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R&R Agency:File03:1999年からの使者
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● 寝子暦1999年7月9日、エジプトにて
この1999年7月9日は、隕石衝突まであと20日弱という日であった。
滅亡は迫っているが、焦ってはことを仕損じる。
他にも資料を当たったりして万全を期したいということで、その日は結局、準備日となった。
「7月9日に私は君たちの時代に出発した。そのあとの時間に戻らないと、私が二人存在するというタイムパラドックスにより、何が起こるかわからなくてな……時間がなくて済まない」
とアフマドは言った。
「出立は明朝とする。今のうちに調べ物をしたり体を休めたりしてほしい」
朝鳥 さゆる
と
畑中 華菜子
は、アフマドのスタッフの一人で
オマー
という恰幅のよい中年男性とともにジープに乗ってカイロ市街へと向かった。ピラミッドのキャップストーンについて調べたいと告げたところ、それならまずカイロの博物館を見るといい、という話になったのだ。
ジープはがたがたと砂埃を巻き上げながら市街地へ入った。街並みはどこもかしこも古びていて、まるで遺跡のようだった。時折、漆黒のニカーブ――目元以外を覆うヴェール――を纏った女や、砂色に褪せたターバンを巻いた男たちが覇気なく歩いている以外は閑散としていて、大都市として賑わっていた面影はすっかり失せてしまっている。
「……未来に来たって感じがあまりしないわね」
さゆるが言った。
「ほんとアル」
華菜子は茫然と車窓を行きすぎる遺物めいた家々を見つめている。
さゆるはそれきり無言で、砂で汚れたサイドウインドウに頭を預けた。
ここは本当は何処なのだろう。
『寝子島自体がお化け屋敷じゃない』――かつて自分が言った言葉がふいに蘇る。
(今では私ももれいび……いわゆる「お化け屋敷の住人」になってしまったわ。尤も、お化けのほうがまだマシ、という気がするわね。自分はきっとお化けにすらなれそうにない)
だからだろうか。現実感が乏しい。
他の人は未来に来たと興奮したり緊張したりしていたけれど、自分の中には何も湧き上がってこない。ただ自分の感性が摩耗したという事実を再確認するだけ。粛々と、今目の前で起こることに対応していくだけだ。
エジプト考古学博物館の赤い建物は、ナイル川のほとりに立っていた。
「キャップストーンとは、ピラミッドの頂上部に据えられた四角錐状の石を指す。我々が求める『黄金のキャップストーン』とは違うが、ここにもキャップストーンが収蔵されている。一度見ておくとよいだろう」
そういってオマーが案内してくれたのは、アメンエムハト三世のキャップストーンだった。
アメンエムハト三世のピラミッドは『黒のピラミッド』と呼ばれており、そのキャップストーンも漆黒色の石で出来ていた。表面には翼を広げたような文様や古代エジプトの言葉が刻印されていて神秘的である。
しかし何より二人が目を瞠ったのは、その大きさであった。
一辺の長さは華菜子が両手を広げたくらい。高さも1メートル以上ある。
「思ったより大きいアルな……」
「そうね」とさゆるはメモを取る。
「これが黄金で出来ているとすると……いったいどれほどの重さになるのか見当もつかないわ」
「こんなのが迷宮の地下にあったとして、どうやって大ピラミッドの頂上に持っていくアルか?」
華菜子の質問にオマーが答えた。
「それも問題のひとつなんだ」
◇
同日夕刻、カイロ郊外のアフマド研究所。
新田 亮
と
曖浜 瑠樹
が、アフマドや仲間たちに囲まれている。彼らは人種も性別も年齢も多様で、一番若いのが二十歳だという金髪の青年
ジャック
、一番年嵩が行っているのが白髪を後ろで束ねた
タラ
という女性。それから大事な仲間、スマートで体毛の短い犬種ファラオ・ハウンドの
