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■戦場の100秒
人は食べるために生きているのか、生きるために食べているのか。
そのラインを分けるのは『おいしさ』という基準である。
水守 流
は今、そんな基準の上に立たされていた。
カレー。ラーメン。親子丼。
右から左に並ぶメニュー表を一通り眺めてから、ポケットの中から財布を開いた。
小銭のこすれる音。今日一日の贅沢というならこれを全部放り出しても構わないが、明日も明後日も幸せにランチタイムを過ごさねばならない。
配分は大事だ。
「そう、こういうときは日替わり定食を見る」
自分でアナウンスを継続しながら、流は鋭いまなざしでホワイトボードをにらんだ。
生姜焼きとキャベツのサラダ。わかめの味噌汁にご飯。オーソドックスだがこの三月という時期に相応しいチョイスだ。肉と野菜と米と汁。四柱そろって居ながら体温調節を深く考えたニクイ選択。こういうのだよこういうの。
流はニヒルに笑いながら日替わり定食を注文し、そして……。
五十円玉をつまんで言った。
「追加で、コロッケだ」
親指で跳ねた五十円玉が回転し、顔も見えない割烹着のおばちゃんの手に収まった。
オーケーベイビー。そんな声が、聞こえた気がした。
とかいうニヒルなグルメ漫画めいた雰囲気は置いといて。
「いやー、やっぱ学食のご飯はいいよなあ! こちとらこれだけが楽しみで……」
若干オーバーなことを言って興奮を高めつつ、流はお箸を手にした。
箸がコロッケを掴む。
すりつぶしたジャガイモが詰まった衣がさくっと、しかし柔らかく応える。
ちぎりはしない。まずはこのまま抱き上げるかのように持ち上げる。
かぶりつくその感触を楽しむのだ。
あーんと口を開ける
本居 陽毬
。
「あむ」
「って、なにいいいいいいいいいい!?」
流は思わず立ち上がった。
「おかしい! いまは俺がコロッケを食べ始めるシーンだったはず。いつから切り替わった!? あっここか!?」
文脈警察のみんなはもう気づいたよね。
『流はお箸を手にした』『箸がコロッケをつかむ』へのカットつなぎが不自然にお箸を二回連続で写している。これはお箸が二セットあることを示すシーン構成なんだ。
「うまうま」
「こ、こら本居! こいつは俺のコロッケだぞ!」
「水守くん。聞いて欲しいことがあるの」
陽毬は急にシリアスな空気を作った。
かわして当てる。会話のドッジボールである。
「人は食べるために生きているのか、生きるために食べているのか……」
「その下りは俺がさっきやった」
死角に打ち込まれるも滑り込んでひろう。会話のバレーボールである。
「帰り道で見つけた和菓子屋さんのワッフル、知ってるよね」
「何……?」
相手の話を奪って背後へ蹴っ飛ばす。会話のサッカーボールである。
一向にキャッチボールをしない二人である。
「抹茶味のクリームが粒あんと一緒に絡んでる。それがよりによってふかふかのワッフルに挟まってるんだよ。お饅頭を作る技術で生み出されたマシュマロよりも柔らかいワッフル。これがどんなに美味しいか、わかるよね……」
「くっ……!」
流もまた食のファイターにして探求者。粒あんと抹茶クリームの相性と、柔らかなワッフルの感覚を想像するだけで打ちのめされそうだった。ちなみにこれが会話のデッドボールである。
「だから五個は食べるよね」
「それはおかしい」
「お財布の中身が百円玉と五セントコインだけになるよね」
「それもおかしい」
「こういうときは、『ころしてでもうばいとる』を選ぶよね!」
「それが一番おかしい!」
会話のキャノンボール(大陸横断鉄道)である。もう球技ですらなかった。
「ワー水守クーン、グウゼンダネー!」
急に三頭身のゆるきゃらになった陽毬がお箸をふりふりした。
「イッショニゴハンシヨー!」
ゆるきゃらフォームのまま劇画調になった陽毬が『轟!』とかいう効果音と共にお箸を繰り出してきた。
「シャオラァ!」
一瞬だけマッスルになってコロッケのお皿を引き下げる流。お箸がテーブルを貫通した……という想像だけをしていただきたい。
今度は陽毬がつぶらな瞳を向けてきた。
「全部チョーダイとはいわないよ……」
背景がなんかふわふわした空間になった。
「ひとくちだけ」
切ないピアノソロによるBGMが流れ始めた。
「ひとくちだけで、いいの」
陽毬が少女漫画のタッチになった。
「だめ?」
目尻から一筋の輝きが流れた。
「本居」
同じく少女漫画のタッチになった流。
テーブルにカッて刺さる箸。シャッて引くコロッケ。
超高速でバババババッと繰り出される箸。同じく無数に残像を残しながら回避するコロッケ。
完全にタッチと行動が一致していなかった。
「一口だけでいいからー!」
「お前そのひとくちでコロッケ一個喰っただろ!」
フードファイターの戦いは続く。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月07日
参加申し込みの期限
2017年02月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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