this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
35
つぎへ >>
●桜花寮のひとびと・その4
桜花寮の別の部屋を見てみよう。
ある部屋では、
優木 遥斗
が一人で静かに勉強している。
自分で言うのもなんだが、はっきり言って体育会系で脳筋だ。体育や体力テストは問題はないと思っているが、それ以外は自信がない。
「特に理科だな……」
勉強自体は嫌いなわけではないし、授業も真面目によい姿勢で聞くタイプだが、どうも要領が悪いというか、よく言えば晩成型というか。気になる項目があると試験の範囲外でもつい調べてしまうので、一つの問題にかかる時間がどうしても長くなってしまう。すると時間切れとなって実力を発揮しきれない、なんてことも出てくる。
「……慌ててもしかたがない。進級できればいい」
遥斗は割り切って考えた。とりあえず理科。すべてはそれからだ。
◇
また別の部屋では、寝子島のローカルヒーローを目指す
風雲児 轟
が、こつこつとひとり励んでいる。
取り組んでいるのは先生からもらった復習用のテストだ。
自己採点をして、丸の多さに拳を握る。
「……よし、なかなかの手応え! 多分高校で受けたテストの中で上位ぐらいに入るな! っと、区切りも付いたからちょういと休憩だ」
轟は椅子から立ち上がると、伸びをしたり、屈伸運動をしたりして、固まってしまった筋肉をほぐした。
「しかし、ここにきてやっと日頃の成果が出始めてきたな」
ストレッチをしながら轟はひとりごちる。
今までは頑張って勉強した事を覚えようとしても全然頭に入ってこなかったり、そもそも意味不明だったりして本当に大変だった。けれど、筋トレ同様こつこつと励んできたことは確実に身になっていたようで、最近では少しずつではあるが設問の意味が分かるようになってきた。やっている意味があるのか、と自問自答していた日頃の勉強が、たしかに意味があったと実感するようになってきた。
(なんというか、買ったばかりの固いジーンズが履き続けた事でいい感じに柔らかくなってきたみたいな、今まで馴染まなかった物事が少しずつ馴染んできてる感覚だな!)
わりといい例えだったな、と轟は自分の考えに満足した。その感覚、嫌いじゃない。
「とはいえ、それでも今回の期末は平均点にいくかいかないか微妙……いや、諦めずにやれば……一科目ぐらいは平均点に届くはず! まずはそれを目標に頑張ろう!」
目標が明確に定まれば、それに向かって頑張る力も湧いてくる。
「……そういえば、最近野々が色んな奴から勉強を教えてもらってるのを見たなぁ」
ののこも赤点がヤバいらしい。
神様なのにぜんぜん完璧じゃなくて、むしろできないことだらけだ。
困ったやつだ、と思うと同時に、なんだか親近感が湧いてくる。
「あいつも神様なのに頑張ってるんだな。なら、神様から力を借りてる俺はもっと頑張らねえとな!」
轟は腹部に力を溜めた。
次のテストの時は俺も教えられるぐらいにはなってやるぜ!
