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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
魔界からの試練 ――宵闇の商人キーシェイロン――
破：加速する戦場と刻まれる詠唱
「「させないよっ！」」
桜庭 円と薄野 九月の声が重なった。九月はダッシュで修の手を引いて黄金化から逃げ、同時に羅盤フィールドが僅かに光って傷を癒す。恵御納 夏朝を救ったのは卯木 衛が奏でる『ラビット・ダンス』による敏捷性向上だけではなく、夜海霧 楓が飛ばした土くれのお陰もあった。
（足場を崩して作り直してただけなんだが、ラッキーか？）
楓は眼鏡を正して冷静に魔術を展開する。あんまり戦場の影が濃くなると不吉な予感しかしなかった彼は、足場を壊し別の場所に作っていたのだ。
（なかなかトラップにはひっかからない、か。とりあえず、そろそろアレがきそうだし、こいつを作っておこう）
『ソーンバイト』を幾つか展開させていた黒兎 都はタコさんポシェットの中にある異界植物の種入り瓶（植物魔法の触媒）から種を取り出すと、ぺぺいっ、と種を撒く。
――やれやれ、しかたありませんね。
キーシェイロンがため息混じりにそういう。違和感を覚えた面々が身構えていると、周囲が急に真っ暗になった。
「ちっ、『目隠し鬼さん』か！」
「なんも見えねぇのは不味いんじゃねえの？！」
御剣 刀の言葉に衛は瞬時に閃光を放つエフェクトを発動させる。さらにタンバリンを鳴らして気分を明るくしようと、ステップを踏む。
（混乱させてたまるかよ！）
衛のタンバリンによって正気に戻る面々。閃光のお陰もあり、突然の風が吹いても狙われた上下 左右や薄野 九月たちはどうにか避けることが出来た。都の用意した『ソーンウォール』（茨の壁で形や成長度合い、密度は操作可能）が間に合ったお陰でそれに隠れる事が出来た者もいる。
あっ、という間に視界が開けると再び前衛にいた者たちが攻撃を仕掛けた。キーシェイロンは地上からやや高めの場所を飛んでいるものの、楓が再び作った足場のお陰で通常のように攻撃が可能である。
新田 亮、七緒 璃音、羽生 碧南の３人は入れ替わりながら攻め、それをフォローするように九月が死角からナイフを投擲する。
（攻撃力低めだけど、手数で勝負、だねーっ！ がんばろう！）
キーシェイロンは煩わしそうにナイフを跳ね除けるも、その間に離れていた亮と碧南が接敵。
「これでも」
「くらいなさいっ！」
２人が僅かなタイムラグで『連撃』をくらわし、反動で狙われたところをうまい具合に刀や九月、璃音が引き付ける。
『いやはや、参りましたねぇ』
そう言いながらもキーシェイロンの攻撃は容赦ない。特に男性にはその傾向が強く、亮や刀は女性陣に比べ一撃のダメージが大きい。
（まずいなっ！）
鋭い拳を放ってくるキーシェイロンを避けると、カバーリングに刀が入る。同時に放たれるのは『ガードブレード』……受けたダメージの３分の１を敵１体に返す事が出来る軽戦士・重戦士・拳闘士専用スキルだ。キーシェイロンが僅かによろめいた所で亮共々離脱する。
「いくよっ！」
詠唱を完了した戌貝 二一が、暴風を凝縮して投げつける。風魔法スキル『ジンの拳』である。
『しまっ……た！』
キーシェイロンはバランスを崩し、地上に落ちかける。だが、そこで彼は何処からともなくラッパを取り出し、思いっきり吹いた。
表れたるは、僅かに光る幻影の軍隊で、彼らは現れた場所にいる者たちから攻撃してきた！
――バァン！
だが、きぐるみさんが土魔法スキル『スタンビート』（敏捷ダウン・範囲スタン）を仕掛けて幻影を戸惑わせ、ドラム攻撃を仕掛ける。
「こいつら、幻影なんだろ？」
衛の問いに、きぐるみさんはこくっ、と頷く。と、衛は手にしたタンバリンをしゃらり、と鳴らし再び構える。
「じゃあ、……ぼさっとしてねぇで目ぇさませよ！」
現実はこっちだ、と全力でタンバリンをエネルギッシュに叩く。俊敏で二倍速（当社比）で鳴らされるタンバリンにつられて、幻影がそっちの方へとながされ、火矢が飛んでくる。全体的に味方の攻撃力も上がっているようだが、ヘイトが自分に集まる危険なスキル『挑発のカデンツァ』になっていたようだ。
「俺の本気がなんかヘイト稼いだーーっ？！」
「大丈夫、俺がついている」
同時に楓の声がし、土の壁がずもももと音を立てて出現する。同時に恵御納 夏朝が駆け寄り、集まった面々の治癒をしてくれた。
「【火傷】を負った人はいない……かな？ よかった……」
ほっと胸を撫で下ろす夏朝だったが、すぐに表情を引き締めた。
また、別の場所では都が作った『ソーンウォール』が近くにいた術士たちを火矢から守っていた。
「案外、これ効果があるね……」
「ふぅ、危機一髪だった……」
先ほどまで羅盤で治療できる空間を作っていた桜庭 円が羅盤を回収して駆け込んできた。ちらり、と振り返ると彼らは未だ詠唱を続ける白 真白へも攻撃しようとする。
