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<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
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●エピローグ(1)●
【シーサイドタウン:マリンパラダイス館外】
「お父さん、おとうさーん!」
小さな身体を弾ませるようにして、こちらに駆け寄って来る娘の姿を見て、
吉田 熊吉
はがばっと立ち上がった。勢い良く飛び込んできたその女の子、チカをクマなりに不器用に抱き締め、
「チカ! お前、無事だったのか!」
「うんっ。チカ、なんだか溺れてたみたい?
おにいさんやおねえさんが、助けてくれたんだって」
そう言ってここまでチカを連れて来た2人、
龍目 豪
と
入江 みつび
の方を振り返る。2人はちょっと離れた所から手を振り返し、再会を喜び合う親子の様子を、そのまましみじみと見守った。
「熊プリンセス救助作戦、大成功! 豪くん、よかったねー」
「ああ、家族を守る父親って、世界で一番強いよな……」
そう言いかけた龍目は、くるりとこちらを振り返ったみつびの唇に、思わず目が吸い寄せられてドキッとしてしまう。チカの救助に奔走して、今まであまり深く考えないようにしてたけど、そう言えばこの自分も、みつびの人工呼吸に助けられたのだった。
あの瑞々しい感触を思い出すだけで、顔が赤くなってしまい、
(人魚のキスか……そういえば、初めてだったな、キス……。
助けてもらったお礼に、ホワイトデー気合入れなきゃな。
3倍返し……かまぼこ入りの菓子じゃないよな?)
一方、三羽烏のニヒルが倒され能力の効果が解除されたことで、マリンパラダイスの館内は大体元通りの状態に復旧していた。ろっこんで置換された分の水が、また元の空気へと戻ったのだ。
すっかり元通りとまでは言えないのは、事件中に水槽の外に泳ぎ出ちゃった生き物たちがいるからだ。幸い、
志波 武道
と
水上 桜
があらかじめその大半を、水入りビニール袋で包んでケアしておいたので、この2人は目下、その魚たちを元の水槽へと戻す作業中だ。
ただし、BLACK真珠ザメやヒラキマグロみたいな、外海から来た大物はどうしようもない。
真珠ザメは水の引いた館内の床にぐでーーんと横たわり、まだ眠りこけたままだけど、あの巨体でまたびちびち暴れ出されるのは頭が痛い。チカを引き渡して戻ってきたみつびがニヒルに、
「あ、ペンギンさん起きたんだ。約束のチョコよ、どーぞー」
『こっ、これがジェイ・ケーの……JYOSIKOUSEIの手づくチョコ!』
ハードボイルドはどこへいったのやら、投げて寄越された蒲鉾入りチョコを、尾羽をめっちゃパタパタさせて頬張るニヒルに、みつびが可愛くウィンクして、
「これ後片付けとかしてくれたら、来年もあげるけどどう?」
『このJKの手作りチョコを来年も、だとう!(くわっ)
フッ、俺は女子供と約束はしねー主義だが……考えてやってもいいぜ』
ただまぁ、現実的な所だとサメもマグロも、テオに元の世界に返してもらうのが良さそうだ。怪我から回復した
飛吹 勘助
も、イルカの屋外プールでぐるぐる回遊しているマグロの群れを見て、
「俺ならもう、大丈夫、だから……
マグロ達を、海の方に誘導、させよう」
率先してそう名乗りを上げてくれたけど、基本世界から連れて来られた魚だから、元の世界に返すのが良いだろうと、武道たちにも言われて納得する。
「俺と桜ちゃんで今助けてる魚も、最終的にはテオが戻してくれるとイイナ!」
きっと今頃、九夜山に向かった仲間たちが、テオの救出にも成功している頃だろう。
そう思って、九夜山の方角を振り返った武道や勘助たちは、呆然とその目を見開くことになる。
【旧市街:杜の湯跡地】
シーサイドタウンのニヒルに続いて、ここ旧市街でも三羽烏の1匹、ハッチを撃破。もれいび狩りの目論見を挫き、ハッチを返り討ちにした彼らは今、そのハチドリの処遇をめぐって話し合いをしている所だった。
ハッチを倒した立役者の1人、
雨崎 荒太郎
は捕まえたハッチにさほど手荒なことはせず、
「よしよし、撫でたりくすぐったり、ハチミツあげたりしてみよう。
痛いと喜ぶけど、こんなことされると、どうなるかな?