◇
夜も更けてきた。
女子寮の食堂には、自室で勉強してると飽きる、という寮生たちが集まって来て、いつしか一夜漬け勉強会の様相となりつつある。
小山内 海
と
上下 左右
もその中のひとりだ。
「ねえ小山内先輩、一夜漬けってどんな感じなんでしょう」
左右は目をキラキラと輝かせながら、海に尋ねる。
先輩と呼んだが、ふたりは同じ1年6組のクラスメイトである。ゆえにお互いに、左右のほうは生まれつき足が悪くて杖を愛用しており、海のほうは声を失っていて筆談でコミュニケーションをとるということくらいは把握している。
『一夜漬けといえば、
チャーハンだね
』
海は、いつぞやの中間テスト前を思い出して、スケッチブックにそう書いた。
「チャーハン? 一夜漬けってチャーハンなんですの?」
目を丸くした左右の様子がおかしくて、海はさらに攪乱してみる。
『一夜漬けとお茶漬けってにてるよね』
「え? 一夜漬けってそういうものでしたっけ?」
それを聞き、海はくすくす肩で笑った。
『それはさておき、勉強しよ?』
「え、ええ。そうでしたわね」
はっきり言って、授業をしっかり聞いてればテストは大丈夫なはずですわ、と左右は考えていた。実際、定期試験とはそういうものである。人間の忘却力を考慮しなければ。
一方の海は、1日目に予定されている数学、理科、家庭科については不安がなかったので、明日に備えて最後の復習をする程度に留め、気になる3日目の英語に取り掛かる。
(これだけはどうにも苦手だから何とかできるように勉強しないと)
黙々と、ふたりはそれぞれの勉強に勤しんだ。
「ふむふむ、復習することで結構頭に入りますわね」
けれど少し眠くなってきましたわ、と左右が欠伸をかみしめたそのとき。
よれよれになった
高峰 一馬
と
血陣 遵
が食堂に現れた。
「よう~、飯ってまだ残ってるかな」
桜花寮は、川を挟んで男子寮と女子寮に別れているが、食事は経費削減のために男女とも女子寮の食堂で取ることになっている。寮母さんは休んでしまったが、手を付けていない食事はラップをかけて食堂の隅に置いてあった。海がふたりのために、冷たくなった夕食に熱いお茶を添えて運んでくる。
左右の目もすっかり覚めてしまった。二人を自分たちのテーブルに呼んで座らせる。
「いったい何があったんですの?」
擦り傷だらけの遵と疲れ顔の一馬は、冷めた食事をパクパク食べ、熱いお茶を流し込むまで一言も口をきかなかったが、ほう、と人心地ついたところで、不運な冒険の数々を語ってくれた。
一馬曰く、来た道を逆に辿って、ようやく遵のことを見つけたのは、この桜花寮の前だったそうだ。
「やっと寮に戻ったけど……はは、もうこんな時間か!」
「結局1ページも勉強してない……」
遵の落ち込みを、一馬は笑って吹き飛ばす。
「まー、しょうがねえ。こっから一夜漬けでもなんとかなるさ」
「まあ。じゃあ、一緒に勉強しませんか?」
左右が声を掛けるが、一馬は首を横に振る。
「女子寮じゃあやっぱり落ち着かねえや。血陣、最後に部屋でちょっと要点チェックしようぜ」
「う、うん……でも、大丈夫かな……」
「なに。日頃の積み重ねってもんがあるから、ちゃんとそれで頭に染み付くって。社会は自信があんだぜ。自衛官志望としちゃ、歴史も国を動かす政治も押さえておかにゃ。脳筋じゃいられねえからな!」
それを聞き、遵は小さく笑みをこぼした。
「順調にいけば残りは一年、そう思うと寂しいけど、一馬と一緒に無事卒業できたらいいな」
「……そうだな……また来年も、だな! 一緒に頑張ろうぜ」
小山内、上下、いろいろサンキュな。
そう言って、腹ごしらえをしたふたりは男子寮に帰っていった。
「嵐のような二人でしたわね」
『そうだね』
左右と海は顔を見合わせ、笑いあう。
「すこし目も覚めましたし、もう少しがんばりましょうか」
『うん。さいごの追い込み、集中しよう』
◇
鯖寅文具店での、ののこを囲んでの勉強会から帰宅した
日々野 結衣香
は、桜花寮に帰ってくると、今度は自分のための勉強をした。取り組んでいるのは、得意な日本史ではなく、明日1時間目に行われる数学だ。
一番苦手な数学が、一番最初。ドキドキもするが、まっさきに終わってもらえるのがありがたくもある。
「ふぅ……こんなところでしょうか」
一息ついて、結衣香は息抜きに、愛する時代劇の主題歌を歌った。
すると、ろっこん<武士召喚>が発動し、結衣香がござるさんと呼んでいる武士が現れた。ござるさんは結衣香から試験のことを聞くと、したり、と頷く。
「いつの世も若者には鍛錬が必要でござる。合戦で死ぬかもしれぬと憂うことなく、ただ勉学に打ち込むことができるとは、なんと幸せなことであろうか」
死。
そうだ、彼の時代はそういう時代だったんだ。
結衣香はしみじみと思う。
「私達って、幸せなんですね……」
◇
時計の針が真上を回り、さらに丑三つ時も通過する。
食堂にはいつの間にか机につっぷして眠る左右と海の姿がある。
灯りがついたままの部屋も多数。みな、最後の追い込みに励んでいる。
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
35
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!