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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●桜花寮のひとびと・その2
さて、こちら桜花寮。
同室の
六月一日宮 檸檬
がなにやらそわそわしているので、気を利かせて部屋を出た
楢木 春彦
が、廊下で先輩の
呉井 陽太
と出くわしていた。
「よう、呉井っ!」
年上ではあるが気兼ねのいらない友人として、元気か、くらいの軽い挨拶をしたつもりだったが、陽太の方は眼鏡をきらりと光らせて一言。
「春彦君ー勉強進んでるー? そーいえば、二学期のテストで偏った点とってなかったっけ」
「う」
たしかに2学期の期末では100点もあれば9点もあるという、波のある点数を取ってしまった。進級って二学期のも関係すんのかな、とか、ちょっぴり気にしてはいたのだが、理系科目が高得点だったから今回もなんとかなるかな、と高を括っていたところもある。
だが、陽太はそんな春彦を逃さなかった。
「なんか危なっかしいし、ちょっとオレの部屋で一緒に勉強しよっかー?」
「あー俺これからちっと用事が……」
「用事? そんなこと言ってる場合じゃないよねぇ? 先輩と勉強会の方が大事だよねぇ?」
口調は軽いが、目は全然笑っていない。春彦は蛇に睨まれた蛙の如く二の句が継げなくなった。とてもじゃないが、逃げられる空気じゃない。
こうして、表面だけ笑顔の陽太にがっしり腕を掴まれた春彦は、彼の自室へと連行された。
「さてと、この間はなんの教科で赤点とったのん?」
陽太は春彦を正面に座らせるとそう訊ねた。春彦は観念して前回の結果用紙を見せる。
「あー、前回の結果はコレだなー」
「ふむふむ、赤点だったのは英語、社会、家庭科、美術の4つかぁ」
改めて他人に言われると凹む。が、凹んでいる場合じゃないのは自分でも分かっている。
「んじゃ、テストに出そうな部分を確認しとくから、その間に英単語や歴史の語呂合わせとか覚えててー」
陽太はてきぱきとテキストやノートの確認をはじめた。
春彦は言われた通りに勉強しようと思うのだが、どうもやる気が出てこない。
「語呂合わせかぁ……ナンか覚えやすい内容ならイイんだけどなぁ……」
「ヒーロー大勢(1600年)関ヶ原の戦い。ヒーローおっさん(1603年)徳川家康が征夷大将軍。ヒーローはオレ(1680年)です、綱吉です」
「うえっ? 1600年代って全部ヒーローでいけちゃうわけ?」
「まーそんなかんじ」
徳川家康はヒーローおっさんかー。なんだか覚えられそうだ。
「家庭科料理の手順とか出そうだよねぃ。美術は、作品名、画家名、技法とか覚えておくと安心かなぁ」
「作品も画家も技法も将来に関係ねぇしー」
ぶうぶう文句を言ってみる春彦だが、陽太がここは重要というところにぺったぺったときつねの付箋を貼ってゆくのをみると、思わずうわっと引いてしまった。
「呉井いくら好きだからってお前……」
「いいでしょ。可愛いは正義でしょ」
「あー俺の嫁(狐)は元気かなぁ……」
明らかに脱線しつつある春彦の頭を手刀でポカリ。
「ハイ、春彦君。飽きたーって顔しないでー」
「もう無理だ! 飽きたー!!」
たいして頑張ってもいないのだが、春彦は机に両腕を投げ出して突っ伏した。
「気持ちは分かるけど、頑張らないと留年だよぅ」
「なぁ、前回も苦手科目は何とかなったんだし今回もイケんじゃねー?」
「それが甘いって言うの。にしても、この間は理科が満点とか……春彦君ってそんなに理科大好きっ子だったっけ?」
陽太が心から不思議そうに尋ねると、春彦は唇を尖らせた。
「ンなワケねーじゃん、ベッコウ飴は好きだけどさ。俺に理科も数学も解けるわけねーし、文章は勘であとコレで何とかしたんだって」
そういうと、ノートの上でシャーペンを倒してみせる。
「……ハイ??」
陽太の目が点になった。あ、目が線じゃなくなってる、なんてことを思いながら、春彦は繰り返す。
「だから、ペン倒し」
「ペン倒しで答案うめて満点だったのん? 何それスゴイ……っじゃなくて恐ろしい……!」
なんと、理数系の高得点は、神レベルの奇跡だったとは。
「だったら猶のこと、何とかなるなんて甘い希望は捨てなさい!」
陽太は動揺しつつ春彦をしかりつけた。
「ほ、他の教科も一通り見ておこう。ほんと危なっかしいわー……」
気分はすっかり、チョロ助の息子を持ったおかんである。
あちらのテキスト、こちらのノートと甲斐甲斐しくポイントを教えてくれる陽太に、春彦は徐々に申し訳ない気持ちになってきた。
「なぁ、俺のコトばっか見てねぇで呉井は自分の勉強してくれよー。呉井だって来年受験生だろー」
「まぁ、確かにオレ、今年の春に三年生だけど、昨日もテスト勉強してるし大丈夫だよぅ」
それに、合間を見て、自分の勉強もしているのだ、実は。
けれど、自分のことでいっぱいいっぱいになっている春彦は、面倒見のよい年上の友人と、さっぱり捗らない自分のノートとを見比べため息ひとつ。
(はぁ……俺の面倒ばっかみてて大丈夫なのかよ……コイツ。心配してくれんのはありがてぇケド、勉強はヤッパキツイぜ……)
陽太のほうも、頭を掻きむしりながら勉強する春彦の横顔に、ため息ひとつ。
(友達が留年しそうなのにほっとけないでしょ)
この陽太のスパルタ指導のお陰で、今回はペン倒しに頼らずとも赤点を免れることが出来るのだが……春彦が心から友人に感謝するのは、また後日のことである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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