小学生の年度末｜リアクション

小学生の年度末

○テスト当日

「３年生のまとめのテストー！？」
　昨日、先生の話を聞いた曖浜瑠樹は、眠そうな目を見開いた。
「明日だと……帰って寝るまでしか勉強できないねぇ……。でも……頑張ってみようっと！」
　シーサイドタウンの自宅に帰り、勉強を始めたが、のんびりしている瑠樹のこと。
「ふああ……もうこんな時間かあ。寝たほうがいいよねえ」

　結局あっという間に当日を迎え、テストが始まった。
（……うーん、やっぱり１日じゃあんまり覚えられなかったねぇ。分かる問題はちゃんと正しい答え書くよぉ）
　マイペースながら順調に答えを書きこんでいたが。
　瑠樹の鉛筆が止まる。
　答えが思い出せない。
（うーん、うーん……これかなー？）
　ひとまず仮の答えを書いた。
（答え思い出せたら、書き直そうかねぇ）

　とりあえず回答は埋められたので、テストの裏にらくがきを始めた。
　サンマさんやマンボウくん、他にも色々……
（オレや皆を応援してくれるかなぁ？）
　そこでひらめいた。
（あっ、そうださっきの答え……）
　書いた答えを消し、思い出した答えを書く。
（よかったあ）
　チャイムが鳴った。
「はい、終了です。鉛筆を置いて」
　先生の声と共に、テストは終了した。
　テスト用紙が回収されていく。
　ぼんやりとテストの紙を手離してから、瑠樹は気づいた。
（しまったぁ、らくがき消し忘れてたねぇ……）
　だが次の瞬間には、おおらかに気持ちを切り替えていた。
（まぁいっかー！）
　先生も和んでくれるかもしれない。

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