激走！　寝子島横断三人四脚駅伝！（第三区間）｜リアクション

激走！　寝子島横断三人四脚駅伝！（第三区間）

●はしったあとは！

「疲れたけど、楽しかったね」
　光村日向が小さく笑い、コトラが肩で小さく鳴いた。それはまるで――おつかれさまのよう。
　三人とも最後まで諦めることはなかった。
　脳裏には最後まで練習の光景がずっと浮かんでいたから。
　だから頑張れた。
　そう、三人は完走したのだ。　
「……お、おもい」
　相変わらずの重さを誇るデブ猫は野中野子の腕の中に移り、そっと目を閉じる。
　ずっと重たかったけど、でも。なんだか。
　悪くない気もする、なんて。
「にょ？」
　天馬ひびきが下に視線を移すとチャトランは相変わらずはやぶさと揺れていた。　
　そう、ぐっすりと眠って。
　ゆらゆらと揺れる布袋は揺りかご。
「おつかれさま」
　小さな声で、そう囁いた。　

　八十八旗信彦に瑠璃条ベガ、上穗木千鶴。
　三人はお互いの姿を見ていた。　
「今日、楽しかったよね☆」　
　ベガの言葉に二人共頷いた。
　結果はトップとは言えなかった、だとしても。
　最後まで仲良し。
　最後まで密接したままで。
　最後まで走りきったのである。
「ちーちゃんも、ベガちーもお疲れだよ」
　笑いあう三人に宿ったのは達成感。
　賞はなんでもいい、だって三人で走ったことが一番の宝物なんだから。
　ベガはそう思いながら、信彦と千鶴を見てまた笑う。
　いつの間にか三人のネコたちも仲良く寄り添っている。
　あのテオに似たネコでさえ、そっぽを向くもしっぽがゆらゆらと揺れていた。

　
　終わったあとは三人でネコとの交流タイム。
　主に、あげぼの。猫ヶ崎獅子子のあけぼの！
　レース中には落ち着いて触れることなんて出来なかったから。
　六月一日宮檸檬は顎に触れごろごろと戯れる。
　鈴木修一郎も全力で愛でる姿勢！
「ハーッハッハッハ！！」
　何故か高笑いと共に。
「あ、そうだ。なぁ、鈴木。このぬいぐるみ貰っていいか？」
　金眼の猫がころころと戯れているぬいぐるみを指さして檸檬が尋ねた。
「佐藤をか？　まぁ、よかろう」
「なら、わしはこっちを貰っても良いかのぅ？」
「伊集院か、それも構わん。では私は田中と帰ることにしよう」
　友情の証に。それはあえて言わなかったけれど。
　そう、このぬいぐるみたちも今日を走り切るのに貢献した大切な仲間たち。
　動かなくなったとしても、それに変わりはないのだ。　
「そうだ、写メ撮ろうぜ、写メ」
　完走と一位通過記念！　檸檬が笑えば修一郎と獅子子も頷いた。
　ぱしゃりと鳴り響くそれは、今日を刻む音。

「っと、そうだ最終区間の応援行こうぜ！」

　――――おおっと、忘れるな。まだ寝子島シップは継続している！！

　

　→ＮＥＸＴ.「激走！　寝子島横断三人四脚駅伝！（最終区間）」

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あとがき

担当マスター：癒雨
ファンレターはマスターページから！

お待たせしました！
第三区間、ネコゾーンのリアクションです！

ネコちゃんたちとの激走有難う御座いました(*ノノ)
どのチームも仲良しで見ていて、書いていてとても楽しかったです。

▼現在順位
１位　梅チーム
４位　松チーム
５位　竹チーム

チームの連携と、ネコに対する思いと対策、そして運で構成された結果になっております。
残すところ、最終区間のみですね。

三区間の方はご参加に感謝を、そしてお疲れ様でした！

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