ユリウス
がいる。
「すごい荷物ね。何が入ってるの?」
タラが亮の大荷物を指さし尋ねる。
「野球の硬球が20個に、双眼鏡、包帯、携帯、あとこれは携帯のバッテリー。筆記用具にキッチンタイマー」
「野球というのは古いスポーツのことね? このボールは何に使うの?」
「遠距離武器になるだろ? 俺、コントロールは自信があるからさ。敵がいたら投げるんだ」
「キッチンタイマーは?」
「音を立てて敵を誘き寄せる!」
そのほかにこの時代で通信機と防刃服を借りたので、彼のリュックはパンパンだ。
アフマドさん、と瑠樹が言った。
「オレ、この時代のことが知りたいなぁ」
「この時代のこと、か……いい時代、とは言い難いかもしれないな」
声のトーンが下がる。黙り込んでしまったアフマドの代わりに、ジャックが後を引き継いだ。
「大昔、ノストラダムスって予言者が世界の破滅を予言したらしいが、まさにそんな感じだよ。隕石が降ってくるって話は俺が生まれる頃から分かってたんだが、これという有効な手を打てないまま今に至っちまってさ。お陰で世界のあちこちで紛争は絶えないし、その上このところ異常気象が続いていて、食糧不足に疫病の蔓延と、まさに世紀末さ」
「そのせいかしらね、地球滅亡教という破滅を望む宗教が台頭してきて、人々の顔からすっかり生気が失われてしまって……足掻こうという気力がある人間は僅かなの。もっと皆で力を合わせれば、別の方法もあったかもしれないのに」
タラも悲しそうに首を振る。
すこし離れたところで
尾鎌 蛇那伊
を相手に伸縮警棒の練習をしていた
握 利平
が、手を止めて尋ねる。
「博士を邪魔するような敵はいないのか?」
「まさにその滅亡教の人たちよ。地球を救おうとする私たちの計画を邪道と見做しているの」
「地球滅亡を企む悪の組織か……くぅ~」
亮は武者震いを押さえきれない。蛇那伊も汗をぬぐうと不敵に笑む。
「滅亡に瀕している未来を救う……中々に燃える展開じゃない」
蛇那伊は持ち前の揺ぎ無い精神力で、どんな世界に来ても平常心である。
「諸行無常……この世に永遠はない。それも真理かもしれないけど、終わってないのに未来を諦めるというのは話が別よね。滅びを受け入れるにしても、打てる手を全て打ってから受け入れるのが筋ってものよ。全力で滅亡に立ち向かってあげましょ」
映画的展開に、利平と亮も背中から発火しそうな勢いで気合を入れる。
「タイムスリップとか隕石とかピラミッドとか……くそっ男の浪漫が止まらねーぜ! 燃えてきたあああ!」
「俺もだぜ! 燃えてきた!!」
そんな武闘派男子たちを見つめながら、瑠樹はのんびりした様子で犬のユリウスの背を撫でた。
「めつぼうきょう……その人たちもほっこり和めばいいのにねぇ」
外はすっかり暗くなっていた。
建物の入り口に寄り掛かり、
桜庭 円
と
鬼崎 あやめ
が世紀末の夜空を見つめている。
空は冴えわたっているのに星々は見えなかった。その代わり天にあるのは、長く尾を引く赤い天体だ。
「思いのほか綺麗ですね」
「うん。あれが、あと20日後には地球に衝突するなんて」
信じられない。美しすぎて。長いローブを引いて優雅に天を行く貴婦人のような風情すらあるあの天体が、地上のあらゆるものを死滅させる死神だなんて。
「……アフマド博士。裏が無いといいけど」
円のつぶやきに、あやめが表情を変えずに答える。
「そうですね。私はまだ信用しきってはいませんよ」
「彼らの情報と事実に差異がないか、調べられたらいいけど」
「そうですね。やってみます」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月01日
参加申し込みの期限
2016年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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