M以外の反応するかな?」
『くっ……下等な人間どもに虜囚の辱めを受け、それなのに大事に扱われるなど……
この屈辱! これはこれで! これはこれで!(ハアハア)』
もう何でもいいみたいだ。ぷるぷる身を震わせ興奮するハチドリを見て、雨崎は、
「でもやっぱり、みんなのバレンタイン後のしあわせ空気が台無しだし、
ぼくら狩ろうとしたんだから、そっちも“カられる”覚悟があったんだよね? ね?
ハッチの羽根にハチミツ塗りたくってガチガチに固めようそうしよう」
「いや、念には念を入れて縛っておこう」
そう言って
鴻上 彰尋
が、買い物バッグからラップを取り出して、ハッチの身体をぐるぐる巻きにし、その上からさらにタコ糸で縛り上げる。
「今日は鳥ハムを作ろうとして買っていたんだけど……こういう風に役に立つとは」
捕縛されたハッチを見て、その横から
八神 修
も、
「縛るならもっと、M心そそる縛り方で縛り直そう。
つついてM心を刺激し、言葉責めで戦意喪失だ」
ワイワイと相談を始める男子連中に向かって、遠巻きに見ていた
桃川 圭花
が冷ややかに、
「何だか盛り上がってるけど、もしかしてあなた達……そういう趣味が……」
いや誤解だ、ととっても真面目な顔で鴻上が、
「違うんだ、桃川さん。俺達はみんな、ハッチのろっこん予防に
羽ばたきを防げるような拘束方法を考えているだけで……
そんなジト目で俺達を見ないでくれ!」
その鴻上からハッチを譲り受けた
常闇 月
は、タコ糸の端を持ってブンブン振り回し、地面にベシベシ叩きつけたり、殴る蹴るといったプレイ……もといお仕置きを据えてやる。
「……少々やりすぎた感がありますが事情が事情です。
自業自得とさせていただきます」
もっともハッチの方はと言えば、つやっつやに上気した顔で、
『なんとバラエティ豊かな責めの数々! 興奮……興奮が止まらぬわァ!』
「うるさい! お前も鳥ハムにしてやろうか」
鴻上が脅す演技でハッチを黙らせようとしたけど、かえって喜ばせるだけでちっとも埒が明かない。
「まぁ現実的な所で、ハッチの風切羽を切るなんてのはどうでしょう」
次にそう提案したのは、ハッチ討伐のもう1人の立役者、
渥美 ニナ
だ。これにはハッチも度肝を抜かれて、
『何だと、そんなことをしたら我輩は飛べなくなってしまうのだぞ!?』
「あら、地面に縛り付けてあげようって言ってるんですよ。
拘束プレイ、お似合いじゃないですか?
まぁそれだと食事もままならないでしょうし。飼ってもいいですよ。
人類に飼育されるだなんて屈辱でしょう?」
けれどもこのニナの案は、横からやんわり圭花が止めて、実行には至らなかった。話の通じる相手である時点で、害獣の駆除みたいな考え方はしづらいし、いずれは反省してほしいから、というのが圭花の言い分。ニナも意見を聞かずに強行するつもりはなかったようで、とりあえずこの場は引き下がってくれた。もっとも、当のハッチの方は、
『拘束プレイ……だと? 何て屈辱的なプレイを思い付くのだ!
