人生の転換期｜リアクション

人生の転換期

☆黒塗りの高級車との追突・破

　黒塗りの高級車から降りてきたのは名状しがたき者だった。
　およそ人とは思えない顔の青白さ、大きさ。髪は一本もない。
「きゅう……びっくりしたんだな。ケガはない？」
　いや……名状はできた。
（マンボウ？）
　本土に住む沼田さんはそのゆるキャラを知らなかった。
　だがその周囲の黒服たちは間違いなく怖かった。
「申し訳ありません……すべての責任は私にあります」
　頭を下げる沼田さん。
「あの、警察への連絡は……」
　恐る恐る切り出すと、黒服とマンボウは何やら相談を始めた。
　何か書いている黒服もいる。
「ええっ？　示談の条件にそんなことを？　……きゅう」
　どんな恐ろしいことを聞いたのか、マンボウが気絶した。
　沼田さんは震えながらそれを見ていることしかできなかった。

「あー、お茶おいしい」　
　一方その頃、ろっこんで沼田さんを召喚できるもれいびの屑利執は、家でお茶をすすっていた！
　