this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
汝の足が示す先は
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
●九夜山は迷子日和
修、葉月がまだそれぞれ道を失っていたお日様高いぽかぽか時刻。
新たに3名の迷子候補が、数十分毎にズレた時間帯にてすでに上がっていた。
◇迷子候補その1.
「うーん……困ったわ」
失敬。候補で無くこちらすでに迷子な模様。
全く困っていなそうなホワンとしたトーンで、
志筑 かりん
がマイ買い物バッグ片手に周囲を見渡している。
実は迷子が日常の彼女、事実困ってはいたものの慣れからか動じる事はあまり無い。
本日のルートは、シーサイドタウンを目標にした結果の山道、というもはや奇跡とも言える立派な迷いっぷりである。
周囲が木々に囲まれていれば、もしかして九夜山? との推測が立った。
「あらあらまあ、どうしましょう?」
何度目かの周辺観察で、視界に入ってきたのは矢印の付いた看板。
『展望台』の文字を読み取って、ならばいっそ広く高い所から見渡せば道が見えるかもしれない、とひらめいた。
「ちょっと行ってみましょうか」
某犯人によって、本来の展望台ルートとは全く違う方向を示されていることなど露知らず。
どこか散策気分で楽しそうに歩き出すかりんであった。
◇候補その2.
寝子島に来て初だろうか。
豪華絢爛な美の二重奏、美しい桜の花とそれに負けず劣らず美しい僕!
絵画のような二つが並びハーモニーを奏でる時期がそろそろだと思い、喜び勇んでやってきたのだけれど。
「おや……まだみたいだね。もう少し先かな?」
独自の思考を纏って、
花椿 涼太郎
は足の赴くまま山道を進む。
しかして、行けども行けども、木々に見えるはやっと芽吹き始めたばかりの微かな緑色ばかり。
一度足を止め華麗にターン。
残念だね、山の妖精さん達☆
でも安心おし。そう観客を待たせる事など桜たちもしまいさ☆
往生際の悪い事などせず、スムーズに引くのも舞台の役者の務めだよ♪ と、来た道を戻る為にした先程のターンだったが。
……悲しきかな、一回転なターンは進行方向を修正してくれていなかったらしい。
涼太郎、それに気づく事無く山々にウインクしながら先を行く ――。
◇候補その3と元凶
お弁当とお茶の入ったリュックをしっかり背負って、展望台を目指しているこちら
篁 文緒
。
決して急ぐ事無く、途中途中で早咲きな春の花々を見つけては立ち止まり、嬉しそうにその色を、形を愛でる。
春を感じるピクニック。とても平和なはずだった。
「あれ? ……ここは何処?」
ちゃんと看板通りに登ってきていたはずなのに。
そろそろ展望台が見えてもおかしくない距離を通り過ぎた頃、文緒は首を傾げて立ち止まった。
明らかに森が入り組んできている。
どうしたものかと左右へ視線を動かした時、人影を見つけてホッと表情緩めた。
近づけばそれはクラスメイト・
野菜原 ユウ
だと分かり、良かった道を教えてもらおうと歩調を早める。
「野菜原くーん」
「お? 篁?」
どこか挙動不審な動きを一旦潜め、野菜原もクラスメイトに片手上げ応えた。
(クラスん中で、1、2くらいにでかいんだよなー)
ナニが、とは聞かないでやってほしい。
文緒が足早にやってくるリズムに合わせるかのように揺れる可憐なお山、お年頃な彼の視線がそこへコンマ数秒注がれたことで察するに留めておこう。
「なんだか道に迷っちゃったみたいで。野菜原くん、展望台どっちにあるか分かります?」
「えっ。……ああ! 任せろ!」
キュピーン☆
カッコつけた良い笑顔を飛ばし、こっちだぜと男らしく進み始めた背中の後へ、安心してついて行くのもほんの数分で終わった。