さあ貴様、褒美にこの我を踏ませてやろう(ハアハア)』
とか言って、やっぱり大興奮してたけど。はぁ……とため息をついた圭花は、何となく九夜山の方角を、ちらりと見上げて。
「えっ!?」
そこに九夜山が、無かった。自分の今見ている物が信じられず、圭花はその場で棒立ちになる。
九夜山があった筈の場所に、ブラックホールのような黒い球体が出現していた。全ての光を呑み込むその暗黒の闇は、圭花が見ているうちにもその直径を広げ、麓の森や家屋をも音も無く侵食していく。
「お、おいっ! あれはいったい何だ!?」
周囲の仲間たちもその異変に気が付き、にわかに騒然となる周囲。
圭花はその中で1人立ちすくみ、呆然と恋人の名を呟く。
「……市子さん?」
【星ヶ丘:ステッラ・デッラ・コリーナ跡地】
そして、ここ星ヶ丘エリアでは。三羽烏のヒルズを撃破した、
新江 天懸
と
壬生 由貴奈
の2人が、無事に地上へと降り立った所だった。由貴奈の操るホテルワゴンに乗って、ここまでゆっくり降下してきたのだ。
先に避難できていた者たちを含めて、これで13人が全員、無事に地上に帰還。もう1人、こちらに向かって走ってくる仲間の姿を見付けて、ワゴンから降りた由貴奈が不思議そうな顔をする。
「あれっ、さっきー? 今までいったい何処に?」
「ホテルの屋上で、クローネの襲来を警戒していた」
サキリ・デイジーカッター
だった。マンボウくんを避難させた後、彼はホテルの屋上へと再び瞬間移動して、ずっとそこでクローネを待ち伏せていたのだ。
仲間を守るため、万一に備えての行動だったのだけど、ただ結果的にはクローネは現れず、ビルが倒壊する前にサキリも屋上からまた、瞬間移動で避難したのだと話す。
「あっ、お前……ヒルズ!」
その時、見たくないものを見てしまったという声で、新江が叫んでいるのが聞こえた。2人がそちらを振り向くと、ホテルの瓦礫の下に埋もれているクジャクの姿が見えた。
「ヒルズだって?」
事情を知らないサキリが一瞬警戒したけど、新江と由貴奈に敗北したヒルズは黒焦げで、すでに意識も無い。
「わっだめ、殺さないで!」
そこに
天馬 ひびき
が駆け寄ってきて、ズタボロの孔雀をよしよしと抱き起こす。やはり新江の声で集まってきた、
李 小麗
と
恵御納 夏朝
が、由貴奈と顔を見合わせた。
「鳥公、まだ生きてたとはねぇ……どうしようか?」
3人とも、ヒルズを倒したら羽根を縛り上げて拘束するつもりだったのだけど、もうそんな必要も無さそうだった。このまま放っておけば、じきに命を落とすぐらいの重傷である。このエリアには治療ろっこん持ちの
黒依 アリーセ
がいるにはいるが、これはさっきまで戦っていた敵。助けるかどうかの判断は、彼女自身の意志に委ねられるべきだろう。
そして、まさにそのタイミングで、耳障りなあの女の声が聞こえてきたのだった。
『もう、だらしないわねぇ〜、ヒルズぅ。あんたまでやられちゃったのぉ〜?』
「クローネ!!」
ついにやって来たかと、サキリが慌ただしく周囲を見回したけど、あのカラスの姿はどこにも見えない。代わりに、九夜山を覆い尽くした黒い球体が、この星ヶ丘のメンバーの視界にも入り、彼らもまた唖然とする。
『ニヒルもハッチも倒されて捕まっちゃったみたいだし、
まったくもう、揃いも揃って、世話が焼ける部下だったらありゃしない……』
この頭の声の通話は、この世界にいる全ての者に届いているようだ。所在不明のクローネはそのもれいび達に向かって、それから
交渉を切り出した。
『いいわ、あんた達。それじゃ、
人質交換
といきましょう』
「人質交換、だって……?」
人質、とはいったい誰のことだ。まさかの可能性に思い当たるサキリにも、続くクローネの声。
『そうよぉ〜。テオくんを取り戻しに九夜山に来た、愚か者ちゃんたち。
このコたちを今、私が捕まえてるわ。そこから見えるでしょう〜?
テオくんのろっこんが暴走して生まれた、別の世界が』
『
この世界の中に、あなた達のお仲間は囚われてるの。
返して欲しかったら、私の三羽烏ちゃんを連れて、ここまでやって来なさい〜。
その身柄と引き換えに、人質を解放してあげる
から。
ウッフフ……じゃ、そういうことで、よっろしくねぇ〜』
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定員
50人
参加キャラクター数
50人
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シナリオガイド公開日
2016年10月01日
参加申し込みの期限
2016年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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