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瞬間の魔法
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火の間での撮影から引き上げてきた圭花は、何気なく尋ねた。
「ニ枚目はどーする?」
市子の表情は相変わらず、どこか気だるそうでぼんやりとしている。今となってはそこから微妙な心の変化を読み取れるようになったが、どうにも今の市子は何か考え込んでいるようではなかった。
どちらかといえば何も考えていないような。もう考えることはないというような面持ちだ。
「次は決めてある」
「そうなの?」
「……ウエディングドレス」
「……って、え……!? ウエディングドレス?」
「嫌?」
「や、ううん。いいけど……」
ただ心の準備ができていなかった、というのが圭花の今の心境で。
「あとヨロシク」
けれど圭花の戸惑いが引かぬ間に、市子はそう言って圭花をスタイリストに押し付け、自分は別室へ引っ込んでいってしまった。
着替えを終えた圭花は風の間――純白の窓辺へ案内される。
圭花のドレスはレースと刺繍が見事な、アメリカンスリーブドレス。マーメイドラインのシルエットは圭花のスタイルをより際立たせており、事実大きく開いた背中が非常に美しく見える。
けれどこのデザイン。圭花自身はどうにも落ち着かない。背中はロングヴェールの下に隠れてしまうとはいえ、やはり素肌を晒すのは気恥ずかしいものがあった。
俯きがちに圭花が風の間に足を踏み入れると、前方から彼女の名を呼ぶ声がある。市子だった。
オフショルダーのドレスは胸元や袖に華やかなレースの刺繍が施してあり、どことなく圭花の着ているものと雰囲気が似ていた。
華やかな顔まわりに比べ、ドレス自体はAラインのベーシックでシンプルなものだ。可愛らしい真っ白な花束を抱える市子は幼くも大人びているようにも見えた。年上の彼女に大人びているだなんて滑稽な感想だが、そんな印象を受けたのは目の前の市子が別人のように思えたからかも知れなかった。
「サスガにちょっと……スゲー照れくさいな」
苦い笑みを浮かべる市子は、やはり圭花の知っている市子だ。
「それでも圭花がどんな綺麗になるのかどーしても見たくてさ……スゲー綺麗だよ」
「市子さんだって……最高に可愛い」
市子は照れくさそうに目を逸らし、誤魔化すように話を変える。
「前にもこんなのあったっけ。舞踏会の夜。終わらす為だった最低の告白。でも逆にそっから始まって今も続いてて。
この先もいつまでも何度でも……」
思い出話なのか独り言なのかわからない小さな呟きに、圭花は黙って耳を傾けた。
この会話はおそらくカメラマンたちには聞こえていないのだろう。パシャリ、パシャリと無遠慮にシャッターが切られる。
「そろそろヴェール上げてみようか?」
やはり聞こえていなかったらしい。
「……だってさ」
それでも動こうとしない市子を圭花が促すように声を掛けると、市子は徐ろに圭花に向かい直り、その手の中のブーケを差し出してきた。
圭花は一瞬思案した後に、ブーケを受け取る。けれど市子も手を離さず、そのままの状態でまっすぐに圭花の目を射抜いた。
「なーオマエさ。どー思ってる? あたしのコト」
真剣な眼差し。その瞳の奥は果てがなく、言葉以上の思いを感じ取った。
真剣なのは圭花だって同じだ。だからこそ、照れくさい。
「今さら言葉にしたって、きっとくだらないよ。そんなこと。
……当たり前になっちゃってるもん」
照れ隠しのために言えなかった言葉、伝わっただろうか。
尻すぼみになった言葉の意味、伝わっただろうか。
(寝ても。覚めても。病める時も。健やかなる時も。ずっと私は――)
市子の顔がゆっくりと近づいてきた。背伸びをして、ゆっくりゆっくりと近づいてきた。
その真意を悟り、圭花は瞼を閉じる。
ヴェール越しに吐息を感じた。まるで圭花の飲み込んだ言葉を永遠に圭花の中に閉じ込めてしまうかのように、真っ赤な口紅に吐息が上塗りされる。
吐息は次第にヴェールを割って入ってきて、圭花は市子の体温をすぐそばに感じた。
「好き」
重なる唇。圭花は薄く唇を開き、市子を受け入れる。
彼女の告げた『好き』の二文字が身体の中へと入り込んできた。
頭の奥に白い衝撃が走った。
(ああ、このまま永遠に)
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月17日
参加申し込みの期限
2016年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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