「「させないよっ！」」
桜庭 円と薄野 九月の声が重なった。九月はダッシュで修の手を引いて黄金化から逃げ、同時に羅盤フィールドが僅かに光って傷を癒す。恵御納 夏朝を救ったのは卯木 衛が奏でる『ラビット・ダンス』による敏捷性向上だけではなく、夜海霧 楓が飛ばした土くれのお陰もあった。
（足場を崩して作り直してただけなんだが、ラッキーか？）
楓は眼鏡を正して冷静に魔術を展開する。あんまり戦場の影が濃くなると不吉な予感しかしなかった彼は、足場を壊し別の場所に作っていたのだ。
（なかなかトラップにはひっかからない、か。とりあえず、そろそろアレがきそうだし、こいつを作っておこう）
『ソーンバイト』を幾つか展開させていた黒兎 都はタコさんポシェットの中にある異界植物の種入り瓶（植物魔法の触媒）から種を取り出すと、ぺぺいっ、と種を撒く。
――やれやれ、しかたありませんね。
キーシェイロンがため息混じりにそういう。違和感を覚えた面々が身構えていると、周囲が急に真っ暗になった。
「ちっ、『目隠し鬼さん』か！」
「なんも見えねぇのは不味いんじゃねえの？！」
御剣 刀の言葉に衛は瞬時に閃光を放つエフェクトを発動させる。さらにタンバリンを鳴らして気分を明るくしようと、ステップを踏む。
（混乱させてたまるかよ！）
衛のタンバリンによって正気に戻る面々。閃光のお陰もあり、突然の風が吹いても狙われた上下 左右や薄野 九月たちはどうにか避けることが出来た。都の用意した『ソーンウォール』（茨の壁で形や成長度合い、密度は操作可能）が間に合ったお陰でそれに隠れる事が出来た者もいる。
あっ、という間に視界が開けると再び前衛にいた者たちが攻撃を仕掛けた。キーシェイロンは地上からやや高めの場所を飛んでいるものの、楓が再び作った足場のお陰で通常のように攻撃が可能である。
新田 亮、七緒 璃音、羽生 碧南の３人は入れ替わりながら攻め、それをフォローするように九月が死角からナイフを投擲する。
（攻撃力低めだけど、手数で勝負、だねーっ！ がんばろう！）
キーシェイロンは煩わしそうにナイフを跳ね除けるも、その間に離れていた亮と碧南が接敵。
「これでも」
「くらいなさいっ！」
２人が僅かなタイムラグで『連撃』をくらわし、反動で狙われたところをうまい具合に刀や九月、璃音が引き付ける。
『いやはや、参りましたねぇ』
そう言いながらもキーシェイロンの攻撃は容赦ない。特に男性にはその傾向が強く、亮や刀は女性陣に比べ一撃のダメージが大きい。
（まずいなっ！）
鋭い拳を放ってくるキーシェイロンを避けると、カバーリングに刀が入る。同時に放たれるのは『ガードブレード』……受けたダメージの３分の１を敵１体に返す事が出来る軽戦士・重戦士・拳闘士専用スキルだ。キーシェイロンが僅かによろめいた所で亮共々離脱する。
「いくよっ！」
詠唱を完了した戌貝 二一が、暴風を凝縮して投げつける。風魔法スキル『ジンの拳』である。
『しまっ……た！』
キーシェイロンはバランスを崩し、地上に落ちかける。だが、そこで彼は何処からともなくラッパを取り出し、思いっきり吹いた。
表れたるは、僅かに光る幻影の軍隊で、彼らは現れた場所にいる者たちから攻撃してきた！
――バァン！
だが、きぐるみさんが土魔法スキル『スタンビート』（敏捷ダウン・範囲スタン）を仕掛けて幻影を戸惑わせ、ドラム攻撃を仕掛ける。
「こいつら、幻影なんだろ？」
衛の問いに、きぐるみさんはこくっ、と頷く。と、衛は手にしたタンバリンをしゃらり、と鳴らし再び構える。
「じゃあ、……ぼさっとしてねぇで目ぇさませよ！」
現実はこっちだ、と全力でタンバリンをエネルギッシュに叩く。俊敏で二倍速（当社比）で鳴らされるタンバリンにつられて、幻影がそっちの方へとながされ、火矢が飛んでくる。全体的に味方の攻撃力も上がっているようだが、ヘイトが自分に集まる危険なスキル『挑発のカデンツァ』になっていたようだ。
「俺の本気がなんかヘイト稼いだーーっ？！」
「大丈夫、俺がついている」
同時に楓の声がし、土の壁がずもももと音を立てて出現する。同時に恵御納 夏朝が駆け寄り、集まった面々の治癒をしてくれた。
「【火傷】を負った人はいない……かな？ よかった……」
ほっと胸を撫で下ろす夏朝だったが、すぐに表情を引き締めた。
また、別の場所では都が作った『ソーンウォール』が近くにいた術士たちを火矢から守っていた。
「案外、これ効果があるね……」
「ふぅ、危機一髪だった……」
先ほどまで羅盤で治療できる空間を作っていた桜庭 円が羅盤を回収して駆け込んできた。ちらり、と振り返ると彼らは未だ詠唱を続ける白 真白へも攻撃しようとする。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年12月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年12月13日 11時00分
