈じゃないの?」
「服が?」
聞き返すと、頷きが返ってくる。
「集会で聞いた話なんだけどさ、人間たちが着るようなやつを着せられた子がいたらしいんだよね」
「ああ、あの犬とかも着せられてる」
「そうそう。でもあれ着せられると動きにくいわ身体を舐められないわで、すごくストレスになったらしくてねえ」
猫の世間話を聞かされながら街中を歩いて行く。意外にも野良猫は紳士的で、塀の上などを伝って行く猫の抜け道を使わず、莉鳥に合わせて人間でも歩ける人気のない道を選んで歩いてくれている。
「よく似合ってるんだけど、ストレスじゃない? 大丈夫? ボクが代わりにグルーミングしようか?」
「いい、いい。遠慮しとく」
気遣わしげな視線を遮るように手を振って断ると、野良猫も頷いて「きみはきっとそういう品種なんだね」と理解を示した。
猫になって街中を歩いても、見るものはさして変わらないが、聞こえてくる音が違う。細かい音や高い音まで聞こえてくるようになった。
途中、スズメの群れを見つけた野良猫が一匹捕えた。狩りは遊びのようなものらしく、ある種のステイタスであるようだ。きっと莉鳥の前で良い格好を見せようとしてくれたのだろうが、さすがにかわいそうだったのでスズメは離させた。
太陽が真上に来てから少しして、彼らは小高い丘の上に来ていた。
「ここがね、すっごく日当たりが良くて昼寝に最適なんだぁ」
「眺めも良いし、日当たりも良くて素敵ね」
丘の上から見える町並みから、特徴的な建物を探して自分の頭の中の地図と照らし合わせる。
思わぬ散歩。けれど、たまにはこういうのも悪くないと莉鳥は思った。
「ねえ。またきみの家に遊びに来ていいかな? それで、またここに来ようよ」
「あー、うん。ここまで遠出するのはちょっとむずかしいかな」
「そっか……」
きっとこの神魂の影響も長くはない。次に会うときには、彼の言葉がわからないかもしれないし、そもそも莉鳥だとわからないかもしれない。
目に見えて落胆する野良猫に、莉鳥は苦笑しながら付け加える。
「でも、また遊びに来てよ。何かおいしいものを用意して待ってるから」
「ほんと? やった!」
飛び上がって喜ぶ猫を見て、莉鳥は微笑む。
今度来た時のために、いつもの煮干しはやめて猫缶でも用意してあげよう。そう思いながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月18日
参加申し込みの期限
2017年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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