文緒が先ほども通った道を野菜原が選んだ瞬間に。
「待って野菜原くん。えっと、もしかして迷ってる?」
「ぎくっ。な、何言ってんだ篁。俺がこんな所で迷うわけないじゃん!」
「………」
「…………ゴメンナサイ」
純粋な瞳に嘘など通じない。野菜原、早々に降伏。
しかして文緒のカンがまだ何かを告げる。そして彼女の口を動かした。
「私、矢印看板頼りに来たんですけど……野菜原くん、看板方向変えたりしました?」
「………(ピーピー)」※口笛
「野菜原くん」
「変えマシタ」
重大な白状を聞いて『それを早く言ってほしかったっ』とばかりに脱力する文緒に、
でもわざとじゃ無かったんだ! としばし言い訳募らせる野菜原氏がいた。
◆迷子が集えばただの楽しいピクニック☆
「あぁなんて僕の美しさは罪作りなんだ、はーっはっはっは!」
花椿 涼太郎
の爽やかな笑い声がコダマする。
道に迷った原因を思案したところ、『はっはっは、きっと僕のあまりの美しさに、山の妖精さんが僕を帰したくなくなったんだろうね』とこう行き着いたようだ。
「その気持ちはわかるけれど、悪戯は程々にしなきゃダメだよ☆
僕は展望台に向かう使命があるんだから☆」
つん☆ と、妖精が居るらしい新芽に触れて。
そんなふうに流されるままに歩みを進めていた涼太郎の耳に、女性の声が聞こえてそちらを振り返る。
「……おかしいわねぇ。いくら歩いても展望台に着かないわ」
「おや、貴女も妖精さんの被害に?」
「え?」
年上だろうかと、いつもの全力ナルシストオーラをちょっぴりだけ引っ込ませて、
それでもしっかり自身がより美しく見える作法で優雅にお辞儀する涼太郎。
ぱちくりと瞬きをしていた
志筑 かりん
も、(一見)丁寧な挨拶を受ければすぐにニッコリ。
「初めましてー」
「良い天気だねマドモアゼル。ところで展望台をお探しかい? こっちには展望台は無かったよ」
「あらまあ、やっぱりさっきの道を逆方向だったかしら」
「これも妖精さんからの、迷い子同士という名の贈り物。せっかくだから一緒に展望台を目指さないかい?」
「あらあら、素敵な提案嬉しいわ。どうぞよろしくお願いします」
涼太郎から見たかりんが予想より遥かに年上だということも、
私服で大人びて見える涼太郎がかりんにとっては実は相当年下だということも、
山の妖精さんだけが知る内緒の事柄。
まるで友達同士のように気さくに会話しながら歩き出した2人は、間もなくして
篁 文緒
と
野菜原 ユウ
に出会う。
「こうなったら棒を倒して倒れた方向へ進みましょう」
「マジで?」
「運と勘は良い方なんです」
「そこに美貌も混ぜてみれば完璧じゃないかな!」
何がどう完璧なのかと視線をやった文緒に、かくかくしかじか、と涼太郎と共に現れたかりんから簡単に説明を受ければ、成程と納得した笑顔が返された。
初めましてや顔見知りなども含め、改めて各々挨拶を済ませてから。
「これだけ人がいれば心強いですね。皆で展望台を目指しましょうか」
「っつっても、どっち行けばいいか確信あるのか?」
元凶(=野菜原)、文緒以外には聞かれない限り看板の事は黙っている事にした模様。
後頭部かきかき視線巡らせれば、涼太郎が自信満々に手を広げる。
「安心して、例え遭難してもこの僕の美しさは人を惹きつけるから☆」
「え? うぉっ? 本当に少し神々しくね!?」
日常が壊されそうなわけでも発動させたわけでも無いが、あまりに堂々とした涼太郎のポジティヴシンキングな言葉は、その身に若干のろっこんのオーラを纏わせたらしい。
一瞬で終わったが。そしてそれを見ていたのは野菜原だけで、女性陣たちは『あっちへ行ってみようか』と違う方向を見ていたわけだが。
3人(+アルファ)寄れば文殊の知恵、だったかは定かで無いが、程なくして無事展望台に辿り着くことができた。
