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あの日のあとで
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昼休み、晴れ渡った青空の下。
ベンチに腰を下ろして弁当を食べていた
鴻上 彰尋
は、
「彰尋くん!」
と、耳に馴染んだ声に名前を呼ばれて、口の中のおかずをこくりと飲み込むと振り返った。
そこににこにことして立っていたのは、
七夜 あおい
だ。
「あ。あおいさん」
「ふふ、またお昼一緒になったね」
言って、あおいはチェック柄の包みを彰尋の前へと掲げてみせる。
それはどうやら、手作りの弁当らしかった。
「隣、座ってもいい?」
勿論、と彰尋は頷いた。ありがとう、とベンチに座るあおい。
鼻歌混じりに弁当の包みを開くあおいの横顔を眺めながら、彰尋は思う。
(2回目のたまたま……あの時言えなかったことを言えるいい機会、だよな)
1回目の時、上手く言葉にできなかった想い。
それを今度こそ言葉にする為のこれはチャンスだと、彰尋がそんなことを考えているとは露知らず、
「私ね、あのレシピノート、大事にしてるよ。可愛いし、わかりやすいし、お料理、上手になりたいし」
なんて、あおいは機嫌良く、弁当の蓋をぱこりと開ける。
そしてあおいは、彰尋へとまた明るい笑顔を向けた。
「今日は、卵焼きを作ってきたんだよ。あっ、折角だから味見してみて!」
かくして彰尋の弁当箱の中へとそっと落とされたのは――焦げて崩れた何か。
あおいの発言から、かろうじて、卵焼きかな? と思い込めなくもない、そんな感じ。
ごくり、と喉を鳴らして、彰尋は卵焼き(?)へと箸を伸ばした。
卵焼き(?)が彰尋の口に運ばれるのを、あおいがそわそわとして見守っている。
「……どうかな? 今度こそ成功してる?」
「ん、味付けは間違ってないと思うけど……焦げちゃったのがもったいなかったかな?」
感想は、きちんと、素直に。そっかぁ……と肩を落とすあおいへと、
「だけど、十分に美味しく食べられるし、良いんじゃないかな」
と、彰尋は優しく微笑み掛けた。
これもまた、彰尋の心からの言葉。ただ一点、
(あ、殻もちょっと入ってるかも……?)
なんて、じゃりっとしたものに出会ってしまったことだけは黙秘した彰尋である。
「うう、ありがと、彰尋くん。でも、やっぱりちょっと、悔しいなあ……」
お手製の弁当の中身を覗き込んで、ぽつりと零すあおい。
彰尋は、自身の弁当からある物を取り出して、あおいの名を呼んだ。
箸に掴まれた焦げたレンコン揚げを見て留めて、あおいが目を丸くする。
「彰尋くんのお弁当なのに、焦げてる!!」
恥を忍んでの行動だったが、そんなふうに言われてしまうとやっぱり恥ずかしい。
「あはは……誰でも失敗はするよね、うん」
苦笑いで誤魔化して、彰尋は焦げたレンコン揚げを口に運んだ。
もぐもぐごくんと食べ終えて、曰く。
「ええっと、あおいさん」
「ん? なあに?」
首を傾けるあおいへと、彰尋は、出来得る限り真摯に音を紡いだ。
あの時、伝えられなかったこと。
それを今こそ、確かな形にする為に。
「誰だって失敗するものだから。失敗したところを次で直したりで、だんだん上手くなるんだ」
静かに話し終えて、彰尋はあおいの顔を見遣る。
あおいは目をぱちぱちとして――すぐに、ふわりと口元に笑みを乗せた。
「そう……そうだよね。彰尋くんの言う通りって気がする!」
ぐっ、と空いている方の拳を握って、あおいは言う。
「私、またチャレンジするよ! また、クリームコロッケにもリベンジしてみる!」
クリームコロッケは、先に一緒に弁当を食べた折、あおいが作ってきていた物だ。
面白い味、と彰尋はその味わいを形容したけれど。
(あそこで諦めちゃうのは勿体ないよな。……良かった、ちゃんと伝わった)
安堵に頬を緩める彰尋へと、あおいがまた声を掛ける。
「ねえ、彰尋くん。どこがいけなかったのかな? 教えてくれる?」
「えっと……卵焼きの話かな。それとも、クリームコロッケ?」
「どっちも! 両方マスターして、彰尋くんをびっくりさせるんだから!」
瞳きらきら、やる気満々なあおいの様子に、彰尋はそっと目元を和らげた。
即席の青空料理教室は、昼休みが終わるまで続いたとか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月15日
参加申し込みの期限
2016年12月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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