「ああ、やっとついたわ。みんなありがとうね」
「冬にもっと歩いておけば良かったです……」
「りゃ。篁大丈夫か?」
「あぁ、高い所から見渡す世界は美しいね。そして更に美しいこの僕……!」
早くも展望デッキに上がり悦に入った1名は置いておき、さすがに疲労で座り込みそうになった文緒を気遣いながら
全員で木造ベンチに腰掛け一息ついた。
「腹減った~」
「あ。私サンドイッチ持ってきたんです。皆で食べましょうか」
「文緒ちゃん準備が良いわねえ」
「やったぜ!」
かりんにサンドイッチを手渡してから、伸びてきた手の主へふと向き直る文緒。
「そういえば野菜原くん。看板って直してないんですよね?」
「へ?」
「あらあら。私たちみたいに迷う方がいたら大変ねえ。………、……看板?」
「ギックゥ! おおっとそうだな! ちょっくら行ってくるぜ~~!!」
たっぷりと間をおいたかりんが何かに気付きそうになった瞬間、野菜原氏、件の看板を直しに行くべく颯爽と姿を消した。
その背中を見送って、ほんわか女性陣会話続行。
「志筑さんって喫茶店やってるんですね。今日はお休みで気分転換ですか?」
「ええ、お休みなのだけれどー……なんでここに来ようと思ったのかしら?」
「ここで取れるハーブとかあるんでしょうか?」
「迷ってる間に忘れちゃったわぁ」
「ありますよね、そういう事って」
天然さん同士の会話は、たとえギリギリ成立状態でも当人たちは気にしないものである。
美味しくサンドイッチを平らげれば、文緒はスマホ片手に展望デッキへ登った。
ちょうどその時涼太郎は、デッキに取り付けられた双眼鏡を覗き込んでいた。
―― !? 僕より美しい人がいる!? いやいやそんなバカな☆ ……ということは?
「なんとビックリ。森の精を見てしまったよ」
「え? どこでしょう」
「一瞬だったので見失ってしまったけれど。良ければ覗いてごらん。
それにしても下界を見守る神になった気分だよ、はーはっはっは! また桜が咲いた頃に遊びにきたいね」
「本当ですね。ここから見る眺めは綺麗です」
なお、涼太郎の言う『森の精』とは、道に迷っている最中の
三宅 葉月
のことだったりするのはここだけの話。
涼太郎の奇想天外な言動に動じる事無く、マイペースに記念写真を撮ろうとして文緒、はた、と気付いた。
―― あれ? スマホあるなら検索できたかも? 何で気付かなかったんだろう。
この景色が見れたし、これで帰り道は一安心だから良かったのかな……、と自己完結。
パシャッと撮影する文緒に、かりんが声をかける。
「文緒ちゃーん、ごちそうさまー。涼太郎くんも、お先に失礼するわねー」
「あ、はーい! 志筑さんまた会えるといいですねー」
「今晩の夢に出るであろう僕によろしブシュッ!」
「っ!?」
かりんを見送るべく、デッキに身を乗り出した文緒。
ちょうど胸丈ほどのデッキの柵に、無意識にたわわな両の果実が乗る形となったわけで。
そんな一般男子から見たら大サービスなお色気ショットだが、セクシーシーンに免疫力を持たない涼太郎には刺激が強すぎたようだ。
鼻血を吹きながらももはや自動で、華麗な倒れ込み方をした。
全く事態が飲み込めない文緒。
さすがに一人では男性を運ぶことなどできない、誰か人が来るまで待つしかないと思考巡らし。
とりあえず「正しい鼻血の止め方」をスマホにて検索するのであった。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
汝の足が示す先は
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月03日
参加申し込みの期限
2017年02月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!